八戸屋台村 みろく横丁は、青森県八戸市の中心部にある人気の観光スポットです。
2002年(平成14年)11月19日にオープンし、翌12月1日の東北新幹線・八戸駅延伸開業に合わせて多くの人々に親しまれるようになりました。
運営は有限会社北のグルメ都市が担っており、地元企業の経営者など5名のメンバーが出資して設立した団体によって運営されています。
「みろく横丁」という名前は、横丁が三日町と六日町を結んでいることに由来します。両町の頭文字「三」「六」をとって「みろく」と名付けられました。
横丁の通りは幅2.4メートルの細い道で、全体がカギ型をしており、迷路のような楽しさを味わえます。内部は「おんで市」と「やぁんせ市」という2つのエリアに分かれていて、その名前は八戸弁の「おんでやぁんせ」(=いらっしゃいませ)から取られています。
こうした地元色あふれるネーミングも、訪れる人々の心を和ませるポイントのひとつです。
八戸市には現在、昭和のレトロな雰囲気を残す横丁が8つ存在しています。その中でも「みろく横丁」は新しい時代に生まれた屋台村でありながら、昔ながらの人情味と現代的な清潔さを兼ね備えた場所として観光客に人気があります。
三日町と六日町という繁華街を結ぶ立地も良く、観光や仕事帰りの人々で連日賑わいを見せています。
横丁には26軒の固定式屋台が並んでおり、どの屋台も小さな空間に店主1名と客8名程度が肩を寄せ合って座るスタイルです。
狭い空間だからこそ、隣り合った人との会話が自然に生まれ、初対面同士でも気づけば飲み仲間になってしまうような温かい雰囲気が魅力です。
常連客が観光客に席を譲ってくれたり、店主や他のお客さんとの会話を楽しんだりと、ここでは「人と人のつながり」を実感できます。
八戸といえば新鮮な海の幸。みろく横丁では、三陸沖で水揚げされた旬の魚介類を使った料理を味わうことができます。刺身はもちろん、焼き魚や煮魚など、シンプルながら素材の良さが際立つ料理が揃っています。
八戸を代表する郷土料理やB級グルメも豊富に楽しめます。例えば、脂がのった八戸前沖サバを使った料理や、煮干し出汁が効いた八戸ラーメン、寒い夜に嬉しいおでんなどが人気です。
さらに、串焼きや肉料理、地元野菜を使った創作料理も多く、屋台ごとに特色あるメニューが用意されています。
八戸は日本酒の名産地としても知られ、みろく横丁の各屋台では地酒を中心とした豊富なお酒が楽しめます。地元の銘酒と郷土料理を合わせて味わえば、旅の夜がより一層特別なものになるでしょう。
屋台巡り、つまり「はしご酒」も楽しみ方のひとつです。1軒目で軽く飲み、2軒目で魚介を楽しみ、3軒目でラーメンを締めに――そんな風に複数の屋台を巡るのも醍醐味です。
小さな屋台で地元の人々と肩を並べるのは少し緊張するかもしれません。しかし、店主や常連客が気さくに話しかけてくれるので、観光客でもすぐに打ち解けられる雰囲気があります。
八戸の温かい人柄に触れることができるのも、みろく横丁の魅力です。
屋台の料理はどれも少量で提供されるため、複数の店を巡って色々な味を楽しむことができます。観光で訪れるなら、ぜひ時間をかけていくつかの屋台をハシゴし、思い出に残る一夜を過ごしてみてください。
夜の提灯に灯りがともる横丁は、写真映えする雰囲気が広がります。昭和レトロな路地の中で撮影する一枚は、旅の思い出を鮮やかに残してくれるでしょう。
八戸屋台村 みろく横丁は、単なる飲食街ではなく、人情味あふれる交流の場であり、八戸の食文化を存分に味わえる観光名所です。
新鮮な魚介類や郷土料理、地酒を味わいながら、地元の人々とのふれあいを楽しむことができます。
八戸観光の夜を満喫するなら、ぜひ「みろく横丁」で思い出深いひとときを過ごしてみてください。