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吉野 天川村 十津川 観光ガイド

「日本の秘境」とも言われる吉野・天川村・十津川エリア。昔ながらの生活を体感できる農家民泊など、地元の人とふれあう滞在スタイルがおすすめ。

吉野・天川村・十津川には、桜の名所吉野山、谷瀬の吊り橋、みたらい渓谷、面不動鍾乳洞、十二滝などの観光スポットがあります。

吉野 天川村 十津川のおすすめスポット

観光地や名物をピックアップ!

御手洗渓谷

四季折々の景観美が楽しめる秘境

天川村が誇る自然美の宝庫 御手洗渓谷は、奈良県吉野郡天川村北角に位置する、関西地方屈指の景観美を誇る渓谷です。新宮川水系・天ノ川の支流である山上川の下流域、川迫川との合流点付近に形成されたこの渓谷は、長い年月をかけて水と岩が織りなした雄大な自然景観が広がる場所として、多くの人々を魅了してきました。 深い山々に抱かれた渓谷一帯には、澄み切った清流、巨石や奇岩、大小さまざまな滝が連なり、訪れる人を非日常の世界へと誘います。天川村の自然を象徴する存在ともいえる御手洗渓谷は、ハイキングや渓谷散策、写真撮影など、さまざまな楽しみ方ができる観光名所です。 大峯山系の恵みが生み出した渓谷の成り立ち ...»

洞川温泉

大和国の修験道として栄えた山里の温泉街

洞川温泉は、奈良県吉野郡天川村に位置する、関西屈指の歴史と風情を誇る温泉地です。大峯山脈のふもと、標高約820メートルという高地に広がるこの温泉郷は、澄んだ空気と豊かな自然、そして修験道の深い歴史に育まれてきました。古くから信仰と暮らしが結びついた山里の温泉地として、多くの人々を惹きつけ続けています。 大峯信仰とともに歩んできた山里の温泉街 洞川温泉は、熊野川水系の源流の一つである山上川(洞川)沿いに発展してきました。この地は、大峯山・山上ヶ岳や女人大峯として知られる稲村ヶ岳への登山口にあたり、古来より修験道の拠点として重要な役割を果たしてきました。修験者や参詣者たちは、厳しい山修行に入る...»

面不動鍾乳洞

神秘的で美しい自然の彫刻

豊かな表情を見せる鍾乳石や石筍が神秘的で美しい鍾乳洞です。全長170mで、最大の洞穴は直径約5~6m、高さ10m以上です。 標高878mの高地に位置しており、洞内は一年中、8度の温度が保つ自然の冷蔵庫となっており、最深部には不動尊の石仏が安置されています。 洞川の里を見下ろす高台の地底に広がる鍾乳洞は、関西最大クラスの規模を誇ります。 洞内には、ドーム状の天井から鍾乳石が、地面からは石筍がのび、様々なオブジェを形成し、美しくも神秘的な地下宮殿が広がります。特に貴重なストロー鍾乳管(ストロー状の鍾乳石)が見られます。 「ドロッコ」という愛称のモノレールで向かうのも楽しみのひとつです。 ...»

天河大辯財天社(天河神社)

音楽と芸能を司る霊験あらたかな聖地

天河大辯財天社は、奈良県吉野郡天川村坪内に鎮座する、古代より篤い信仰を集めてきた由緒正しい神社です。地元では親しみを込めて「天河神社」とも呼ばれ、現在も神社本庁に属する宗教法人として大切に守り継がれています。深い山々に囲まれた神域には、清浄で厳かな空気が漂い、訪れる人々の心を静かに整えてくれます。 日本有数の弁財天信仰の地 天河大辯財天社は、広島県の厳島神社、滋賀県の竹生島神社と並び、日本三大弁財天の一つと称されることがあります。古来より水の神、音楽や芸能の神として信仰されてきた弁財天を祀る社として、全国から多くの参拝者が訪れます。 境内では、弁才天女(市杵島姫命)をはじめ、熊野権現、吉...»

谷瀬の吊り橋

スリル満点!高さ54メートルの空中散歩

十津川村を象徴する壮大な空中回廊 谷瀬の吊り橋は、奈良県吉野郡十津川村に架かる、日本有数の規模を誇る歩行者専用の吊り橋です。清流・十津川(熊野川)をまたぎ、上野地(うえのじ)地区と谷瀬(たにぜ)地区を結ぶこの橋は、単なる観光施設ではなく、もともと地域住民の生活を支えるために築かれた「生活用吊橋」として知られています。橋の銘板には「たにぜばし(谷瀬橋)」と刻まれ、十津川村では正式に谷瀬大橋とも呼ばれています。 日本一の長さを誇った生活用吊り橋 谷瀬の吊り橋は、全長297.7メートル、川面からの高さは約54メートルという、非常にスケールの大きな構造を持っています。完成当時の1954年(昭和2...»

柿の葉すし(奈良県)

柿の葉とすし飯の豊かな香りが食欲をそそるきっちり四角いお寿司

一口大の酢飯にサバや鮭、小鯛などの切り身をのせ、防腐効果の高い香り豊かな柿の葉で包んだ押し寿司。箱を開けた時、几帳面に収まった寿司が印象的だ。江戸時代、保存がきかないサバなどの魚は、塩でしめられた状態で奈良に届いた。塩でしめられたサバをにぎり飯にのせて、柿の葉にくるみ、石を重しにして作ったのが始まりとされる。すし飯に使われているのは、粘りが弱く、ほどよい硬さを持ち、寿司米に好適といわれる滋賀県産の近江米“日本晴”。“サバ”は、古くから伝えられてきた柿の葉寿司の定番の味で、酢でしめたサバの切り身をのせたもの。青魚特有の風味が苦手な方は、あっさりと頂ける“サケ”や、淡泊でありながら滋味豊かな旨みの...»

しし鍋・しし汁(奈良県)

奈良の山間部に多く生きていた猪を使った体が温まるジビエ鍋

イノシシの肉は特有の臭みがあるので、「しし鍋」作りの際は、ゴボウ・ネギ・ミズナ・キクナなどの香味野菜を多く入れ、薬味にショウガ、粉ザンショウなどを使い肉の臭みを消した上、味噌で煮込む。寒い夜には、「しし鍋」を食べると体の芯から温まる。奈良の山間部には昔から猪や鹿、熊など野生動物がたくさんおり、雑木の実などを食して人間と共存してきた。奈良には海が無いため、動物性タンパク源の乏しかった昔は狩猟が盛んで、猪肉・鹿肉は日常的に食べられ、頭数調整にもなっていたといわれる。...»

吉野本葛・吉野葛

吉野葛のデンプンは、葛根湯・スイーツ・化粧品などにも

吉野地方の山野に自生する、豆科つる性の植物である葛(くず)の根を、吉野地方に江戸時代から伝わる「吉野晒」という製法で灰汁(あく)抜きし、デンプンを精製した純白の澱粉100%が“吉野本葛”。1キロの葛根からわずか100グラムしかとれない貴重なもので、美しい白色となめらかな口当たりが特長だ。また、一般的によく知られている“吉野葛”は、吉野本葛にさつまいもやじゃがいもなどを原料としたデンプンを加えたもので、どちらも吉野の特産品である。滋養効果の高い葛根湯や、葛もちや葛きりなどの食品や料理の他、吉野本葛を贅沢に使用した食品や化粧品も人気だ。葛という和名は、かつて大和国(現:奈良県)吉野川(紀の川)上流...»

奈良県産 しいたけ

栄養も旨みもたっぷりのしいたけは和・洋・中と幅広く利用可能

滋養をたっぷりと含むしいたけは、山のだしと呼ばれるほどの旨みを含む。古来よりおいしく、健康に良い食べものとして愛されてきたしいたけは、生しいたけや乾しいたけとして各種料理の材料となり食卓に並んでいる。近年、外国産のしいたけも良く見かけるが、国産の新鮮で肉厚なしいたけの味、香りは格別。奈良県では、原木しいたけとして、味や香りが濃い椎茸栽培に取り組んでいる。以前は、しいたけをはじめエノキタケ、ヒラタケなど全て原木で栽培されていたが、原木栽培が産業として残っているのは今ではしいたけのみとなっている。 旬     3月 4月 5月 9月 10月 11月 ...»

奈良県産 柿

全国有数の出荷量を誇る柿は、医者いらずの健康食材

奈良県から全国へ出荷されるたくさんの果実の中で、量、質ともに全国トップクラスのもののひとつに奈良の柿が挙げられる。まず「刀根早生(とねわせ)」が出荷され「平核無(ひらたねなし)」、「富有(ふゆ)」と12月まで柿の季節が続く。五條市西吉野町では最盛期には1日200トンもの柿が出荷されている。奈良の温度差のある気候や風土が、柿作りに適していたことがうかがえる。柿が赤くなると医者が青くなる、と言われるほど、ビタミンC、食物繊維、ポリフェノールなど体に良い成分が柿には多く含まれている。 旬    9月 10月 11月 12月 ...»

柿けーき

奈良名産の干し柿を使った和風のパウンドケーキ

正岡子規の「柿くへば鐘が鳴るなり法隆寺」の句もあるように、奈良県の柿は、全国でも高い生産高を誇り、特に五條市西吉野地区は有名で、地区内には柿の形をした「柿博物館」も設置されている。その、奈良名産の干し柿を使って考案された、奈良らしいおしゃれで美味しい和風のパウンドケーキに仕上げた菓子が「柿ケーキ」。厳選した素材を使った手作りのケーキで、平城遷都1300年記念で行われた「奈良のうまいもの」に登録されている。水を使わずに柿の果汁だけで仕上げた柿ようかんを生地の真ん中に芯として、甘みが凝縮した干し柿を散りばめて種に見立て、本物の柿のヘタをのせ、柿そっくりの形に仕上げている。手焼きで丁寧に焼き上げた、...»

奈良県産 あゆ

吉野川や飛鳥川のあゆは古い歴史を持ち、季節を味わう川魚

奈良の特産品といえる鮎。鮎は魚へんに占うと書いて「鮎」とするように、昔の人はこの魚を占いに使ったという。また、香魚と書いてあゆと読み、そのかぐわしい香りを、みずみずしい西瓜にたとえた。そして、春の遡上から秋の産卵までと、わずか1年でその一生をとじる鮎を年魚とも表現した。鮎を味わう料理には、はらわたを抜かずに姿のまま塩焼きにし、焼きたてをタデ酢で食べる「鮎の塩焼き」がある。また、素焼きにしたアユに練り味噌を付けて焼き目をつける鮎の魚田、姿寿司、甘露煮、はらわたの塩辛であるうるかなども人気がある。 旬     6月 7月 8月  鮎寿司 吉野山地の清流で育った天然のアユは、川の石に付いた藻を...»

