八戸市水産科学館マリエントは、青森県八戸市に位置する「水産」をテーマとした観光文化施設です。全国屈指の水産都市である八戸市の魅力を存分に体験できる施設として、地元の人々はもちろん、多くの観光客からも親しまれています。館内には大水槽やタッチプール、立体映像シアターなどが整備され、子どもから大人まで幅広く楽しむことができます。
館内の目玉は、八戸近海で暮らす魚たちが悠々と泳ぐ大水槽です。ヒラメ、クロソイ、アイナメ、スズキといった地元の魚に加え、アオウミガメの優雅な泳ぎを眺めることもできます。魚たちの生態を間近に観察でき、訪れる人々に癒しと学びを与えてくれます。
磯の生き物に直接触れることができるタッチプールは、子どもたちに大人気のコーナーです。また、ウミネコシアターでは、立体映像(3D)と迫力ある音響により、八戸の海とウミネコの生態を臨場感たっぷりに紹介しています。八戸の自然をリアルに体感できる学びの場です。
館内では、マリンレンジャー(ダイバー)による餌付けショーやデンキウナギの発電実験、さらに魚へのエサやり体験など、体験型のイベントが豊富に用意されています。子どもたちの自由研究や家族旅行の思い出に最適です。
3階には施設の中心となる展示コーナーがあり、2003年のリニューアル時に体験学習型へと一新されました。
展望レストラン「うみねこ亭」(現在はMsキッチン&カフェECHOESとして営業)は、大きな窓から太平洋を望みながら食事を楽しめます。カレーやラーメン、ナポリタンといった子どもに人気のメニューに加え、「平目漬丼」「バラ焼き定食」など八戸ならではの味も楽しめます。
展望ホールはマリエント屈指のビュースポット。窓からは蕪島やポートアイランド、八戸港の景色が広がり、八戸らしい風景を一望できます。天候に恵まれれば、青く広がる海と空が織りなす絶景を堪能できるでしょう。
マリエントは1989年(平成元年)10月に開館しました。その後、より体験的に学べる施設を目指し、2003年(平成15年)4月に大規模リニューアルを行い現在の姿へと生まれ変わりました。東日本大震災では1階部分が津波により浸水する被害を受けましたが、現在は復旧を果たし、多くの観光客を迎え続けています。
マリエントは八戸市街からもアクセスしやすい立地にあります。
マリエントのすぐ近くには、国の天然記念物である蕪島のウミネコ繁殖地があります。毎年数万羽ものウミネコが飛来する光景は迫力満点で、マリエントと合わせて訪れる観光客が多い人気スポットです。
八戸市水産科学館マリエントは、単なる水族館ではなく、「学び」と「体験」を融合させた観光文化施設です。八戸の海と水産の魅力を知り、体験し、味わうことができる場所として、家族連れや観光客に幅広くおすすめできます。美しい海の景観とともに、海の恵みに感謝しながら楽しいひとときを過ごせることでしょう。