その昔、徳川家康が安倍川近くの茶屋に立寄った際に、店主がつきたての餅に安倍川でとれる砂金に見立てたきな粉をまぶし、「安倍川の金な粉もち」として献上したことから現在の”安倍川もち”と名付けられたと伝承がある。また、古来よりお盆の時のお供え物として、きな粉と黒蜜をかけた安倍川もちを使う風習があったようだ。一般的な安倍川もちはあんこを包み、きな粉をまぶして作られるが、近年は、抹茶を使った物などオリジナル商品を販売する店舗もある。
つきたての餅に砂糖を入れたきな粉をまぶしたもので、静岡市を中心とした中部地域の郷土料理。「安倍川もち」の名前は県内に流れる安倍川にちなんだものであるが、江戸時代、徳川家康が命名したという説と、東海道を旅する人々の間では安倍川の茶屋で売られていた名物として有名だったため、安倍川もちと呼ばれるようになったという説がある。江戸時代に十返舎一九が著した道中記「東海道中膝栗毛」にも登場している。
現在も安倍川橋のたもとには、安倍川もちを提供する店が軒を連ね、中には200年の歴史を誇る老舗もみられる。
食べ方
新しくついたての餅に、砂糖を混ぜたきな粉をまぶします。または、切り餅を使う場合は、焼いた後に軽く湯にくぐらせ、その後に砂糖を混ぜたきな粉をまぶします。