牛若丸修行の地として知られる寺。深い木立ちの中に本堂,金堂などが点在,鞍馬山霊宝殿もある。
鞍馬寺(くらまでら)は、京都市左京区鞍馬本町に位置する日本の仏教寺院で、天台宗に属しています。山岳信仰の寺としても知られ、その美しい自然環境と歴史的な背景から、多くの参拝者や観光客が訪れます。
鞍馬寺の創建は奈良時代に遡ります。770年に鑑真の高弟である鑑真の弟子、鑑禅によって創建されたと伝えられています。平安時代には、武士である源義経が幼少期を過ごした場所としても有名です。義経は、この地で天狗から武術を学んだとされ、その伝説が多くの人々に親しまれています。
鞍馬寺の境内には、多くの歴史的な建築物や仏像があります。主要な建物には、仏殿(本堂)、愛宕社、僧坊などがあります。特に仏殿には、重要文化財に指定されている十一面観音像が安置されています。境内は自然に囲まれ、四季折々の美しい風景が楽しめます。
鞍馬寺は鞍馬山の中腹に位置しており、その自然環境は訪れる人々を魅了します。寺までの参道は「木の根道」として知られ、杉の大木が立ち並び、根が地表に露出している独特の景観を楽しむことができます。また、参道を歩くことで心身を癒やし、リフレッシュできるとされています。
鞍馬寺は、毎年10月22日に行われる「鞍馬の火祭り」で有名です。この祭りは、平安時代から続く伝統行事で、五穀豊穣と厄除けを祈るためのものです。松明を持った人々が鞍馬山を下り、夜を彩る壮大な光景が広がります。火祭りは、多くの観光客を引き寄せ、鞍馬の秋の風物詩となっています。
鞍馬寺はスピリチュアルなパワースポットとしても知られています。多くの人々が訪れ、エネルギーを感じたり、瞑想を行ったりします。特に、本堂前の「金剛床」と呼ばれる場所は、パワースポットとして有名で、多くの参拝者がその場に立ち、エネルギーを受け取ることを期待します。
鞍馬寺へのアクセスは、京都市中心部から電車で簡単に行くことができます。叡山電鉄鞍馬線の終点、鞍馬駅から徒歩約30分で寺に到着します。道中の風景を楽しみながらの散策ができ、訪れる価値が十分にあります。
鞍馬寺は、歴史と自然が融合した魅力的な寺院です。その美しい環境と深い歴史、そしてスピリチュアルな要素が多くの人々を引き寄せています。京都を訪れる際には、鞍馬寺を訪れてその魅力を体感してみてください。
9:00~16:30
霊宝殿は月曜
【大人】200円 *愛山費
叡山電鉄鞍馬駅から徒歩で30分