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青森市森林博物館

(あおもりし しんりん はくぶつかん)

青森市森林博物館は、青森県青森市柳川に位置する森林に関する総合博物館です。建物は明治41年(1908年)に建てられた旧青森営林局の庁舎を利用しており、ルネッサンス様式の木造洋風建築としても高く評価されています。現在は青森市の指定有形文化財となり、訪れる人々に歴史的な価値と文化的な魅力を伝えています。

館内では、森林の生態系や人と森の関わり、林業や木材利用の歴史などが多彩に紹介され、子どもから大人まで楽しく学べる展示が揃っています。また、映画「八甲田山」のロケ地として利用された旧営林局長室が復元されており、歴史ファンや映画愛好者にとっても興味深いスポットとなっています。

歴史と建物の特徴

青森市森林博物館の建物は、日本三大美林の一つとされる青森ヒバをふんだんに使用して建築されました。そのため、木造でありながらも耐久性に優れ、100年以上の時を経てもなお美しい姿を保っています。

昭和53年(1978年)の青森市制施行80周年を記念して保存・修復され、昭和57年(1982年)に博物館として開館しました。館内は博物館向けに改装されていますが、歴史的価値を残すため、局長室など一部は当時の姿が復元されています。

展示内容

館内は大きく分けて一階と二階に展示室があり、それぞれテーマ性のある展示が用意されています。

一階の展示

一階では森の生態系や森林と人間の暮らしをテーマに、森林の役割や自然の循環について学ぶことができます。木材加工技術や林業に関する伝統的な道具も展示されており、昔の人々が自然とどのように関わってきたのかを知ることができます。

二階の展示

二階には山スキーや青森ヒバをテーマとした展示があります。雪国・青森ならではのスキー文化の歴史を学ぶことができ、また青森県の特産であるヒバの利用やその魅力が詳しく紹介されています。

森林鉄道保存館

敷地内には森林鉄道保存館があり、かつて木材輸送を担った津軽森林鉄道の歴史を知ることができます。館内では当時の写真や資料が展示されているほか、前庭には実際の森林鉄道車両が保存されています。

保存されている車両は3両で、大畑森林鉄道で使用されていたディーゼル機関車、運材貨車、客車が並び、かつての林業輸送の雰囲気を今に伝えています。

博物館の魅力

青森市森林博物館は、「森と木を考える日本初の博物館」として1982年に誕生しました。青森の自然や森林文化に触れながら、森が私たちの生活に果たす役割をわかりやすく学べる場所です。

また、館内の展示はストーリー性を持って構成されており、青森県の木・ヒバに関する知識を深めながら、森の中にいるような感覚で見学できます。津軽森林鉄道に関する資料は東北で初めて林業遺産に認定されており、専門的な価値も高く評価されています。

アクセスと利用案内

博物館は青森駅西口から徒歩約10分とアクセスも良好です。市街地から気軽に訪れることができ、観光の合間に立ち寄るにも便利です。

開館時間

・4月~10月:9:00~17:00
・11月~3月:9:00~16:30

休館日

・毎週月曜日(祝日の場合は翌日)
・年末年始(12月28日~1月4日)

入館料

・一般:250円
・高校生・大学生:130円
・小中学生:無料
・70歳以上:無料
・団体(20名以上):一般130円、高校・大学生70円

まとめ

青森市森林博物館は、歴史的建築と自然・文化の展示が融合したユニークな施設です。明治時代の建物でありながら、現代においても訪れる人に学びと感動を与えてくれます。森と人の暮らしの関わりを楽しく学べる博物館として、青森市観光の際にはぜひ立ち寄りたいスポットです。

Information

名称
青森市森林博物館
(あおもりし しんりん はくぶつかん)
Aomori City Forest Museum
エリア
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