九州鉄道記念館は、福岡県北九州市門司区に位置する鉄道に関する博物館です。2003年8月に開館し、門司港駅のすぐそばにあり、九州地方の鉄道史を体感できるスポットとして、多くの観光客や鉄道ファンに親しまれています。この博物館は、九州旅客鉄道(JR九州)が所有する土地や建物、展示物で構成されており、北九州市によって管理運営されています。敷地面積は約7,800平方メートルで、旧0哩標があります。
九州鉄道記念館は、近代化産業遺産としても評価されており、2007年には「北九州炭鉱 - 筑豊炭田からの石炭輸送・貿易関連遺産」に認定されました。また、2014年には国の登録有形文化財に登録され、歴史的価値をさらに高めています。
九州鉄道記念館は、九州鉄道株式会社(後の日本国有鉄道)が設立した九州初の鉄道博物館です。博物館は、かつての門司港駅の旧駅舎を利用しており、その歴史的な建物自体が見どころの一つとなっています。九州の鉄道の発展に伴い、博物館ではその歴史や技術、文化を保存し、次世代に伝える役割を担っています。
九州鉄道記念館では、鉄道車両や関連資料、模型など多くの展示物が揃っています。特に、実際に使用されていた歴史的な鉄道車両の展示は圧巻です。SL「C57形蒸気機関車」や「EF10形電気機関車」など、貴重な車両が保存・展示されており、訪れる人々に鉄道の歴史を感じさせます。
また、館内には鉄道模型のジオラマがあり、九州の風景や鉄道網を再現した精巧な模型が楽しめます。子供から大人まで、幅広い世代が楽しめる展示となっています。
九州鉄道記念館は、本館、車両展示場、ミニ鉄道公園の3つのエリアで構成されています。
九州鉄道記念館は3つのエリアから構成されています。まずは、本館です。この建物は1891年に建てられた赤レンガ造りの九州鉄道初代本社社屋を転用したものです。館内には九州鉄道の貴重な展示物が数多くあります。中でも、九州鉄道の客車「チブ37号」は必見です。また、鉄道模型のジオラマや運転体験シミュレーター、キッズルームもあり、大人から子どもまで楽しめます。
次に、車両展示場です。ここでは、実際に使用されていた鉄道車両9両が展示されており、歴史的な車両を間近で見ることができます。鉄道ファンにとっては、C59形蒸気機関車やED72形電気機関車などの保存車両が非常に魅力的です。車両展示場では、さまざまな鉄道車両をじっくりと観察することができ、展示されている車両の一部は車内見学も可能です。
九州鉄道記念館のユニークな魅力の一つとして、全国初となる「ミニ鉄道公園」が挙げられます。屋外に設置された450mmゲージのレール上を走る模型鉄道車両に乗車できるだけでなく、運転体験も楽しめます。自動で走行するため、家族連れにも安心して楽しんでいただける施設です。九州地方を代表する列車のミニチュアに乗り、鉄道の世界に没入できるひとときを過ごせます。
九州鉄道記念館の大きな見どころの一つが、保存されている鉄道車両です。これらの車両は、九州地方で活躍した歴史的な車両であり、それぞれに貴重な歴史が詰まっています。
九州鉄道記念館では、以下の保存車両を見ることができます:
九州鉄道記念館では、体験型の展示も充実しています。特に人気なのが、運転シミュレーターです。実際の運転席を再現したシミュレーターで、列車の運転を体験することができ、子供から大人まで楽しむことができます。
また、実物の鉄道車両に乗り込んで内部を見学できる展示もあり、普段は見ることのできない運転席や客室の内部をじっくりと観察することができます。これらの体験型展示は、鉄道の魅力を身近に感じることができる貴重な機会です。
九州鉄道記念館の魅力の一つが、運転台の前頭部を展示しているエリアです。ここでは、実際に電気機関車や電車の運転台を見学することができ、鉄道の操作に関する知識を深めることができます。
さらに、クハ810-2の前頭部を利用したリアルな運転シミュレーターも設置されています。こちらでは、九州地方を走る列車の運転体験ができ、初級から上級まで3つのレベルに挑戦できます。ビギナー向けにはガイド付きの運転支援があり、プロフェッショナルモードではリアルな運転技術が求められます。鉄道ファンだけでなく、運転の仕組みに興味がある方も楽しめる施設です。
九州鉄道記念館では、年間を通じてさまざまな教育プログラムやイベントが開催されています。子供向けのワークショップや鉄道に関する講演会、模型作りの教室など、多彩なプログラムが用意されています。また、季節ごとの特別展やイベントもあり、多くの来館者が訪れます。
特に、夏休み期間中には「鉄道フェスタ」などの大型イベントが開催され、多くの親子連れで賑わいます。これらのイベントは、鉄道の知識を深めるだけでなく、家族で楽しむことができる素晴らしい機会です。
九州鉄道記念館へは、以下の公共交通機関を利用してアクセスすることが可能です:
車で訪れる場合は、関門自動車道の門司港インターチェンジ (IC) より7分の距離にあります。ただし、このICは中国自動車道方面からのみ利用できるハーフICであるため、注意が必要です。また、九州自動車道門司ICからは約8分、北九州高速道路の春日出入口からは約5分で到着します。
九州鉄道記念館は、九州地方の鉄道史を深く知ることができる貴重なスポットです。鉄道好きにはたまらない歴史的な車両や運転体験、鉄道模型の展示など、子供から大人まで楽しめる要素が盛りだくさんです。鉄道に興味のない方でも、歴史的建造物や文化財としての価値を楽しむことができるため、北九州を訪れる際にはぜひ立ち寄りたい観光スポットです。
9:00~17:00
第2水曜日(8月は除く)7月は第2水・木曜
大人 300円
中学生以下 150円(4歳未満は無料)
JR門司港駅から徒歩で3分
中国自動車道 門司港ICから車で5分
北九州都市高速 春日ランプから車で5分
九州自動車道 門司ICから車で7分