大和肉鶏

適度な脂肪としまった肉質が特徴の高品質肉用鶏

奈良県で育てている地鶏で、赤みを帯びて、脂肪が適度にのったしまった肉質が特長。味には甘味があり、しっかりとした味の深みが鶏肉本来の味と評価される。たたき、塩焼き、鍋物、しゃぶしゃぶ、すき焼き、焼き鳥など、また、正肉から内臓、ガラまで、和洋中、幅広い料理に利用できる。 奈良県で戦前に飼育されていた「大和かしわ」は、京阪神で「肉質がよい」と名声を博し、愛知県、徳島県と並んで日本三大養鶏地と呼ばれた。しかし、終戦直後の飼料の配給統制により生産が著しく衰退したことに加えて、1960年以後、大量生産が可能で安価なブロイラーが急速に普及したため、飼育に手間のかかる大和かしわは姿を消した。 昔ながらの懐...»

ヤマトポーク

ジューシーで肉汁たっぷり!上質な脂肪の旨味を楽しめる

きめ細かで色の濃い赤身の肉の中に上質な脂肪の霜降りが適度に入り、口の中ですっと溶ける甘い脂肪と、柔らかくジューシーな肉質が特徴の奈良が育てたブランド豚。 繁殖能力に優れたイギリス原産の白色豚「大ヨークシャー種」とデンマーク原産の白色豚「ランドレース種」を交雑した強靭な母と、産肉能力に優れたアメリカ原産「デュロック種」の父から生まれた子豚を、健康に育てている。きれいな水と澄んだ空気に恵まれた自然の中、飼育面積が広い開放的な豚舎で、専用に配合された飼料を与えられている。 しゃぶしゃぶをはじめとする鍋料理、豚カツ、ステーキ、生姜焼き、煮込み料理など、和洋中、幅広い料理で利用できるので、コクと甘み...»

葛飴

ほんのりとした甘さとなめらかな葛の口当たりに癒される飴

その昔、下市町の2月のお祭りで売られた”すあめ”は、中にたくさんの空洞ができるので、年初めに「見通しが良い」という縁起物の飴だったそうだ。このなつかしい飴に滑らかさと優しい味わいを出すために、奈良県産本葛を加えたのが「葛飴」だ。奈良県産の本葛を練り込み、軽く、なめらかに、直火釜でじっくり焼き上げている。葛でんぷんは消化しやすく、解熱作用や血行を良くする作用が古くから知られており、風邪の時の栄養補給や赤ちゃんの離乳食には欠かせないものだった。「葛飴」のサクサクと軽くてほんのりとした上品な甘さ、なめらかな葛の口当たりに、心が癒される。夏場は溶けるため販売しないのでご注意。...»

十津川 ゆべし

修験者や十津川郷士が欠かさなかった伝統保存食

「ゆべし」というと和菓子を思い出す方が多いと思うが、奈良県十津川村周辺に伝わる“柚べし”は、ゆずを上部を切った後、中身をくりぬき、味噌やくるみ、しいたけ、大豆など、様々な具材を詰め込み、藁などを巻いて日陰で1か月から半年ほど乾燥させて作る、昔ながらの保存食だ。現代では珍味として、そのまま薄く切って食べれば、ゆずと味噌の風味のマッチした味がお酒のおつまみにぴったり。ワインのお供として食べるときはチーズにのせて食べるのがおすすめだ。 古くからある料理で、江戸時代の料理書『料理物語』には、ゆべしの製法が酒のつまみとして記されています。奈良県の十津川ゆべしもこの製法を受け継いでいます。 十津川ゆべ...»

葛菓子 西行桜

吉野と讃岐の伝統の技で磨かれた素材が生み出す、和菓子の粋

葛の根をつぶして水にさらしながら精製し、でんぷんを取り出したくず粉は、吉野地方のような良い水と冬の厳しい寒さがなくては作れない。また、讃岐地方特産の和三盆の原料は、熱帯地方のサトウキビとは別の種類で、香川県で栽培される竹蔗から取る。職人が昔ながらのやり方で練りをくり返し、独特の繊細な甘さときめ細かさ、口溶けのよさを生み出す。和三盆だけを押し固めた干菓子は京都や金沢のものも有名だが、明治15年(1882年)に創業の吉田屋の「西行桜」は、和三盆に吉野葛を加えており、スッと口の中でとろけるなめらかな舌触りが独特で、忘れられない。...»

ナカコ将油「純生しょうゆ」

奈良の地醤油。創業140年の伝統の味が、料理を引き立てる

伝統的町並みの美しい新町にあるナカコ将油は、明治10年(1877年)の創業伝統的な自家醸造蔵の形式を守る天然醸造醤油メーカーだ。ナカコの「濃口将油」は、国内産100%の大豆と小麦を使用した低塩仕込み。醤油を絞る圧力を通常の半分程度に抑えて旨味だけを取り出した、贅沢でまろやかな味わいだ。「昆布将油」は、北海道利尻昆布を使用。卵掛けご飯や刺身、鍋の隠し味にもこれ一本で味が決まる。「昆布溜り将油」は、さらに手間をかけているから旨味が濃厚で、肉・魚料理にかけるだけで照り焼きのような風味に。野外でのバーペキューや焼きおにぎりにも活躍する。...»

大淀町(奈良県)

吉野の玄関口に広がる歴史の町

奈良県中部に位置する大淀町は、吉野川の右岸に広がる自然豊かな町です。近鉄大阪阿部野橋駅から約1時間でアクセスできるため、大阪都市圏への通勤・通学も可能なベッドタウンとしての側面も持ち、吉野郡の中核として発展してきました。近年は少子高齢化や過疎化が進む地域が多い吉野郡の中でも、比較的活気のある町として知られています。 歴史と町名の由来 大淀町という名称は、明治時代に町村制が実施された際に名付けられました。当初、「大北村」という名称が候補に挙がっていましたが、最終的には初代村長である大北作次郎の「大」と、下渕地区にある「座頭渕」の「淀」を組み合わせて「大淀」とされたと伝えられています。また、『...»

下市町(奈良県)

歴史と商い文化が息づく町並み

奈良県のほぼ中央に位置する下市町は、豊かな自然と深い歴史に彩られた町です。吉野川の南側に広がるこの町は、平安時代から吉野地方への玄関口として栄え、独自の文化と伝統が息づく場所となっています。 地理と自然環境 下市町は、吉野川(和歌山県では紀ノ川)の南岸に位置し、四季折々の美しい自然景観が広がっています。主要な山岳としては櫃ヶ岳や栃原岳があり、これらの山々が豊かな森林を形成し、町の自然を守り続けています。また、吉野川や秋野川などの清流が町内を流れ、その水は農業や林業に欠かせない大切な資源となっています。 歴史と文化 下市町は、平安時代から商業の中心地として発展してきました。特に下市札と呼...»

黒滝村(奈良県)

吉野杉と清流に包まれる山村

奈良県の中部、吉野郡に位置する黒滝村は、美しい自然と深い歴史が息づく村です。村の総面積の約97%が林野で占められており、日本有数の吉野杉の産地としても有名です。その豊かな自然と山々に囲まれた地形から、“奈良のへそ”という愛称で親しまれています。 地理と自然環境 黒滝村は大峰山脈北部に位置し、吉野山の南側、主脈の西側に広がる山間の村落から構成されています。村内には、大天井ヶ岳、四寸岩山、扇形山、柏原山、百貝岳といった標高の高い山々が連なり、四季折々の美しい景色を楽しむことができます。また、村を流れる黒滝川は紀の川水系の大和丹生川の上流部に位置し、その清らかな水は村の自然を育む大切な命の源です...»

世尊寺

奈良県大淀町の古刹

世尊寺は、奈良県吉野郡大淀町比曽に位置する曹洞宗の寺院で、山号は「霊鷲山(りょうじゅせん)」と称されます。本尊には阿弥陀如来(放光樟像)を安置しており、聖徳太子霊跡第7番札所としても知られています。 由緒ある比曽寺の歴史 古代よりこの地に存在した寺院は、かつて「比曽寺(ひそでら、または比蘇寺)」と呼ばれており、大規模な伽藍を擁していたと伝えられます。現在の世尊寺は江戸時代に再興され、規模を縮小して整備されたものですが、寺域跡は昭和2年(1927年)に「比曽寺跡」として国の史跡に指定されています。 創建と聖徳太子の関わり 創建は古く、聖徳太子が建立したとされる48寺の一つであり、当初は「...»

丹生川上神社 下社

水神信仰を今に伝える古社

奈良県吉野郡下市町長谷に鎮座する丹生川上神社下社は、日本古来の水神信仰を今に伝える由緒ある神社です。式内社の名神大社であり、さらに二十二社のうち「下八社」の一社としても知られています。かつては官幣大社という高い社格を誇り、現在は神社本庁の別表神社として登録されています。 名称と位置づけ この神社の名称「下社」は、吉野郡川上村にある「上社」との位置関係によるものであり、川上の水源とその流れの守り神として上下関係で信仰されています。 ご祭神 主祭神:闇龗神(くらおかみのかみ) かつては高龗神(たかおかみのかみ)を祀っていましたが、大正時代の祭神変更により、現在は闇龗神が祀られています。ま...»

願行寺(下市御坊)

吉野に根付く信仰の歴史拠点

願行寺は、奈良県吉野郡下市町に位置し、秋野川の左岸、御坊山の麓に佇む由緒ある寺院です。浄土真宗本願寺派に属し、山号を「至心山(ししんざん)」と称します。地元では「下市御坊」の名で親しまれています。 歴史的背景 願行寺の起源は古く、本願寺第三世である覚如(かくにょ)の長子・存覚(ぞんかく)の廟がもともとあった古御坊に遡ります。この古御坊を、八世蓮如(れんにょ)が明応年間(1492年〜1501年)に現在の地へ移し、吉野地方における浄土真宗の布教拠点としたのが始まりです。 存覚と大和国との関わり 存覚は南北朝時代の康永2年(1343年)から貞和5年(1349年)にかけて、たびたび大和国を訪れ...»

