磐梯吾妻スカイラインは、吾妻連峰を縦走する全長28.7kmの本格的な山岳観光道路です。この道路は、福島市の高湯温泉から磐梯朝日国立公園の吾妻連峰の東側山腹に沿って縫うように走り、浄土平を経て土湯峠に至ります。
磐梯吾妻スカイラインは、磐梯朝日国立公園内に位置し、遠くには蔵王連峰を望むことができます。また、道路の左右には安達太良山と磐梯山が広がり、噴火口、湖沼、湿地帯、渓谷、奇岩など、変化に富んだ景観を楽しむことができます。コーナーを曲がるごとに異なる風景が広がり、常に新しい発見があります。
平均標高1,350メートルで、最高標高は1,622メートルです。北側の起点である高湯温泉からの標高差は約850メートルにもなります。標高の低いところでは深い森林地帯が広がり、標高が上がるにつれて立ち枯れの木が目立ち始めます。温泉街をいくつか通過し、山頂近くでは岩肌がむき出した荒涼とした景観が広がります。
春には雪の回廊、初夏には新緑、秋には紅葉と、季節ごとに異なる魅力的な風景を楽しむことができます。通行可能な期間は4月上旬から11月中旬までで、冬季は凍結・積雪のため通行止めとなります。磐梯吾妻スカイラインは、日本の道100選にも選ばれています。
かつて磐梯吾妻スカイラインは有料道路でしたが、現在は無料で通行できます。この道路は1959年11月に開通し、当初は観光・産業開発を目的に建設されました。2013年7月25日から恒久的に無料開放され、11月中旬から翌年4月上旬までは冬期通行止めが行われます。
磐梯吾妻道路(福島県道70号福島吾妻裏磐梯線)は、福島市町庭坂から土湯温泉町まで延びる全長28.7kmの道路です。開通当初は経済成長期のモータリゼーションの流れの中で、観光道路としての役割を果たしました。2011年の東日本大震災後、観光復興策の一環として通行料の無料化が実施され、現在も多くの観光客が訪れます。
浄土平パーキングエリアには、トイレ、レストハウス、天文台、ビジターセンターが併設されています。磐梯吾妻スカイライン中間には、吾妻小富士と一切経山の鞍部に広がる浄土平があり、火山性ガスが噴出する草木の生えない荒涼とした火山荒原が広がっています。
浄土平から北に進むと、天狗の庭や不動沢橋が架かるつばくろ谷、白樺の峰などがあり、南の土湯峠からは国見台や湖見峠にかけてブナの樹海の中を通る急なヘアピンカーブが続きます。特に眺望の良い8つの景勝スポットは、「吾妻八景」として広く知られています。
磐梯吾妻スカイラインは、その壮大な自然景観と多様な地形、四季折々の美しい風景で、多くの観光客を魅了しています。標高差のあるコースをドライブしながら、自然の雄大さを感じることができるため、訪れる価値のある観光スポットとなっています。
通行可能 4月上旬~11月中旬
冬期間は通行止め
通行料 無料
車:スカイライン入口まで/磐越自動車道猪苗代磐梯高原ICから車約40分