世界的に有名な江戸時代後期の浮世絵師・葛飾北斎の肉筆画を鑑賞できる美術館。
画狂人・葛飾北斎は転居の多さが有名で93回に上るとされ、長野県小布施町は、83歳にして長期逗留し、70年に及ぶ画業の集大成をはかった地。
葛飾北斎が小布施の逗留時に町組の依頼に応えて描いた上町・東町祭屋台の竜と鳳凰の二面の天井画を見ることができる。
全部で5つに分かれた展示室で肉筆画約40点、映像による作品鑑賞システムや版画など全体で約100点、また浮世絵関連の書籍約3000点を所蔵・展示する。
葛飾北斎の作品は、日本開国と共に日本美術が輸出され、フィンセント・ファン・ゴッホ、エドガー・ドガなど多くの芸術家に多大な影響を与えた。
アメリカ合衆国の雑誌である『ライフ』の企画「この1000年で最も重要な功績を残した世界の人物100人」で、日本人として唯一86位にランクインした。
北斎館は、長野県小布施町にある葛飾北斎の作品を専門に展示する美術館です。葛飾北斎(1760年 - 1849年)は、江戸時代後期の浮世絵師であり、世界的に知られる日本の芸術家の一人です。北斎館は、彼の生涯と作品を深く理解するための場所として、多くの観光客や研究者に訪れられています。
北斎館は、1976年に小布施町の地元住民の協力と支援により設立されました。北斎は晩年、小布施町を頻繁に訪れ、町の豪商・高井鴻山との交流を通じて、多くの作品を残しました。こうした歴史的背景から、小布施町は北斎と深い関わりを持つ町として知られています。北斎館は、この関係性を背景に、北斎の作品を保存し、広く一般に公開するために建設されました。
北斎館では、北斎の代表作である「富嶽三十六景」をはじめ、数多くの浮世絵版画、肉筆画、スケッチなどが展示されています。また、北斎の作品だけでなく、彼の影響を受けた現代のアーティストによる作品も展示されることがあります。特に、北斎が小布施滞在中に描いた天井画や襖絵は、北斎館のハイライトの一つです。
北斎館では、定期的に特別展やイベントが開催されます。これらの特別展では、通常展示されない貴重な作品が公開されたり、北斎に関する最新の研究成果が紹介されたりします。また、ワークショップや講演会などのイベントも行われ、北斎の芸術や日本の伝統文化について学ぶ機会が提供されています。
北斎館は、年間を通じて開館していますが、季節や展示替えのための休館日が設けられることがあります。訪問前に公式ウェブサイトで最新の開館情報を確認することをお勧めします。館内には、カフェやミュージアムショップも併設されており、北斎に関連する書籍やお土産を購入することができます。また、アクセスについては、長野電鉄の小布施駅から徒歩約10分の場所に位置しており、公共交通機関を利用して訪れることができます。
北斎館は、単なる美術館としてだけでなく、日本の文化遺産を守り伝える重要な役割を果たしています。北斎の作品を通じて、江戸時代の芸術や生活様式を学ぶことができると同時に、現代の芸術家たちにも多大な影響を与え続けています。北斎館を訪れることで、日本の美術史における北斎の偉大な足跡を感じることができるでしょう。
9:00~17:00
12月31日
企画展
一般 1,000円
高校生 500円
小中学生 300円
小学生未満 無料
有料
JR長野駅前「善光寺口」から長野電鉄:特急約20分・普通30分→小布施駅下車:徒歩12分
国道18号線「豊野」信号から約10分上信越自動車道「須坂長野東インター」から約20分「信州中野インター」から約15分「小布施PAスマートIC」から8分