チャチャタウン小倉は、福岡県北九州市小倉北区砂津に位置する、西日本鉄道(西鉄)経営の複合商業施設です。この施設は、地元の方々から「チャチャタウン」や「チャチャ」と親しまれ、開業から20年以上経った現在でも、多くの人々に愛されています。通称の「チャチャ」は、北九州の方言「~ちゃ」に由来しています。
チャチャタウン小倉は、西鉄北九州線の砂津車庫跡地に建設され、2000年11月23日に開業しました。円形の広場を中心に、様々な店舗が配置され、屋上には赤い観覧車が設置されています。この観覧車は36台のゴンドラを備え、夜になると50種類以上のイルミネーションが点灯し、訪れる人々を魅了します。
施設は3階建てで、1階にはスーパーマーケットやファッション関連の店舗、飲食店が立ち並びます。2階にはさらにファッション、雑貨、情報機器関連のテナントが並び、3階はアミューズメントフロアとなっており、映画館(シネコン)やゲームセンター、そして観覧車の乗り場が設置されています。
「チャチャタウン小倉」という名称は、一般公募によって選ばれたものです。公募には9387件の応募があり、最終的に北九州の方言「~ちゃ」を取り入れた「チャチャタウン」が採用されました。施設の開業当日には、名付け親のお客様がくす玉を割るセレモニーが行われ、盛大に開業が祝われました。
チャチャタウン小倉のシンボル的存在であるのが、高さ60メートル、直径50メートルの赤い大観覧車です。この観覧車は、関門海峡や小倉の市街地を一望できるため、観光客にも人気のスポットとなっています。36台のゴンドラのうち、2台はスケルトン仕様のゴンドラで、特に高い人気を誇ります。また、観覧車には空調設備が整備され、快適に楽しむことができるようになっています。
夜になると、観覧車は50以上のパターンで光るイルミネーションを点灯させ、幻想的な光景を演出します。このイルミネーションは季節やイベントに合わせたテーマがあり、訪れるたびに異なる光のショーを楽しむことができます。
チャチャタウン小倉の1階中央広場では、毎日何かしらのイベントが開催されています。ライブパフォーマンスや各種ステージイベント、さらには季節ごとのフェスティバルなど、365日絶え間なく開催されており、訪れるお客様に楽しさと活気を提供し続けています。
開業当初から続くイベントは、地域密着型のものが多く、地元のアーティストやパフォーマーも多く参加しています。これにより、チャチャタウン小倉は単なるショッピングモールではなく、地域の文化や交流の場としての役割を果たしています。
かつて、チャチャタウン小倉の前面道路向かいのバス車庫および旧朝日新聞西部本社跡地に、第2チャチャタウン(仮称)の建設計画がありました。この新しい商業施設には、北九州市に所縁のある漫画家たちを顕彰する市立の漫画ミュージアムを併設する予定でした。
しかし、2008年の不況により、テナント選定や設計が遅れ、この計画は延期されました。その後、北九州市は漫画ミュージアムの設置場所を再検討し、2010年に小倉北区浅野の旧ラフォーレ原宿・小倉跡地にある「あるあるCity」内に設置することが決定されました。
チャチャタウン小倉へのアクセスは非常に便利です。最寄りの交通手段としては、西鉄バスの「砂津」バス停があり、小倉駅からも徒歩圏内に位置しています。バスや電車でのアクセスが良好なため、地域住民だけでなく、観光客も訪れやすい立地となっています。