河分神社(黒滝村)

山里を見守る静寂の古社

河分神社は、奈良県吉野郡黒滝村大字中戸に鎮座する、由緒ある神社です。黒滝村の6つの大字─赤滝、中戸、寺戸、脇川、堂原、御吉野─における産土神として、地域の信仰を集めてきました。 立地と周辺環境 神社は黒滝川と川合川が合流する中戸字川戸に位置しており、かつては口吉野の下市から広橋峠、小南峠を経て大峰山登山口の洞川へ向かう「山上街道(山上参り道)」沿いにありました。現在でも、県道洞川下市線と県道赤滝五條線が交わる交通の要衝として、重要な役割を果たしています。 境内は丘陵の尾根の先端にあり、銀杏や杉の巨木が静かに佇む、荘厳で落ち着いた雰囲気を持っています。 歴史と信仰 河分神社は、奈良の春...»

鳳閣寺(黒滝村)

真言宗鳳閣寺派の本山、歴史深い霊場

鳳閣寺は、奈良県吉野郡黒滝村に位置する由緒ある寺院で、真言宗鳳閣寺派の本山として知られています。山号は百螺山(ひゃくらさん)、本尊には如意輪観音(にょいりんかんのん)が安置されています。 古代より続く信仰の歴史 寺伝によれば、鳳閣寺の創建は飛鳥時代の白鳳6年(678年)にさかのぼり、修験道の開祖として名高い役小角(えんのおづぬ)が天皇の命を受けて開創したと伝えられています。その後、平安時代の寛平7年(895年)に高僧聖宝(しょうぼう)によって中興され、寺の再興と発展が図られました。 江戸時代には元禄13年(1700年)、鳳閣寺は京都の醍醐寺三宝院の配下となり、修験道の当山派を統括する重要...»

吉野町(奈良県)

世界遺産と桜が彩る山里

吉野町は奈良県の中部に位置する自然豊かな町で、美しい山々と清流に囲まれています。古代から修験道の聖地としても知られ、多くの文化財や史跡が残っています。2012年には「日本で最も美しい村」連合に加盟しており、その自然と歴史の豊かさが評価されています。2004年には「紀伊山地の霊場と参詣道」の一部として世界遺産に登録され、国内外から多くの観光客が訪れています。 世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」 吉野町には、「紀伊山地の霊場と参詣道」として世界遺産に登録された数多くの歴史的な場所があります。これらは修験道や信仰の中心地として、古くから人々に敬われてきました。 吉野山 吉野山は、春には3万本...»

津風呂ダム・津風呂湖

水と自然が織りなす憩いの湖

津風呂ダムは、奈良県吉野郡吉野町河原屋地区に位置し、一級河川である紀の川水系・津風呂川に建設された重力式コンクリートダムです。このダムは、主に農業用水と生活用水の供給を目的として建設されたものであり、現在では奈良盆地を支える重要な水資源拠点となっています。 津風呂ダムの歴史と背景 水資源をめぐる奈良と和歌山の争い かつて、奈良盆地は大きな河川が存在せず、水の確保が非常に困難な地域でした。そのため、他地域では豊作でも奈良盆地では干ばつによる不作が頻繁に起きていたのです。一方、和歌山県は水が豊富に見えるものの、夏季に雨が集中することで渇水リスクも高く、両県とも水資源の確保に悩まされていました...»

吉野ロープウェイ

日本最古の旅客用ロープウェイ

吉野ロープウェイは、日本国内で現存する最も古い索道路線として知られています。吉野大峯ケーブル自動車株式会社によって運営されている旅客用のロープウェイで、正式名称は吉野山旅客索道です。 駅と周辺の見どころ 千本口駅 近鉄吉野駅から徒歩約3分。千本口駅は吉野山の玄関口に位置し、紅葉の名所としても知られています。秋には真っ赤に色づくもみじのトンネルが広がり、訪れる人々を魅了します。駅周辺にはお土産店や食堂もあり、観光の起点として賑わいを見せます。 吉野山駅 山上に位置する吉野山駅は、索道の制御拠点でもあり、ここから吉野山内の観光スポットへのアクセスが便利です。 ゴンドラと車両 歴代ゴン...»

吉野水分神社

歴史と自然に包まれた霊験あらたかな神域

奈良県吉野町、世界遺産にも登録されている吉野山の上千本エリアに鎮座する吉野水分神社は、古来より人々の信仰を集めてきた霊験あらたかな神社です。別名を子守宮(こもりのみや)とも呼ばれ、豊かな水を司る「水の神」や「子授けの神」として知られています。 世界遺産の構成資産として この吉野水分神社は、2004年(平成16年)にユネスコの世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」の構成資産の一つとして登録されました。吉野山という霊地に佇むこの神社は、その文化的、宗教的意義の高さからも注目されています。 神社の起源と歴史 古代より続く信仰の証 吉野水分神社の創建年は明確ではありませんが、最古の記録は『続日本...»

金峯神社(吉野町)

吉野山の霊気漂う奥地に鎮座する古社

金峯神社は、奈良県吉野郡吉野町の奥千本エリアにひっそりと佇む由緒ある神社です。式内社(名神大)に列し、かつての社格は郷社。吉野山の最奥部にあたる青根ヶ峰の近くに位置し、吉野山全体の地主神をお祀りする聖地です。霊峰金峯山(きんぷせん)に広がる信仰の中心として、古くから人々の崇敬を集めてきました。 この神社の境内は、ユネスコの世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」(2004年登録)の構成資産の一部としても登録されています。日本の精神文化と自然信仰が融合する象徴的な場所です。 御祭神と信仰の由来 金山毘古命を祀る神聖な社 金峯神社の主祭神は、金山毘古命(かなやまひこのみこと)。この神は、吉野山の...»

金峯山寺

吉野町に位置する修験道の総本山

金峯山寺は、奈良県吉野郡吉野町吉野山に所在する、金峯山修験本宗の総本山です。古来より山岳信仰の中心地として多くの修験者を迎え入れ、現在に至るまでその歴史と伝統を受け継いでいます。山号は「国軸山(こくじくざん)」と称され、寺の創建は伝説的な修験者である役小角(えんのおづぬ)によると伝えられています。 金峯山寺の本堂である蔵王堂には、3体の蔵王権現立像が安置されており、中でも中央の像は高さおよそ7メートルにもおよぶ巨大な尊像であり、その壮観な姿は訪れる者を圧倒します。この像は秘仏とされ、特別な期間を除いて一般には公開されておらず、「日本最大の秘仏」とも称されています。 吉野山の霊場としての歴史...»

大峯奥駈道

1300年の祈りが息づく世界遺産の聖なる道

紀伊山地に息づく修験道の聖地 大峯奥駈道は、奈良県の吉野と和歌山県の熊野三山を結ぶ、全長約170kmにおよぶ壮大な山岳修行の道です。標高1,000~1,900m級の険しい大峰山脈の主稜線を縦走するこの道は、修験道の開祖とされる役行者(えんのぎょうじゃ)が8世紀初頭に開いたと伝えられ、1300年以上にわたり山岳信仰の聖地として受け継がれてきました。 世界遺産と史跡に指定された歴史的な古道 2002年には国の史跡「大峯奥駈道」として指定され、2004年7月にはユネスコ世界文化遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」の構成資産として登録されています。道として世界遺産に登録されている例は極めて少なく、スペ...»

大名持神社

吉野郡に鎮座する由緒ある神社

大名持神社は、奈良県吉野郡吉野町河原屋にある古社で、古くは名神大社として朝廷から篤く崇敬されてきた歴史を持ちます。旧社格は郷社に列せられており、地元では「大汝宮(おおなむちのみや)」の名でも親しまれています。 神社の立地と風景 大名持神社は、旧伊勢街道と旧東熊野街道の分岐点付近にあり、対岸には美しい妹山を望むことができます。吉野川の流れと調和するその風景は、自然と歴史が織り成す神聖な空間を形成しています。神社は独立峰の妹山の山麓に位置しており、古来から信仰の対象とされてきました。 祭神と信仰 主な祭神 当神社に祀られている主な祭神は次の三柱です: 大名持御魂神(おおなもちみたま...»

吉野神宮

吉野山に鎮座する由緒ある神社

吉野神宮は、奈良県吉野郡吉野町の吉野山に位置する、格式高い神社です。後醍醐天皇を主祭神とし、明治時代に創建されたこの神社は、建武中興十五社のひとつとして、歴史的にも重要な位置を占めています。かつては官幣大社に列し、現在は神社本庁の別表神社とされています。 神社の創建と歴史的背景 後醍醐天皇を祀る神社として 吉野神宮の起源は、南朝の後村上天皇が、1339年(延元4年)に崩御した父・後醍醐天皇の像を、吉水院に安置したことに始まります。明治時代になると神仏分離が進められ、1873年(明治6年)に吉水院は神社化され、後醍醐天皇社、のちに吉水神社となりました。 吉野神宮の創設 1889年(明治...»

桜本坊

奈良・吉野山に佇む霊場

桜本坊は、奈良県吉野郡吉野町にある金峯山修験本宗の別格本山であり、古より山岳信仰と修験道の霊場として篤く信仰を集めてきた由緒ある寺院です。 正式には「櫻本坊」と表記されるこの寺は、吉野山の自然に囲まれた静寂の中にあり、本尊として神変大菩薩(役行者)倚像を祀っています。また、大峯山寺を護持する五箇院のひとつにも数えられ、山伏文化を今に伝える文化財の宝庫でもあります。 歴史と伝承に彩られた開基の由来 夢に現れた桜が導いた創建の物語 桜本坊の創建は、天武天皇(大海人皇子)にまつわる伝承に端を発します。天智天皇との確執を避け、弟である大海人皇子は吉野の「日雄離宮」に滞在していた際、ある冬の夜に...»

竹林院(吉野町)

吉野山の静寂と調和する歴史ある寺院

竹林院は、奈良県吉野郡吉野町吉野山に位置する、修験道の歴史と深く結びついた由緒ある寺院です。現在は単立の寺院として活動しており、その本尊には不動明王、蔵王権現、役行者、そして弘法大師が祀られています。かつては大峯山寺の護持院のひとつとしての役割も果たしており、修験道の信仰の重要な拠点であり続けてきました。 また、竹林院は役行者ゆかりの霊跡を巡る「役行者霊蹟札所」のひとつでもあり、多くの巡礼者や観光客が訪れます。宿坊「竹林院群芳園」としても広く知られ、訪れる人々に静かな癒しと心の安らぎを与えています。 竹林院の歴史 聖徳太子と空海にまつわる伝承 竹林院の創建については、寺伝によれば聖徳太...»

