市主催の公募展や国内、海外の特別展などのほか、美術団体の展覧会の貸会場になる。収蔵品は明治以降の京都を中心とした日本の近・現代美術を中心に約2900点。
京都市美術館は、京都府京都市左京区に位置する、日本を代表する美術館の一つです。1933年に開館し、長い歴史を誇ります。2020年には大規模な改修工事を経て「京都市京セラ美術館」として再オープンしました。この美術館は、近現代の美術作品を中心に展示し、京都の文化と芸術の発信地として重要な役割を果たしています。
京都市美術館の前身は、1933年に設立された「京都市立美術館」です。これは日本国内で二番目に古い公立美術館として、京都の芸術文化を保存・展示する目的で設立されました。戦後の美術運動や数多くの美術展を開催し、京都の文化発展に大きく寄与してきました。
2017年から2020年にかけて大規模な改修工事が行われ、美術館は「京都市京セラ美術館」として新たなスタートを切りました。改修により、施設のバリアフリー化や展示スペースの拡充が図られ、より多くの人々が美術を楽しむことができるようになりました。
京都市京セラ美術館の建物は、昭和初期の建築様式を基調とし、近代的なデザインと融合しています。改修後も、その歴史的な外観は維持され、内部は最新の設備が整っています。館内には、常設展示室や企画展示室、カフェ、ミュージアムショップなどがあり、訪れる人々に快適な環境を提供しています。
特に注目すべきは、美術館の中央ホールである「グランドホール」です。このホールは、広々とした空間と美しい照明が特徴で、展示だけでなく、イベントやコンサートなど多目的に利用されています。
京都市京セラ美術館のコレクションは、近現代の日本美術を中心に、多岐にわたります。特に、京都を代表する画家や彫刻家の作品が豊富に揃っており、京都の芸術文化を深く理解することができます。
また、企画展示も定期的に開催され、国内外の多様な芸術作品を紹介しています。これにより、訪れるたびに新しい発見があり、常に新鮮な芸術体験が提供されています。
京都市京セラ美術館は、展示だけでなく、教育普及活動にも力を入れています。子ども向けのワークショップやアート講座、ガイドツアーなど、幅広い年齢層が楽しめるプログラムを提供しています。これにより、美術に対する理解を深めるとともに、次世代の芸術文化の担い手を育成する役割も果たしています。
京都市京セラ美術館へのアクセスは、公共交通機関が便利です。最寄り駅は、京都市営地下鉄東西線の東山駅で、徒歩約5分の距離にあります。また、京阪電鉄の三条駅や祇園四条駅からも徒歩圏内です。周辺には、平安神宮や岡崎公園などの観光スポットがあり、美術館を訪れた後に京都の名所を巡ることができます。
京都市京セラ美術館は、その歴史と豊富なコレクション、美しい建築で、多くの人々を魅了しています。展示や教育普及活動を通じて、京都の芸術文化を発信し続けているこの美術館は、訪れる人々にとって貴重な文化体験の場となるでしょう。
9:00~17:00 入館は16:30まで
展示会によって異なる
JR京都駅から市バスで30分 *京都会館・美術館前下車