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津軽藩ねぷた村

(つがるはん ねぷたむら)

津軽藩ねぷた村は、青森県弘前市に位置する体験型の観光施設で、弘前ねぷた祭りを中心に津軽地方の文化や伝統を一度に楽しむことができるスポットです。重要無形民俗文化財である「弘前ねぷたまつり」の展示に加え、津軽三味線の生演奏や工芸品の制作体験、日本庭園の散策など、多彩な魅力に触れることができます。

見どころと展示

弘前ねぷたの館

館内には、高さ10メートルに及ぶ実物大の大型ねぷたが展示されており、内部に入って骨組みを間近で見学することもできます。笛や太鼓によるお囃子の実演が随時行われ、迫力ある祭りの雰囲気を一年中体感できます。

ねぷた絵と伝統工芸

「ねぷた和尚」として知られる長谷川達温や阿部義夫らのねぷた絵の作品、津軽錦絵作家協会の会員による作品など、地域を代表する芸術作品が数多く展示されています。さらに、津軽塗や津軽凧などの伝統工芸品制作の見学や体験も可能です。

津軽三味線の生演奏

館内の「山絃堂」では、津軽三味線の迫力ある生演奏が毎日披露されます。力強くも哀愁漂う音色は、津軽地方の風土や人々の暮らしを感じさせてくれる貴重な体験です。

揚亀園と揚亀庵

施設内には、国の登録記念物に指定されている大石武学流の日本庭園「揚亀園」があります。岩木山や弘前公園の老松を借景にした美しい庭園で、四季折々の草花が来場者を楽しませます。また、明治時代初期に建てられた茶室「揚亀庵」も併設されており、雪国ならではの趣ある茶室として文化財に指定されています。

体験メニュー

工芸体験

津軽藩ねぷた村では、さまざまな工芸体験が可能です。たとえば、金魚ねぷたの絵付け津軽凧の絵付けりんご土鈴の絵付け津軽焼粘土細工などがあり、どれも津軽の伝統に触れるユニークな体験となっています。

買い物と食事

ショッピングエリア

館内のアンテナショップでは、地元の農林水産加工品や工芸品、お土産が豊富に揃っています。JA直売所ではりんごや新鮮な野菜を購入でき、昔ながらの手焼きせんべいの実演販売も人気です。さらに、例年6月から10月にかけては日曜朝市が開催され、新鮮な地元産品を求める多くの人で賑わいます。

グルメ体験

「津軽旨米屋」では、津軽料理遺産伝承店として津軽地方に伝わる家庭料理を提供しています。貝焼き味噌やけの汁といった郷土料理をはじめ、地元産米「つがるロマン」を石竈で炊き上げたご飯を堪能できます。200名規模の団体利用にも対応しており、観光客にも地元の人々にも愛される食事処です。

施設概要と沿革

津軽藩ねぷた村は1981年に開設され、その後1988年と2002年にリニューアルが行われました。敷地面積は約8,900平方メートルで、展示施設や売店、庭園などが整備されています。青森県内のねぶた・ねぷた関連施設の中で唯一、ミシュラン・グリーンガイド・ジャポンに掲載されているのも特筆すべき点です。

営業時間とアクセス

営業時間

見学・体験エリアは9:00〜17:30(最終入場17:00)で、冬期(12〜3月)は一部体験が16時で終了します。ショッピングエリアは9:00〜17:00を基本とし、季節やイベントにより延長されることもあります。年中無休ですが、一部施設は年末年始に休業します。

アクセス

JR弘前駅からバスでアクセス可能で、最寄りのバス停「亀の甲町角」から徒歩約1分です。タクシーでは駅から約10分、東北自動車道・大鰐弘前ICからは車で約20分、新青森駅からは約45分です。

周辺観光

津軽藩ねぷた村の周辺には、弘前城や弘前公園、追手門広場、仲町伝統的建造物群保存地区、石場家住宅など、歴史と文化に満ちた観光名所が点在しています。ねぷた村で津軽文化を体験した後は、これらのスポットを巡ることで、さらに深い弘前観光が楽しめます。

まとめ

津軽藩ねぷた村は、弘前ねぷたの迫力を一年中楽しめるだけでなく、津軽三味線や工芸体験、庭園散策、郷土料理など、津軽文化を丸ごと体感できる特別な施設です。初めて弘前を訪れる方にも、リピーターの方にもおすすめの観光拠点となっています。

Information

名称
津軽藩ねぷた村
(つがるはん ねぷたむら)
Tsugaru Domain Neputa Village
エリア
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