如意輪寺(吉野町)

吉野山に佇む浄土宗の名刹

如意輪寺は、奈良県吉野郡吉野町吉野山に位置する、浄土宗の由緒ある寺院です。山号は塔尾山(とうのおさん)と称し、本尊として如意輪観音が祀られています。この寺院は、吉野の歴史と深い関わりを持ち、特に南北朝時代には後醍醐天皇の勅願所として重要な役割を果たしました。本堂の背後には、後醍醐天皇の陵墓「塔尾陵(とうのおのみささぎ)」および世泰親王墓があり、今も静かに佇んでいます。 歴史と由来 平安時代に開創された古刹 如意輪寺の創建は、平安時代中期の延喜年間(901年~922年)に遡ります。開基は高僧日蔵上人と伝えられており、山中に静かに佇む霊場として多くの信仰を集めました。 南北朝の動乱と後醍醐...»

本善寺(飯貝御坊)

吉野町に佇む歴史ある浄土真宗の寺院

奈良県吉野郡吉野町に位置する本善寺は、浄土真宗本願寺派に属する由緒ある寺院です。山号を六雄山(むつおざん)と称し、地元では「飯貝御坊」の名でも親しまれています。深い信仰と長い歴史に育まれた本善寺は、吉野地方の宗教的・文化的拠点として重要な存在です。 本善寺の概要 本善寺は、15世紀後半に創建された古刹であり、現在も多くの参拝者や歴史愛好家が訪れる地となっています。寺院には国の登録有形文化財に指定された建築物が数多くあり、浄土真宗の信仰と歴史の重みを今に伝えています。 本善寺の歴史 創建と蓮如の関わり 本善寺の創建は1476年(文明8年)、浄土真宗中興の祖として知られる蓮如上人が、飯貝...»

天川村(奈良県)

霊山と清流が織りなす神秘の郷

天川村は、奈良県南部に位置する自然豊かな村で、「天の国」「木の国」「川の国」をキャッチフレーズに掲げています。美しい山々と清らかな川に囲まれ、古くから修験道の聖地として栄え、多くの参拝者や観光客が訪れる場所です。その象徴ともいえる大峰山は、ユネスコの世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」の主要構成要素の一つであり、神秘的な雰囲気が漂っています。 自然と地理 天川村は「近畿の屋根」と称される大峰山脈の山々に囲まれています。中でも近畿地方の最高峰である八経ヶ岳(1,915m)や、霊山として知られる弥山などがあり、雄大な自然が広がります。また、村内には熊野川の源流である天ノ川(てんのかわ)が流れ、そ...»

吉水神社

歴史と自然が息づく奈良・吉野の聖地

吉水神社は、奈良県吉野郡吉野町吉野山に鎮座する由緒ある神社です。かつては金峯山寺の一院として存在し、「吉水院(きっすいいん)」という名で知られていました。現在では、世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」の構成資産の一つとして、多くの参拝者や観光客が訪れる地となっています。 吉水神社の歴史 創建と修験道との関わり 吉水神社の起源は古く、社伝によると白鳳年間(7世紀後半)に、修験道の開祖である役行者(えんのぎょうじゃ)によって創建されたと伝えられています。当初は僧坊「吉水院」として、金峯山寺の修行施設のひとつとして機能していました。 源義経と静御前の伝説 文治元年(1185年)、源義経が兄・...»

野迫川村(奈良県)

雲海広がる天空の秘境

野迫川村は、奈良県の南部に位置する自然豊かな村で、2020年の国勢調査によれば、離島を除いて日本で最も人口が少ない自治体です。その雄大な山々と清らかな川に囲まれたこの村は、「天空の国」をキャッチコピーとしており、特に美しい雲海の名所として知られています。 地理と自然 野迫川村は奈良県南西部、紀伊山地西部に位置し、標高1,000メートルを超える山々に囲まれています。代表的な山には、夏虫山(1,349m)、伯母子岳(1,344m)、荒神岳(1,260m)、陣ヶ峰(1,106m)があります。これらの山々は四季折々に美しい景観を見せ、特に秋の紅葉や冬の雪景色は訪れる人々を魅了します。 村内には熊...»

上北山村(奈良県)

大自然に抱かれた静寂の山村

上北山村は、奈良県の南東部に位置し、吉野郡に属する美しい山村です。県内で最も人口密度が低く、面積が広い自治体の一つであり、そのほとんどが豊かな森林に覆われています。村の面積の97%が森林であり、雄大な自然が広がるこの地は、多くの観光客を惹きつけています。 地理と自然 上北山村は吉野郡の南部、紀伊山地の大峰山脈と台高山脈に挟まれた山間部に位置します。西には「近畿の屋根」とも称される大峰山脈、東には標高1,700mを超える大台ヶ原がそびえ、四季折々の美しい自然が楽しめます。 主な自然景観 大台ケ原 - 日本有数の多雨地帯であり、豊かな原生林と多様な動植物が生息しています。 ナメゴ谷 ...»

下北山村(奈良県)

奈良県南部の自然豊かな村

下北山村は、奈良県の南部に位置する自然に恵まれた山村で、吉野郡に属しています。村の大部分が吉野熊野国立公園に指定されており、また世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」の一部である大峯奥駈道(おおみねおくがけみち)が村内を縦断しています。このことからも、下北山村がいかに信仰や自然との関わりが深い土地であるかがうかがえます。 地理的特徴 下北山村は山々に囲まれた地形が特徴的で、釈迦ヶ岳や地蔵岳といった名山を有しています。村を流れる主要な河川には北山川や池郷川があり、これらの清流は地域の自然美を際立たせています。また、池原ダムによって形成された池原貯水池は、美しい湖面をたたえる観光名所であり、バス釣...»

十津川村(奈良県)

日本一広い村で出会う、癒しと感動の旅

日本一広大な村が育んだ自然・歴史・祈りの里 十津川村は、奈良県の最南端に位置し、紀伊半島の奥深い山々に抱かれた日本一面積の大きな村です。三重県・和歌山県と県境を接する山村で、村の東西幅は約33.4km、南北幅は約32.8kmに及び、その面積は672.38平方キロメートルに達します。その広大さは滋賀県の琵琶湖や東京都23区よりも大きいほどです。 村域の大半は急峻な山々と深い谷に覆われ、清流・十津川や熊野川が流れる自然豊かな土地です。人の営みと自然が寄り添いながら紡がれてきたこの村は、訪れる人に安らぎと学び、そして忘れがたい感動を与えてくれる特別な場所です。 また、奥吉野地方に位置するこの地...»

川上村(奈良県)

吉野林業と水源の里

川上村は、奈良県の南東部に位置する自然豊かな村であり、古くから吉野杉を育む「吉野林業」の中心地として知られています。村全体が緑に包まれ、豊かな水と森林資源に恵まれているこの地域は、静寂な山間の中で歴史と文化、自然の美しさを今に伝える貴重な場所です。 地理と自然環境 川上村は、西に大峰山脈、東に台高山脈を抱え、その間を流れる吉野川(紀の川)の源流域にあたります。特に、大自然の宝庫として名高い大台ヶ原山の北西に位置しており、美しい渓流や深い森が広がっています。 村内には、水資源を活用した大迫ダムや大滝ダムが整備されており、水力発電や治水、生活用水として地域社会に重要な役割を果たしています。ま...»

東吉野村(奈良県)

清流と深山に抱かれた歴史と自然の里

東吉野村は、奈良県東部、三重県との県境に位置する山あいの村です。台高山脈の北辺、高見山の西側に広がり、村の大部分を豊かな森林が占めています。澄みきった清流と深い緑、そして四季折々に表情を変える山々に囲まれた風景は、訪れる人の心を静かに癒してくれます。 古くから伊勢街道を中心に発展してきた歴史を持ち、山里ならではの素朴な暮らしと、由緒ある神社仏閣、維新の歴史を伝える史跡など、多彩な魅力を今に伝えています。 東吉野村の地理と風土 村は標高差に富み、四郷川や高見川などの清流が山々を縫うように流れています。春は山桜やしだれ桜が咲き誇り、夏は川遊びや蛍が楽しめ、秋には山全体が紅葉に染まり、冬には霧...»

大峯山寺

修験道の聖地

大峯山寺は、奈良県吉野郡天川村に位置する、日本の修験道において極めて重要な寺院です。この寺は、大峯山系の主峰である山上ヶ岳(標高1,719.2メートル)の山頂付近に建てられ、厳しい自然と霊験あらたかな修行の場として長い歴史を刻んでいます。 また、この寺は世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」の一部として登録されており、古くからの修験道文化と信仰の継承地として、国内外の注目を集めています。 女人禁制の伝統と儀式 大峯山寺は平安時代初期からの伝統として、今なお女人禁制を貫いています。この習わしは、山岳修行の清浄性を保つためとされ、毎年5月3日には「戸開式」、9月23日には「戸閉式」という儀式が行...»

大峯山

修験道の聖地が生む神秘の山

大峯山は、奈良県南部に位置する山で、修験道の聖地として知られています。「大峯山」は広義には大峰山脈全体を指し、狭義には山上ヶ岳(さんじょうがたけ)を指します。歴史的には、山上ヶ岳の南にある小篠(おざさ)から熊野までの峰々を「大峯」と呼び、小篠から山上ヶ岳を含み尾根沿いに吉野川河岸までを「金峰山」と称していました。修験道の信仰では、青根ヶ峰より南を「大峯」、以北を「吉野」として区別しています。 山上ヶ岳の風景 山上ヶ岳は、天川村の洞川地区から望むことができ、その岩壁や山頂の湧出岩など、雄大な自然景観が広がっています。 女人結界門 山上ヶ岳への登山道には、宗教上の理由により女人禁制であるこ...»

双門の滝

神秘の滝と霊峰の世界:奈良県天川村の絶景

壮麗な滝が描き出す自然美 双門の滝は、奈良県吉野郡天川村に位置し、「日本の滝百選」にも選定された名瀑です。全体の落差はおよそ70メートルに達し、上部ではいくつかの段に分かれた段瀑となり、下部では狭い岩の裂け目から勢いよく水が流れ落ちる、非常にダイナミックな景観を誇ります。 一般的な滝と異なり、双門の滝は簡単には到達できない秘境であり、アクセスには険しい登山道を進む必要があります。弥山川に沿って遡行し、裏双門と呼ばれる岩尾根に取り付き、そこを登ると「双門の滝テラス」と呼ばれる高台に到着します。ここから双門の滝の全貌を遠望することができます。 地質的な特異性と迫力ある地形 この滝を形成する...»

