すぐにやわらかくなる便利な餅
べろべろ餅は、食べやすい大きさにちぎって鍋や汁物などに入れると、短時間ですぐにやわらかくなるのが大きな特徴です。それでいて、やわらかくなった後も煮崩れしにくく、汁物の具材として扱いやすい餅です。
こうした性質から、昔はマタギが狩猟のため山に入る際に携帯した食料とも伝えられています。調理に手間をかけずに食べられることは、山中で長期間過ごす人々にとって便利な食べ物だったと考えられます。
雑煮やすまし汁、おしるこに
温海地域では、べろべろ餅をさまざまな料理に利用しています。代表的なのが雑煮やすまし汁、おしるこなどの汁物です。
汁に入れるとほどよくやわらかくなりながら、形が崩れにくいため、つるりとした独特の食感を楽しめます。料理によって異なる味わいを楽しめるのも、べろべろ餅の魅力です。
名前の由来は「べろべろべろ~」
「べろべろ餅」というユニークな名前には、その作り方が関係しているといわれています。つきたての餅を専用の機械に入れると、餅が「べろべろべろ~」とひも状になって出てくることから、この名前が付いたと伝えられています。
細長く伸びていく特徴的な姿と、地域ならではの親しみやすい呼び名が合わさった、温海らしい郷土食です。
山里の暮らしとともに受け継がれる味
べろべろ餅には、温海地域の自然や暮らしのなかで育まれてきた食の知恵が詰まっています。昔ながらの食文化を今に伝える郷土食として、現在も地域の料理に取り入れられています。
鶴岡市温海地域を訪れた際には、ぜひべろべろ餅を使った郷土料理を味わい、独特の形と食感を楽しんでみてはいかがでしょうか。