通称は森岳城。1618年から松倉重政が7年3ヶ月の歳月を費やして島原半島中央部の森岳に築城。子の勝家は島原の乱の責任を問われて所領没収・断罪。
以後、高力忠房、松平忠房らが城主となり、松平氏の時代に明治維新を迎えた。
昭和39年に、天守閣が復元されたほか、巽の櫓や丑寅の櫓が復元され、それぞれ北村西望記念館や民具資料館になっている。
松倉重政(1573-1630)
江戸初期の大名。家康に仕え、大坂の陣の後は島原領主。領内キリシタンの弾圧は有名。その苛政は島原の乱の因ともなった。
島原城は、長崎県島原市に位置する歴史的な城で、別名「森岳城(もりたけじょう)」とも呼ばれます。江戸時代初期の1618年に松倉重政によって築城され、その後の島原の乱で重要な役割を果たしたことで知られています。現在では観光名所として、多くの訪問者がその歴史と美しい建築を楽しんでいます。
島原城の建設は、1618年に松倉重政が開始し、1624年に完成しました。松倉重政は、徳川家康の命により、島原半島を統治するためにこの城を築きました。城は、広大な敷地と堅固な石垣で囲まれた平山城で、その防御力の高さから当時の技術の粋を集めたものでした。
1637年から1638年にかけて起こった島原の乱では、島原城は重要な役割を果たしました。この乱は、キリシタン農民たちが厳しい年貢と弾圧に対して蜂起したもので、松倉氏の圧政が一因とされています。乱の終結後、松倉氏は改易され、島原城は松平氏の支配下に入りました。
島原城の建築は、典型的な日本の城郭様式を取り入れています。天守閣は五層五階の構造で、白い壁と黒い瓦のコントラストが美しい外観を作り出しています。天守からは、島原市街や有明海を一望でき、その眺望は訪れる人々を魅了します。
城の敷地内には、多くの櫓や門が配置されており、当時の防御機能を持つ構造がよく保存されています。特に、堀や石垣の美しさは見どころの一つであり、城の歴史を感じることができます。
島原城の見どころは多岐にわたります。まず、天守閣内部は博物館として公開されており、島原の乱や城の歴史に関する展示が充実しています。古文書や甲冑、武器などの貴重な資料が展示されており、歴史ファンにとっては見逃せないスポットです。
また、城の周囲には美しい庭園が広がっており、四季折々の風景を楽しむことができます。春には桜が咲き誇り、花見の名所としても知られています。さらに、城の敷地内には「島原武家屋敷」もあり、当時の武士の生活を垣間見ることができます。
島原城は、その歴史的価値と美しい景観で観光客に人気があります。天守閣からの眺望は素晴らしく、有明海や雲仙岳の美しい風景を一望できます。また、城内の博物館では、島原の歴史や文化について学ぶことができ、訪れる人々に深い印象を与えます。
さらに、島原城は季節ごとに異なる顔を見せるため、何度訪れても新しい発見があります。特に、春の桜や秋の紅葉の季節には、多くの観光客が訪れ、その美しさに魅了されます。
島原城へのアクセスは、公共交通機関と車の両方が利用可能です。最寄りの駅は島原鉄道の「島原駅」で、駅から徒歩約10分の距離にあります。また、車を利用する場合は、長崎自動車道の「諫早IC」から約1時間のドライブで到着します。城の近くには駐車場も完備されており、観光シーズンでも安心して訪れることができます。
島原城の開館時間は午前9時から午後5時までで、最終入館は午後4時30分です。入館料は大人540円、子供270円で、特別展示やイベント時には別途料金がかかることがあります。詳細な情報は公式サイトで確認することをおすすめします。
島原城を訪れる際には、歴史的な建物と環境を尊重することが重要です。特に、城内や庭園ではゴミを持ち帰り、静かに見学するよう心掛けましょう。また、展示品や建物に触れないようにし、写真撮影の際にはフラッシュを使用しないようにしてください。これらのマナーを守ることで、他の訪問者と共に快適な見学が可能です。
島原城は、その歴史と美しい建築で多くの人々を魅了する観光スポットです。島原の乱などの重要な歴史的事件の舞台となったこの城は、訪れる人々に日本の歴史と文化を深く感じさせます。ぜひ一度、島原城を訪れて、その魅力を体感してみてください。
9:00~17:30
年中無休
入館料
大人 550円
小・中・高校生 280円
島原駅から徒歩で5分