弥山

奈良県の神秘に満ちた山

奈良県吉野郡天川村に位置する弥山は、紀伊山地に広がる大峰山脈の中でも特に魅力的な山のひとつです。標高は1,895メートルで、奈良県内では八経ヶ岳に次ぐ高さを誇ります。その雄大な山容や自然環境、信仰の歴史は多くの登山者や信仰者を惹きつけています。 弥山の概要と地理的位置 吉野熊野国立公園に位置する自然の宝庫 弥山は大峰山脈の中央部に位置し、その山域は吉野熊野国立公園に指定されています。南北に長く伸びた山頂付近は比較的平坦で、展望に優れています。周囲には山上ヶ岳、稲村ヶ岳、大普賢岳、行者還岳、大台ヶ原山、八経ヶ岳、明星ヶ岳などの名山が連なり、特に山頂南東部の「国見八方睨(くにみはっぽうにらみ...»

八経ヶ岳

紀伊山地にそびえる霊峰の魅力

八経ヶ岳は、奈良県吉野郡の天川村と上北山村の境に位置する山で、標高1,915mを誇ります。これは奈良県および近畿地方全体における最高峰であり、その堂々たる山容は登山者や信仰者に親しまれています。 この山は「八剣山(はちけんざん)」とも呼ばれ、さらに修験道の開祖である役行者(えんのぎょうじゃ)が法華経八巻を埋納したという伝承により「仏経ヶ岳(ぶっきょうがたけ)」とも称されています。 八経ヶ岳の自然環境と文化的価値 大峰山脈の主峰 八経ヶ岳は、大峰山脈における主峰であり、北に弥山(1,895m)、南に明星ヶ岳(1,894m)といった名峰が隣接しています。山脈の中でも特に高い位置にあるため、...»

洞川湧水群

神秘の水が湧き出る天川村

洞川湧水群は、奈良県吉野郡天川村洞川に点在する鍾乳洞から湧き出る地下水や湧水の総称です。豊かな自然に囲まれたこの地域は、吉野熊野国立公園の指定区域内にあり、古くから信仰の対象としても親しまれてきました。 天川村は、紀伊半島の内陸部に位置し、霊峰・大峯山の麓に広がる静かな山里です。古くから修験道が盛んであったこの地では、自然と共に生きる文化が今も息づいており、洞川湧水群もその一部として人々に守られてきました。 地質と自然条件が生み出す湧水 この地域の地質は主にジュラ紀以前の山上ヶ岳層群で構成されており、石灰岩を中心に、緑色岩類、頁岩、チャートなどが含まれます。特に、カルスト地形と呼ばれる浸...»

龍泉寺(天川村)

霊験あらたかな真言宗醍醐派の聖地

龍泉寺は、奈良県吉野郡天川村洞川(どろがわ)に位置する、真言宗醍醐派の大本山であり、深い信仰を集める古刹です。山号は「大峯山(おおみねさん)」と称し、本尊には弥勒菩薩を安置しています。また、標高1,719メートルの山上ヶ岳にある「大峯山寺」の護持院のひとつとして、修験道においても非常に重要な役割を担っています。 龍泉寺の起源と伝承 修験道の開祖・役小角との関わり その創建は今から約1300年以上も前、文武天皇4年(700年)頃にまで遡るとされ、修験道の開祖として知られる役小角(えんのおづぬ、役行者)がこの地を訪れた際に発見した泉を「龍の口」と名付け、その側に小さなお堂を建てて八大龍王を祀...»

高見山

関西のマッターホルン絶景登山

高見山は、奈良県吉野郡東吉野村と三重県松阪市(旧飯南郡飯高町)の境界に位置し、台高山脈の北端にそびえる標高1,248.9メートルの美しい山です。その端正な山容から、地元では「関西のマッターホルン」と称され、多くの登山愛好家や自然を楽しむ人々に親しまれています。 地理的な特徴と自然環境 高見山は、奈良県側の紀ノ川水系である高見川(平野川・杉谷川)と、三重県側を流れる櫛田川の源流域に位置しており、両県にとって重要な水源地の一つです。この山の周辺には日本列島を縦断する大断層、中央構造線が通っており、地質学的にも非常に注目されています。 かつてこの山は「高角山」や「高水山」とも呼ばれており、その...»

大滝ダム

自然と人の共存をめざす多目的ダム

大滝ダムは、奈良県吉野郡川上村に位置する、紀の川(きのかわ)の上流部に建設された大規模な多目的ダムです。高さは100メートルにおよぶ重力式コンクリートダムで、その規模と多様な機能において、日本有数の多目的ダムといえます。ダムにより形成された人工湖は、「おおたき龍神湖」と名付けられ、美しい景観を持つ観光スポットとしても注目されています。 ダムの構造と特徴 重力式コンクリートダムの威容 大滝ダムは、高さ100.0メートル、堤頂長315メートルの重力式コンクリートダムです。堤体積は103万立方メートルにおよび、総貯水容量は8,400万立方メートルと非常に大きなスケールを誇ります。 住民の声を...»

入之波温泉

山奥に湧く黄金色の秘湯

奈良県吉野郡川上村にひっそりと佇む秘湯「入之波温泉」は、大自然に囲まれた静寂な山間の地に湧く、歴史と風情あふれる温泉地です。吉野川の源流域に位置し、標高の高い山々に抱かれたこの温泉は、豊かな泉質と素朴な温泉情緒が魅力で、知る人ぞ知る癒しの湯処として親しまれています。 泉質とその特徴 源泉と成分 泉質:ナトリウム―炭酸水素塩・塩化物泉(含炭酸重曹泉)源泉温度:約39.0℃湧出量:毎分約500リットル湯の色:湧出時は無色透明、時間が経過すると美しい黄金色へ変化効能:美肌効果、皮膚病、疲労回復など 入之波温泉の湯は、鉄分やカルシウムが豊富で、肌に優しいとされ「美肌の湯」としても知られています...»

立里 荒神社

天空に鎮まる信仰の聖地

立里荒神社は、奈良県吉野郡野迫川村大字池津川に位置する由緒正しい神社です。正式名称は「荒神社」ですが、地元をはじめ多くの参拝者からは「立里荒神社」として広く親しまれており、一般的にはこの名称で呼ばれています。 この神社は、弘法大師・空海が高野山を開創する際に、密教の伽藍(がらん)繁栄と守護を祈願して祀ったと伝えられており、非常に長い歴史を有しています。正確な創建年代は明らかになっていませんが、概ね西暦800年頃とされており、古くから信仰の対象とされてきました。 立地と信仰の対象 立里荒神社は、標高1,260メートルの荒神岳(こうじんだけ)の山頂に鎮座しており、奈良県南部に位置する野迫川村...»

護摩壇山

伝説と自然が息づく名峰

護摩壇山は、和歌山県田辺市と奈良県吉野郡十津川村の県境に位置する山で、標高は1,372メートルを誇ります。紀伊半島の中央部に広がる紀伊山地の一角を成し、古くから信仰や伝承、そして豊かな自然に恵まれた山として知られてきました。南国の印象が強い和歌山県にありながら、冬季には積雪が見られるなど、気候や植生の面でも特徴的な高山地帯です。 山名の由来と平家伝承 護摩壇山という名前は、歴史的な伝承に由来しています。熊野地方に伝わる物語によれば、源平合戦の一つである一ノ谷の戦いの後、平家の武将平維盛は戦線を離脱し、小森谷渓谷に身を潜めていたとされています。その後、壇ノ浦の戦いで平家が滅亡したことを知った...»

不動七重の滝

七段に流れ落ちる名瀑美

奈良県吉野郡下北山村に位置する不動七重の滝は、自然の壮大さを体感できる名所として多くの人々に親しまれています。この滝は、吉野熊野国立公園の特別地域に属しており、「日本の滝百選」にも選ばれている、関西屈指の名瀑です。さらに、周辺には国内最大級のアーチ式ダムである池原ダムもあり、滝とダムという自然と人間の技術が融合した風景を楽しむことができます。 不動七重の滝の特徴 不動七重の滝は、前鬼川(ぜんきがわ)の流れによって形成された七段に連なる段瀑(だんばく)であり、総落差はおよそ160メートルにも達します。地質的には白亜紀の付加体に属する砂岩が主体で、長年にわたる水流によって削られた岩肌が、滝の美...»

池原ダム

壮大なアーチ式ダム

池原ダムは、奈良県吉野郡下北山村に位置する、美しい自然に囲まれた巨大な発電用ダムです。このダムは一級河川・熊野川(新宮川)水系の北山川に建設され、電源開発株式会社(J-POWER)によって管理されています。 ダムの構造は、高さ110.0メートルにも及ぶアーチ式コンクリートダムで、国内でも有数の規模を誇ります。アーチダムとしては日本最大級の総貯水容量と湛水面積を有しており、規模と美しさを兼ね備えた名所といえるでしょう。 電力供給の要所としての役割 池原ダムは、下流にある七色ダムとの間で揚水発電を行っています。このシステムにより、最大で35万キロワットという大きな電力が生み出され、関西地方を...»

笹の滝

自然が織りなす静寂と癒しの名瀑

笹の滝は、奈良県吉野郡十津川村に位置する、落差約32メートルを誇る雄大な滝であり、「日本の滝百選」にも選ばれている名勝地です。澄んだ水が白糸のように岩肌を滑り落ちるその姿は、まるで自然の芸術作品のように美しく、訪れる人々の心を清め、癒してくれます。 滝のロケーションと地質 この滝は、十津川の支流・滝川の上流、標高約500メートル付近にあります。周辺は花崗岩の地質が広がり、滝の周囲には力強い自然の息吹が感じられます。主瀑は直瀑で、その下には岩を縫うように清流が流れる渓流瀑が続いており、変化に富んだ水の表情を見ることができます。 安全に楽しむための注意点 なお、主瀑の近くでは落石の危険性が...»

