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平成筑豊鉄道 門司港レトロ観光線(観光列車「潮風号」)

平成筑豊鉄道門司港レトロ観光線は、福岡県北九州市門司区の九州鉄道記念館駅から関門海峡めかり駅までを結ぶ魅力的な鉄道路線です。北九州市が第三種鉄道事業者として施設を所有し、平成筑豊鉄道が第二種鉄道事業者として車両を所有し、列車を運行しています。このユニークな上下分離方式により、観光客は特別な体験を楽しむことができます。

この観光線の愛称は、当初山口銀行によって「やまぎんレトロライン」と名づけられましたが、その後北九州銀行に命名権が引き継がれ、「北九州銀行レトロライン」に改称されました。列車の愛称は「潮風号」で、訪れる人々に心地よい海の香りと共に小旅行の楽しみを提供します。

潮風号の魅力

潮風号は、大正ロマンの雰囲気を楽しめるトロッコ列車です。小型のディーゼル機関車に2両の客車が挟まれ、鮮やかなマリンブルーの色合いが特徴的です。JR門司港駅を降りてすぐの九州鉄道記念館駅から出発し、出光美術館駅やノーフォーク広場駅を経て、トンネルをくぐると終点の関門海峡めかり駅に到着します。

車窓からは門司港レトロ地区のおしゃれな街並みや雄大な関門海峡の景色を楽しむことができ、ガタゴトと音を立てながらのんびりとした10分間の爽快な小旅行が待っています。

おすすめの観光プラン

関門エリアを陸海3つの乗り物で楽しむ「クローバーきっぷ」は特におすすめです。「潮風号」で関門海峡めかり駅を下車した後は、和布刈公園を散策しましょう。次に、日本で唯一の海底人道トンネルを通り、本州・下関へ渡ります。「みもすそかわバス停」からは、唐戸エリアまで「サンデンバス」を利用することができます。唐戸では市場や水族館を訪れ、最後は関門汽船で門司港へ戻る周遊コースを体験してみてください。

門司港レトロ地区の歴史と観光スポット

門司港レトロ地区は、北九州市が観光スポットとして整備したエリアであり、明治22年に開港された港町の歴史を色濃く残しています。この地区には、昔ながらの建物や史跡が数多く存在し、「新しくて懐かしい門司港」を創り出しています。ここでは、歴史的な建物と新しい文化が融合した、魅力的な観光体験ができるのです。

特に和布刈地区は、瀬戸内海国立公園の一部に指定されており、海峡の雄大な景観を楽しむことができます。由緒ある和布刈神社や関門橋、関門海峡を望む絶景の観光スポットも点在しています。

交通手段とアクセス

門司港と下関を結ぶ交通手段には、定期連絡船や和布刈地区と下関を結ぶ関門トンネル人道があります。また、下関の唐戸からみもすそ川の間はバスが頻繁に通っています。これにより、観光客は両地区を快適に行き来できるため、充実した観光体験が可能です。

トロッコ列車の導入背景

門司港レトロ地区と和布刈地区間は2kmほどの距離があり、歩くには少々遠いと感じる方もいるかもしれません。そこで、観光列車の導入が考案され、レトロ地区と和布刈地区を楽しくスムーズに結ぶことができるようになりました。この新たな交通手段により、関門の魅力を存分に味わえることが期待されています。

観光列車「潮風号」のデザイン

観光列車の名称は公募によって決まり、「潮風号」と名付けられました。モダンでおしゃれなデザインながら、レトロ感を大切にした落ち着いた重厚な青色で彩られています。小型のディーゼル機関車(DB-10)がトロッコ客車2両を挟んで運行します。

観光列車の運行情報

潮風号の運行情報は以下の通りです:

運行車両の詳細

運行車両には、以下のような特徴があります:

路線の歴史

この観光線は、1929年に開業された門司築港から始まります。数十年の間に様々な変遷を経て、2009年に観光を目的とした鉄道として再開業しました。地域の観光振興が評価され、「日本鉄道賞」の特別表彰を受けたこともあります。

門司港レトロ観光線を利用して、歴史ある港町を訪れ、潮風を感じながら特別な体験を楽しんでみてはいかがでしょうか。

Information

名称
平成筑豊鉄道 門司港レトロ観光線(観光列車「潮風号」)
Mojiko Retro Tourist Line (Tourist Train "Shiokazego")
エリア
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