名称の由来
「アスパム」という名称は公募によって決定されました。
A:Aomori(青森)
S:Sightseeing(観光)
P:Products(物産)
M:Mansion(館)
これらの頭文字を組み合わせて「ASPM」となり、発音しやすい「アスパム」という呼び名が誕生しました。
アスパムの魅力と施設紹介
1階:物産プラザと観光情報センター
館内に入るとまず広がるのが、青森のおみやげがずらりと並ぶ物産プラザです。地酒やりんごを使ったスイーツ、海産物加工品、伝統工芸品など、青森の魅力を詰め込んだ品々が並び、季節によっては新鮮なりんごも豊富に販売されています。
また、観光情報センターが併設されており、県内各地の観光情報を手軽に入手できるため、旅の拠点としても便利です。さらに、1階のフォレステージでは津軽三味線の生演奏を無料で楽しむことができ、青森ならではの音色に耳を傾けながらくつろぐ時間を過ごせます(1日2回・イベントにより休止の場合あり)。
2階:体験ゾーン
2階には観光客に人気のパノラマ館があります。ここでは臨場感あふれる360度3Dデジタル映像で、青森の夏を彩る「ねぶた祭」を鑑賞できます。迫力ある囃子の音や映像が訪れる人を祭りの世界へ引き込み、現地で参加しているかのような体験を味わえます。
また、津軽地方に伝わる伝統工芸「津軽こぎん刺し」の実演コーナーもあり、北国の女性たちの繊細かつ力強い技を間近で見ることができます。見学するだけでなく、工芸品を購入することも可能です。
13階:展望台
最上階の13階には、地上51メートルの高さから景色を一望できる展望台があります。ここからは青森市街や青森港、さらに遠くには八甲田連峰を眺めることができ、天候に恵まれれば北海道を望むことも可能です。
四季折々に表情を変える青森の自然と街並みを一望できる展望台は、観光客だけでなく地元の人々にも愛される癒やしのスポットとなっています。
飲食施設
館内には展望レストランや郷土料理を楽しめる食事処、軽食や喫茶コーナーが充実しています。特に展望レストランでは、青森港を眺めながら食事ができるため、観光の思い出を彩る特別なひとときを過ごすことができます。
さらに、青森名物のアップルパイの香ばしい香りに誘われて立ち寄る観光客も多く、味覚でも青森を堪能できます。
アスパムの歴史と建築
アスパムは青森港の再開発事業の一環として建設され、1984年(昭和59年)7月に着工、1986年(昭和61年)3月に竣工、同年4月24日に開館しました。
完成当時からその独創的な外観デザインは注目を集め、日本建築学会東北支部より東北建築賞作品賞を受賞しました。
電波塔や橋を除くと青森県で最も高い建物であり、市外や郊外からも確認できるほどの存在感を誇ります。青森ベイブリッジと並び、現在も青森市のランドマークとして多くの人々に認知されています。
文化イベントと地域交流
アスパムでは物販や観光案内に加え、津軽三味線の演奏会や青森の伝統文化を紹介するイベントが定期的に開催されています。これらの取り組みは、観光客に青森文化を紹介するだけでなく、地元市民が文化を継承し発信する場にもなっています。
また、観光シーズンには特別展示や物産展なども行われ、訪れるたびに新しい発見がある施設として、多くのリピーターに愛されています。
まとめ
青森県観光物産館アスパムは、観光・物産・文化のすべてを体感できる複合施設です。ユニークな三角形の建物、豊富なおみやげ、迫力ある映像体験、そして青森の自然を一望できる展望台。どれもが青森の魅力を凝縮したものとなっています。
観光客にとっては旅の拠点となり、地元市民にとっては文化を共有し誇る場となるアスパム。青森を訪れるなら必ず立ち寄りたい観光と文化のランドマークです。