玉置神社

霊峰・玉置山に鎮座する由緒ある神社

玉置神社は、奈良県吉野郡十津川村に位置する古社であり、標高約1,000メートルを超える玉置山の9合目という霊峰の地に鎮座しています。この神社は、紀伊山地の大峯山系における重要な拠点であり、古来より修験道の行場として信仰を集めてきました。玉置山は、神々が宿る山「神奈備(かんなび)」として古代から崇拝され、その自然信仰の中心に玉置神社が存在します。 世界遺産と天然記念物 玉置神社は、ユネスコの世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」の構成資産として、2004年に登録されました。これは、神仏習合や修験道の伝統を今に伝える貴重な文化遺産であり、大峯奥駈道の「靡(なびき)」の一つとされています。境内には樹...»

釈迦ヶ岳

奈良県の秘境にそびえる霊峰と荘厳な山頂

釈迦ヶ岳は、奈良県南部の吉野郡十津川村と下北山村の境界に位置する、標高1,800メートルの山です。紀伊半島を南北に貫く大峯山系に属し、八経ヶ岳(八剣山)より南では最も代表的な高峰とされています。日本二百名山にも選定されており、多くの登山愛好家や信仰登山者に親しまれています。 釈迦ヶ岳の特徴と魅力 この山の最大の魅力の一つは、ピラミッド型の美しい山容と、山頂からの360度の大展望です。晴れた日には、遠くまで見渡すことができ、大峯山系の壮大な風景を一望できます。 1等三角点と釈迦如来像 釈迦ヶ岳の山頂には1等三角点が設置されており、地理的にも重要な場所となっています。また、山頂には釈迦如来...»

上湯温泉(十津川村)

自然に包まれた癒しの秘湯

上湯温泉は、奈良県吉野郡十津川村の出谷(いでたに)地区に位置する、歴史ある温泉地です。奈良県の最南端に位置する十津川村は、日本最大の村としても知られており、豊かな自然に恵まれた地で、まさに秘湯と呼ぶにふさわしい温泉地です。 この温泉は、標高の高い山々と美しい渓谷に囲まれた静寂の地にあり、日常の喧騒を忘れて心からリラックスできる場所として、多くの温泉愛好家や湯治客に親しまれています。 上湯温泉の泉質と効能 泉質の特徴 上湯温泉の泉質は、ナトリウム-炭酸水素塩泉(旧称:重曹泉)で、源泉温度は約76~85度と非常に高温です。湯は無色透明で、わずかに硫黄の香りが漂います。 この泉質は、肌をな...»

丹生川上神社 上社

神秘的な歴史と自然に囲まれた名社

丹生川上神社上社は、奈良県吉野郡川上村迫に鎮座する、由緒ある神社です。古代より続く信仰の地として、深い山々と清流に囲まれた神聖な雰囲気を今に伝えています。本社は、下市町にある「丹生川上神社下社」に対する存在であり、歴史的にも重要な位置を占めています。 格式と信仰 この神社は、かつては官幣大社に列せられ、現在は神社本庁の別表神社としてその格式を保っています。また、式内社(名神大社)および二十二社の論社としても知られ、古来より多くの人々の崇敬を集めてきました。 御祭神と信仰 主祭神 高龗神(たかおかみのかみ)が主祭神として祀られています。この神は、雨を司る神として知られ、祈雨や止雨の神と...»

高野龍神スカイライン

紀伊山地を縦断する絶景の山岳道路

高野龍神スカイラインは、和歌山県伊都郡高野町の奥の院交差点を起点とし、田辺市龍神村(旧日高郡龍神村)を終点とする、総延長42.7キロメートルに及ぶ国道371号の一部区間です。かつては有料道路として運用されていましたが、2003年に無料開放されて以降は、一般道としても多くの観光客に利用されるようになりました。 歴史と背景 この道路は1980年(昭和55年)7月21日に、和歌山県道路公社の管理下で一般有料道路として供用開始されました。一部は奈良県内も通過していますが、全線を和歌山県道路公社が一括管理していました。しかし、開通から長らく黒字化が見込めず、2003年10月1日に県が残債を一括返済す...»

大台ヶ原山

日本百名山に選ばれた名峰

大台ヶ原山(標高1,695.1メートル)は、奈良県と三重県の県境に位置する壮大な山です。日本を代表する登山家である深田久弥によって「日本百名山」に選定されただけでなく、「日本百景」や「日本の秘境100選」にも選ばれています。最高地点には国土地理院の一等三角点が設置されており、地図上では日出ヶ岳(ひでがだけ)と表記されています。この地点は三重県で最も高い山としても知られています。 広大な高原「大台ヶ原」 周囲には標高1300〜1600メートル級の台地が広がり、これらの一帯は総称して大台ヶ原と呼ばれています。大台ヶ原には、三津河落山(さんずこうちさん)や経ヶ峰(きょうがみね)などの山々が含まれ...»

玉置山

神秘と自然に包まれる霊峰

玉置山は、奈良県吉野郡十津川村に位置する標高1,076.4メートルの美しい山で、大峰山系の最南端にあたります。その地質は主に石英斑岩で構成されており、自然環境と人文的価値の両面から高い評価を受けています。 1986年には「森林浴の森100選」に、2007年には「日本の地質百選」に選定され、多方面で注目を集めている名峰です。 玉置山の地質と自然の成り立ち 地質的背景 玉置山は中央構造帯の南に位置し、紀伊山地に属する四万十帯に形成された山です。特にこの地域では、砂岩と泥岩が交互に重なる地層が見られ、北部では緑色岩や赤色泥岩も含まれています。 山頂付近では、枕状溶岩と呼ばれる海底火山の噴火...»

十津川温泉郷

源泉かけ流しの癒しの郷

十津川温泉郷は、奈良県吉野郡十津川村に位置する自然豊かな温泉地です。この温泉郷は、「十津川温泉」「湯泉地温泉(とうせんじおんせん)」「上湯温泉(かみゆおんせん)」の三つの温泉地の総称で、いずれも日本の原風景ともいえる山あいの静かな地に湧く、極めて良質な温泉です。 1985年(昭和60年)には環境庁より国民保養温泉地に指定され、その後2004年(平成16年)には日本で初めて「源泉かけ流し宣言」を行ったことで、全国的にも注目を集めました。 十津川村が誇る「源泉かけ流し宣言」 日本初の試み 2004年6月28日、十津川村は、村内すべての温泉施設が100%源泉かけ流しであることを宣言しました。...»

湯泉地温泉

歴史薫る山峡の名湯

奈良県吉野郡十津川村に位置する「湯泉地温泉」は、十津川村のほぼ中央にあり、同村内で最も古い歴史を持つ温泉地です。その起源は室町時代にまで遡り、多くの歴史的文献にも登場しています。静かな山峡の情緒を味わえるこの温泉地は、訪れる人々に心身の癒しを提供しています。 泉質と効能 湯泉地温泉の泉質は単純硫黄泉で、源泉温度は約60℃です。湯は無色透明で、やわらかな硫黄の香りが特徴です。源泉かけ流し(季節により加水による湯温調整あり)で提供されており、新鮮な温泉を楽しむことができます。効能としては、神経痛、筋肉痛、関節痛、リウマチ、疲労回復、慢性婦人病などが挙げられ、幅広い症状に効果が期待されています。...»

道の駅 吉野路 黒滝

黒滝村の玄関口として親しまれる道の駅

道の駅吉野路 黒滝は、奈良県吉野郡黒滝村長瀬、国道309号沿いに位置する道の駅です。下市町方面から黒滝村へ入るカーブの先に現れる、赤い屋根と北欧の民家をイメージした建物が印象的で、黒滝村の玄関口として多くの人を迎え入れています。2017年度(平成29年度)には、地域交通拠点としての役割が評価され、特定テーマ型モデル「道の駅」にも選ばれました。 観光案内と物産販売が充実 施設内には観光案内と休憩機能を兼ねた総合案内センターがあり、黒滝村や吉野路周辺の観光情報をわかりやすく発信しています。物産販売所では、木工品、柿の葉ずし、手作りこんにゃく、お茶など、地元ならではの特産品や農産物、加工品が豊富...»

道の駅 十津川郷

日本一大きな村の旅のオアシス

道の駅十津川郷は、奈良県吉野郡十津川村小原に位置し、国道168号沿いに整備された道の駅です。日本一広い村として知られる十津川村のほぼ中央にあり、村内観光の拠点としてだけでなく、長距離ドライブの休憩地としても多くの人に利用されています。 源泉かけ流し温泉に代表される十津川村の豊かな自然に囲まれたこの道の駅は、まさに「旅のオアシス」と呼ぶにふさわしい存在です。館内には特産品販売、観光案内、食事処、足湯、そして村の歴史や暮らしを伝える展示施設までそろい、十津川村の魅力を一度に体感できる複合施設となっています。 十津川村の中心に位置する利便性 道の駅十津川郷は、十津川村役場のすぐ隣に立地しており...»

国王神社

十津川の渓谷に佇む南朝ゆかりの古社

国王神社は、奈良県吉野郡十津川村上野地に鎮座する神社で、十津川の大きな曲流によって形づくられた岬状の断崖の上に位置しています。川津集落の南西にあたり、眼下には雄大な十津川の流れが広がり、静寂と荘厳さをあわせ持つ特別な雰囲気に包まれています。旧村社に列せられ、古くから地域の人々の信仰を集めてきました。 御祭神と「南帝陵」の伝承 国王神社の御祭神は、南北朝時代の第98代天皇である長慶天皇です。この神社は別名「南帝陵(なんていりょう)」とも呼ばれ、南朝ゆかりの地として知られています。伝承によれば、北朝勢に追われた長慶天皇は各地を転々としたのち、やがてこの地に関わる運命をたどったとされ、村人たちに...»

人力ロープウェイ 野猿

十津川村に伝わる人力ロープウェイ

野猿とは、急峻な地形が連なる峡谷の両岸にワイヤーロープを張り、そのロープに吊り下げた「屋形(やかた)」に乗って人力で渡る、昔ながらの索道です。奈良県十津川村をはじめとする山深い地域で見られた独特の交通手段で、現在ではほとんどが観光用として復元・保存されています。 この野猿は、単なる遊具ではなく、かつて人々の生活を支えた重要な移動手段でした。深い谷と激しい川の流れに阻まれ、橋を架けることが難しかった時代、野猿は対岸へ渡るための貴重な「生活の足」として活躍してきたのです。 野猿の名前の由来と仕組み 野猿という少し不思議な名前は、猿が木の蔓(つる)を伝って移動する姿に由来すると言われています。...»

勝手神社

吉野の信仰と芸能を今に伝える古社

勝手神社は、奈良県吉野郡吉野町、世界的にも名高い吉野山の中腹に鎮座する由緒ある神社です。古くは「勝手明神」「吉野山口神社」とも称され、延喜式に名を連ねる格式高い式内社として知られてきました。吉野大峰山の鎮守社である吉野八社明神の一社に数えられ、古来より山岳信仰、修験道、そして芸能や勝負事に深く関わる信仰の拠点として、多くの人々の崇敬を集めてきました。 御祭神と「勝手」の名に込められた信仰 勝手神社の現在の主祭神は天忍穂耳命(あめのおしほみみのみこと)で、そのほかに大山祇命、久久能智命、木花佐久夜比咩命、苔虫命、葉野比咩命の五柱が配祀されています。古記録『和漢三才図会』には、祭神を「愛鬘命(...»

道の駅 吉野路 大淀iセンター

吉野観光の玄関口でひと休み

道の駅 吉野路 大淀iセンターは、奈良県吉野郡大淀町芦原、国道169号沿いに位置する道の駅で、奈良県南部・吉野地域の玄関口として多くの人に利用されています。2000年8月の開駅以来、ドライブ途中の休憩拠点としてだけでなく、地域情報の発信拠点、観光の案内所として親しまれてきました。 吉野杉を活かした温もりある建築 施設の建物には、吉野地域が誇る豊富な森林資源である吉野杉がふんだんに使用されており、木の持つ温かさとやさしい香りに包まれた空間が広がります。屋根から突き出た二つのトップライトは、修験道の修行者が額につける「頭巾(ときん)」をイメージしたデザインで、吉野らしい文化的背景を感じさせる意...»

玉置山展望台

天空から望む十津川の大自然

玉置山展望台は、奈良県吉野郡十津川村に位置する玉置山の中腹、標高およそ1,000メートル付近に設けられた絶景スポットです。見渡す限り連なる山々の稜線と、深い谷に抱かれた十津川の集落を一望できるその眺めは、まさに「天空の展望台」と呼ぶにふさわしい壮大さを誇ります。奈良県景観資産にも選ばれており、晴れた日には遠く熊野灘や果無山脈まで見渡すことができます。 四季と時間が織りなす大パノラマ 玉置山展望台の魅力は、季節や時間帯によって表情を大きく変える点にあります。4月から11月にかけては、条件が整えば熊野灘から昇るご来光を望むことができ、山並みの向こうから差し込む朝の光は、訪れる人の心を静かに打ち...»

十津川村 教育資料館

木造校舎でたどる郷土の歩み

十津川村教育資料館は、奈良県吉野郡十津川村に位置する、地域の歴史と教育の歩みを今に伝える貴重な資料館です。昭和45年に廃校となった旧武蔵小学校の木造校舎を活用し、当時の面影をそのままに一般公開されています。建物自体が十津川村の有形文化財に指定されており、村の大切な文化遺産として保存されています。 昭和の面影を残す木造校舎 趣深い木造校舎に一歩足を踏み入れると、まるで昭和の時代へとタイムスリップしたかのような懐かしい空気に包まれます。寺子屋を思わせる素朴で温かな雰囲気の教室には、机や椅子、黒板、教材などが当時のまま残されており、子どもたちの笑い声が今にも聞こえてきそうです。長い年月を経ても色...»

森と水の源流館

源流から学ぶ自然と人のつながり

森と水の源流館は、奈良県川上村にある体験型の博物館です。私たちの暮らしに欠かすことのできない「水」を育む森の大切さや、自然の持つ美しさ・楽しさ・不思議さを、見て・触れて・学ぶことができる施設として親しまれています。 吉野川(紀の川)の源流に位置する川上村ならではの視点から、森と川、そして人の営みの深い関わりをわかりやすく紹介しています。 迫力満点の「源流の森シアター」 館内の見どころのひとつが、源流の森シアターです。10メートルを超える巨木が立ち並び、谷筋から水が湧き出す源流の森の姿を再現。四季折々に変化する森の風景や、水のきらめき、神秘的な自然現象を、五面マルチの巨大スクリーン映像で体...»

十二滝

国道沿いで出会える静寂の名瀑

十二滝は、奈良県吉野郡十津川村南部に位置する滝で、二津野ダムから国道168号線を南へ進むと、進行方向右側にその姿を現します。落差は約80メートルから100メートルともいわれ、十分な高さを誇る滝ですが、水量は比較的控えめで、迫力よりも静けさと落ち着きを感じさせる佇まいが特徴です。 和歌山県との県境に近い七色地区から約2キロメートルの場所にあり、国道沿いという立地から、ハイカーやドライブ途中の観光客が気軽に立ち寄れるスポットとして親しまれています。特に秋には周囲の木々が色づき、紅葉に彩られた滝の景観は、十津川村ならではの自然美を堪能できる光景です。 二津野ダム ― 十津川の流れを生かしたアーチ...»

二津野ダム・二津野ダム湖

湖と山が織りなす絶景地

二津野ダムは、奈良県吉野郡十津川村に位置し、1962年に完成したアーチ式ダムです。紀伊山地を流れる十津川の本流をせき止めて造られ、周囲の雄大な山々と調和した景観が印象的な観光スポットとなっています。ダムによって生まれた二津野ダム湖は、自然と人の営みが共存する、十津川村を代表する風景のひとつです。 自然豊かな二津野ダム湖 二津野ダム湖は、面積約200ヘクタールを誇る人工湖で、国道168号線沿いに位置しているため、ドライブ途中に気軽に立ち寄ることができます。湖は山々に囲まれ、季節ごとに表情を変える景観が魅力で、特に秋には紅葉が湖面に映り込み、訪れる人々を魅了します。湖畔周辺には十津川温泉郷の旅...»

瀞ホテル

瀞峡に佇む百年の歴史を刻む建物

瀞ホテルは、奈良県・三重県・和歌山県の三県境に位置する景勝地「瀞峡(どろきょう)」の中心部に建つ、築100年以上の歴史を誇る建物です。かつては老舗旅館として多くの旅人を迎えてきましたが、現在は食堂・喫茶を中心とした観光拠点として再生され、瀞峡を訪れる人々に憩いの時間を提供しています。 断崖絶壁と清流・北山川に囲まれたその姿は、まさに秘境の象徴ともいえる存在で、レトロな建築美と雄大な自然景観が見事に調和しています。 瀞峡と瀞ホテルの深い関わり 日本屈指の景勝地「瀞八丁」 瀞ホテルが建つ瀞峡は、吉野熊野国立公園内に位置し、「奥瀞」「上瀞」「下瀞」に区分されています。なかでも下瀞は、両岸に高...»

ふるさと村(東吉野村)

四郷川と深い緑に包まれた癒やしの里

ふるさと村は、奈良県吉野郡東吉野村に位置し、清流・四郷川の渓流と豊かな山々に囲まれた自然体験型の交流施設です。都会の喧騒から離れ、山と川に抱かれた環境の中で、心身ともにリフレッシュできる「緑のふるさと」として、多くの人々に親しまれています。 四季折々に楽しめる東吉野の自然 ふるさと村では、春は桜、夏は涼やかな渓流、秋は山々を染める紅葉、冬は幻想的な霧氷と、東吉野村ならではの四季の移ろいを存分に楽しむことができます。川のせせらぎや森の香りに包まれながら過ごす時間は、日常を忘れさせてくれる特別なひとときです。 本格的なアウトドアが楽しめるキャンプサイト 四郷川沿いにはテントサイトA・Bの2...»

龍泉寺(野見観音)

岩松の寺として知られる東吉野の名刹

奈良県東吉野村鷲家に佇む龍泉寺は、豊かな自然に囲まれた禅寺であり、「岩松の寺」として広く知られています。広い境内には、奈良県指定重要文化財の木造如来坐像をはじめ、首から上の病にご利益があると伝わる野見観音、幕末の志士ゆかりの史跡、そして樹齢千五百年を誇る岩松群生など、歴史と信仰を今に伝える見どころが点在しています。 また、四季折々の花々が境内を彩ることから「花の寺」としても親しまれ、春夏秋冬それぞれに異なる趣を楽しむことができます。 奈良県指定重要文化財 木造如来坐像 龍泉寺を代表する文化財が、奈良県指定重要文化財である木造如来坐像です。像高は約43.6センチメートルと小ぶりながら、平安...»

昴の郷

大自然に包まれる十津川の温泉リゾート

昴の郷は、日本一広い村として知られる奈良県十津川村に広がる、自然体験と温泉保養を同時に楽しめる総合リゾート施設です。四季折々に表情を変える山々と、川のせせらぎに包まれた静かな環境の中で、温泉・宿泊・レジャーを満喫することができます。敷地面積は約8,000坪以上にも及び、ゆったりとした空間で心身ともにリフレッシュできるのが魅力です。 十津川温泉を満喫できる温泉保養館「星の湯」 昴の郷の中心施設である温泉保養館「星の湯」では、十津川温泉の源泉をそのまま使用した、100%源泉かけ流しの湯を楽しむことができます。加温・加水・循環を一切行わない“ありのまま”の温泉は、全国的にも大変貴重な存在です。 ...»

二津野大橋

スリルと絶景を楽しめる二津野大橋

二津野大橋は、吉野郡十津川村の山手谷と桑畑を結ぶ、橋長193メートル・高さ35メートルのスリル満点の吊り橋です。橋の下にはエメラルドグリーンに輝く二津野ダム湖が広がり、歩くたびに足元から伝わる揺れが、訪れる人に非日常の体験を与えてくれます。 この橋は観光用としてだけでなく、東側にある集落の人々が日常的に利用する生活橋でもあります。村道二津野線に位置し、「大橋」という名称ながら、装飾を抑えた質素な歩道橋である点も特徴です。長支間の無補剛吊橋であるため、剛性を高める目的で、メインケーブルに加えて上下2系統の耐風ケーブルが設けられており、技術的にも興味深い構造となっています。 個性豊かな周辺の吊...»

湯泉地温泉 滝の湯

滝音に癒される露天の湯

湯泉地温泉「滝の湯」は、奈良県吉野郡十津川村小原に位置する、自然と一体になれる公衆浴場です。渓谷沿いに佇むこの温泉は、すぐそばを流れ落ちる滝を望める露天風呂が大きな魅力で、滝の音とともに心身を癒やすひとときを過ごすことができます。 滝を間近に感じる露天風呂 露天風呂から眺められる滝は、高さ3〜4メートルほどと決して大きくはありませんが、間近で水が落ちる様子と心地よい水音が、訪れる人の心を穏やかにしてくれます。夜には滝がライトアップされ、昼間とは異なる幻想的な雰囲気の中で入浴を楽しめます。 木のぬくもりあふれる浴場空間 浴場は、もともと旅館であった建物を改装した施設で、男女別の内湯と露天...»

三浦峠

熊野参詣道 小辺路の峠越え

三浦峠は、世界遺産「熊野参詣道小辺路(こへち)」に含まれる歴史ある峠の一つで、高野山と熊野三山を結ぶ巡礼路の途中に位置しています。標高は約1,070メートルと、小辺路の中でも重要な峠であり、古来より多くの参詣者や旅人がこの地を越えてきました。現在も当時の面影を色濃く残し、自然と歴史が調和した静かな山道が続いています。 三浦口から始まる峠越えの道 石畳と集落が残る登り口 三浦峠への登りは、三浦口から始まります。清流・神納川に架かる吊り橋を渡ると、民家の間を抜ける石畳の古道が現れ、熊野参詣道小辺路へと足を踏み入れます。周辺には棚田が広がり、どこか懐かしい日本の原風景が残されています。 道中...»

果無集落

世界遺産「熊野古道小辺路」に抱かれた天空の郷

奈良県吉野郡十津川村の南部、和歌山県との県境近くに位置する果無集落は、標高約400メートルの山腹にひっそりと佇む小さな集落です。北側に視界が大きく開け、果無山脈の雄大な稜線を一望できることから、古くより「天空の郷(てんくうのさと)」と呼ばれてきました。その美しい景観と、日本の原風景ともいえる暮らしの佇まいが高く評価され、「にほんの里100選」にも選定されています。 熊野本宮へと続く祈りの道と集落の成り立ち 果無集落を貫くのは、世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」の構成要素である熊野古道小辺路(こへち)です。小辺路は、高野山と熊野本宮大社を結ぶ全長約70キロの険しい山岳路で、古来より修験者や参...»

21世紀の森・紀伊半島森林植物公園

森と花に癒される自然公園

21世紀の森・紀伊半島森林植物公園は、奈良県十津川村に広がる、豊かな自然と森林文化を体感できる大規模な森林公園です。紀伊半島の山々に抱かれた約200ヘクタールもの広大な敷地には、世界各地から集められた植物や、紀伊半島に自生する樹木が植えられ、四季折々に異なる表情を見せてくれます。自然散策から学習、家族でのレジャーまで、幅広い楽しみ方ができる人気の観光スポットです。 世界のシャクナゲが咲き誇る「世界の森」 園内最大の見どころが、約120種類・1万本もの石楠花(シャクナゲ)を集めた「世界の森」です。十津川村の村花でもある石楠花が、森の中にピンク、白、藤色、赤紫といった色鮮やかな花を咲かせる光景...»

丹生川上神社(中社)

水の神を祀る吉野の古社

丹生川上神社(中社)は、奈良県吉野郡東吉野村に鎮座する、わが国有数の水神信仰を今に伝える由緒正しい神社です。式内社(名神大社)に列し、平安時代には二十二社(下八社)の一社として朝廷から篤い崇敬を受けました。旧社格は官幣大社で、現在は神社本庁の別表神社として、その歴史と格式を今に伝えています。高見川・日裏川・四郷川の三川が合流する神聖な地に鎮まり、みずみずしく幻想的な空気が境内をやさしく包み込んでいます。 創建とご祭神―水を司る罔象女神 丹生川上神社の創建は、天武天皇白鳳4年(675年)にさかのぼります。「人声の聞こえない深山に我を祀れば、天下のために甘雨を降らし、霖雨を止めよう」という神託...»

不動窟鍾乳洞

修験の歴史と自然の神秘が息づく洞窟

不動窟鍾乳洞は、奈良県川上村に位置する歴史と神秘に満ちた鍾乳洞で、滝の音が洞内に響き渡る幻想的な空間として知られています。修験道の開祖とされる役行者(えんのぎょうじゃ)が、今から約1300年前に発見したと伝えられ、大峯山系における修験道の裏行場のひとつとして、古くから信仰を集めてきました。 洞内に広がる神秘的な世界 鍾乳洞の全長は約140メートル。入口から第1窟から第4窟までが続き、それぞれに「母の胎内くぐり」「大天井」「小天井」「三途の川」など、想像力をかき立てる名前が付けられています。洞内には不動明王がまつられ、厳かな雰囲気の中で修験の歴史を感じることができます。 洞内の平均気温は年...»

天空の庭 高見の郷

山々に抱かれたしだれ桜の楽園

天空の庭 高見の郷は、名峰・高見山の近く、標高約650メートルの高台に広がる、しだれ桜の名所です。大自然の中に桜の庭園をつくりたいという想いから誕生し、現在では1000本を超えるしだれ桜が咲き誇る、全国でも珍しい景観を楽しめる場所として多くの人々を魅了しています。 一目千本の絶景が広がる天空の花園 園内に足を踏み入れると、青く連なる山々を背景に、一重咲きや八重咲きのしだれ桜が淡い花霞となって広がります。濃淡さまざまなピンク色の桜に加え、ユキヤナギの白、レンギョウの鮮やかな黄色が彩りを添え、まるで絵画のような風景が目の前に現れます。 特に展望スポットである「千年の丘」や高台の展望台からの眺...»

清納の滝

十津川の森に抱かれた癒しの名瀑

清納の滝は、奈良県十津川村の山深い場所にひっそりと佇む、美しい自然に囲まれた滝です。村の約96%を森林が占める豊かな環境の中にあり、訪れる人々に涼やかで神秘的なひとときを提供してくれます。 迫力ある水量と広い滝壺の魅力 落差は約10メートルと決して高くはありませんが、豊富な水量と広々とした滝壺を持ち、間近で見ると迫力は十分です。滝壺のすぐそばまで近づくことができ、勢いよく流れ落ちる水しぶきを全身で感じられるのが大きな魅力です。 その爽快感から、清納の滝は別名「マイナスイオンの滝」とも呼ばれています。舞い上がる水しぶきは天然のミストのようで、暑い季節にはひんやりと心地よく、まさに避暑地なら...»

たかすみの里

四季と文学、温泉が織りなす癒やしの空間

たかすみの里は、奈良県東吉野村の豊かな自然に抱かれた静かな里で、四季折々の美しさと深吉野ならではの情緒によって、多くの文人や旅人を魅了してきました。春には桜が里を彩り、夏には清流に舞う蛍が幻想的な夜を演出します。秋は山々が紅葉に染まり、冬には樹氷が静かに咲き誇るなど、一年を通して自然の表情を楽しむことができます。 文学の薫りが今に息づく里 この地は、東吉野の自然をこよなく愛した人々の感動が、俳句や短歌として今も息づく場所です。名句や歌に思いを馳せながら里を歩けば、自然と文学が溶け合う、心静かなひとときを過ごすことができます。日常の喧騒から離れ、「こころのふるさと」のような懐かしさを感じられ...»

小さな道の駅 ひよしのさと

東吉野村の恵みが集う交流拠点

小さな道の駅 ひよしのさとは、奈良県東吉野村の豊かな自然に育まれた特産品や食の魅力を発信する、温もりあふれる道の駅です。施設内には「ひよしのさとマルシェ」と「ひよしのさと加工センター」の二つの拠点があり、村の暮らしや食文化に触れながら、ゆったりとした時間を過ごすことができます。 ひよしのさとマルシェ ― 新鮮な村の味覚と出会う ひよしのさとマルシェでは、村内で採れた新鮮な野菜をはじめ、特産品、手づくりの加工品、焼きたてパン、軽食など、バラエティ豊かな商品が並びます。東吉野村の観光パンフレットも用意されており、観光の情報収集にも便利な立ち寄りスポットです。 店内には、山里で育った白菜や大根...»

空中の村

十津川村の森に浮かぶ特別な体験空間

空中の村は、奈良県吉野郡十津川村大字小川に位置する、森の中で“空に浮かぶような時間”を体験できる新感覚のレジャー施設です。2020年4月に誕生し、「日本の秘境にフランスから来た大人の遊び場」をコンセプトに、これまでにない森での過ごし方を提案しています。 森林が村の面積の約96%を占める十津川村。その豊かな自然を舞台に、地上4~12メートルの高さに設けられた空間で、子どもからご高齢の方まで幅広い世代が楽しめるのが大きな魅力です。3歳から93歳まで楽しめるという言葉どおり、年齢を問わず森と一体になれる特別な場所となっています。 地上を離れて楽しむ「空中ウォーク」 空中の村の象徴ともいえるのが...»

十津川村 歴史民俗資料館

山里の歴史と文化に触れる

十津川村歴史民俗資料館は、奈良県十津川村の豊かな歴史と文化を今に伝える施設です。村役場の向かいに位置する高台に建ち、十津川郷士の足跡や村人の暮らし、明治期の大水害の記録など、十津川村の歩みを総合的に学ぶことができます。館内には貴重な古文書や文化財、著名人に関する資料が展示されており、十津川の精神文化を深く知ることができる貴重な場所となっています。 1階展示 ― 村の暮らしと近代の歩み 1階では、十津川村の生活文化や風習、そして世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」に関する写真・パネル展示が行われています。大峯奥駈道や熊野参詣道小辺路など、霊場を結ぶ歴史ある道の紹介を通して、山岳信仰とともに生き...»

吉野川(紀の川)

歴史と自然が織りなす悠久の流れ

吉野川(紀の川)は、奈良県から和歌山県へと流れ、最終的には紀伊水道へと注ぎ込む、日本を代表する一級河川の一つです。この河川は、上流では「吉野川」、下流では「紀の川」と呼ばれており、流域に暮らす人々の暮らしと密接に関わってきた歴史を持ちます。 本記事では、この美しい河川が持つ自然環境、歴史的背景、治水の変遷、観光名所などを紹介し、その魅力を丁寧に解説いたします。 吉野川と紀の川 ― 二つの名を持つ川 名称の由来と地域ごとの呼び方 奈良県を流れる部分は「吉野川(よしのがわ)」と呼ばれますが、和歌山県に入ると「紀の川(きのかわ)」と名称が変わります。この「紀の川」という名称は、古代の国名であ...»

奈良県

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