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大阪天満宮

(おおさか てんまんぐう)

学問の神様と天神祭の舞台

大阪市北区天神橋にある大阪天満宮は、学問の神様として知られる菅原道真公を祀る神社です。天神信仰の中心地の一つであり、全国から参拝者が訪れます。地元の人々からは「天満(てんま)の天神さん」と呼ばれ親しまれています。毎年7月に行われる天神祭は、日本三大祭の一つに数えられ、多くの観光客で賑わいます。

大阪天満宮の歴史:創建から現代まで

大阪天満宮の創建には、様々な歴史と伝承が関わっています。

創建と伝承:菅原道真公との関わり

大阪天満宮の創建は、白雉元年(650年)に孝徳天皇が難波宮を造営した際、その西北に守護神として大将軍社を創建したことに始まります。その後、延喜元年(901年)に菅原道真公が大宰府へ左遷される際に、この地にあった大将軍社に参詣し、旅の安全を祈願したことが縁となり、天暦3年(949年)に村上天皇の勅命によって天満宮が建立されることとなりました。

中世の発展と天神祭の始まり:信仰の広がり

中世に入ると、天満宮は天神信仰の中心地として発展し、天神祭もこの頃に始まったとされています。天神祭は、道真公の御霊を慰めるために行われる祭りであり、現在では日本三大祭りの一つとして数えられるほどの大規模な祭りとなっています。

近世の復興と発展:庶民の信仰

江戸時代には、大阪天満宮は庶民の信仰を集め、天神橋筋商店街の発展とともに、門前町として栄えました。また、天神祭もますます盛んになり、大阪の夏の風物詩として定着しました。

近代の変遷と復興:文化財の保護

明治時代以降、大阪天満宮は近代化の波に乗り越え、様々な変遷を経てきました。太平洋戦争後には、社殿の再建や文化財の保護などが行われ、現在の姿となりました。

主祭神

主祭神は菅原道真であり、火雷天神としても知られています。道真は学問の神として広く崇敬されており、受験生などが多く参拝に訪れます。

大阪天満宮の境内:歴史と文化が薫る見どころ

大阪天満宮の境内には、本殿、拝殿をはじめ、数多くの社殿や文化財があり、見どころ満載です。

本殿・拝殿:荘厳な雰囲気

天保14年(1843年)に再建された本殿・拝殿は、荘厳な雰囲気を醸し出しています。本殿は、江戸時代の建築様式を今に伝える貴重な文化財です。

東登竜門・西登竜門:本殿の左右を守る唐門

本殿の左右にある唐門は、東登竜門・西登竜門と呼ばれています。美しい装飾が施されており、本殿の威容を引き立てています。

神楽殿(国登録有形文化財):伝統芸能の舞台

1904年(明治37年)に再建された神楽殿は、伝統芸能の舞台として使用されています。国の登録有形文化財に指定されています。

参集殿(国登録有形文化財):様々な行事に使用される建物

1911年(明治44年)に再建された参集殿は、様々な行事に使用される建物です。こちらも国の登録有形文化財に指定されています。

梅花殿(国登録有形文化財):梅の花の名所

1928年(昭和3年)に再建された梅花殿は、梅の花の名所として知られています。国の登録有形文化財に指定されています。

大将軍社:難波長柄豊崎宮の鎮め

大将軍社は、難波長柄豊崎宮の陰陽道による西北の鎮めとして建立されました。

白米稲荷社:伏見稲荷大社の奥院

白米稲荷社は、伏見稲荷大社の奥院と称されています。

その他:数多くの境内社

境内には、八坂社、妻社、亀吉・鶴姫大明神社、霊符社、松尾社、八幡社、吉備社、住吉社など、数多くの境内社があります。

天満天神の水:名水百選にも選ばれた湧き水

天満宮の境内には、かつて名水百選にも選ばれた「天満天神の水」が湧いていました。現在は復元され、再び湧き水を見ることができます。

梅林:梅の花の名所

境内各所には梅林があり、梅の花の季節には多くの人が訪れます。

星合池と七夕神事

境内には「星合池」と呼ばれる池があり、七夕の際にはこの池の前で「星愛七夕まつり」が催されます。この神事は、織姫と彦星が天の川を渡り合う伝説を元にしたもので、毎年多くの人々が訪れます。

天神祭

大阪天満宮で行われる「天神祭」は、日本三大祭りの一つとして知られています。この祭りは、毎年7月24日から25日にかけて行われ、約1ヶ月前から準備が進められます。祭りのハイライトは「船渡御」で、数多くの船が大川を行き交い、夜には花火が打ち上げられ、壮大な光景が広がります。

催しと神事

天神祭では、船渡御の他にも「催太鼓」や「どんどこ船」などの伝統行事が行われます。これらの行事は、地域住民や観光客にとって大切なイベントであり、祭りを通じて古くからの伝統が今も受け継がれています。

文化財

大阪天満宮には多くの文化財が保存されています。例えば、天神祭で使用される「天神祭御迎船人形」や、祭りにまつわる絵画や文書が大阪府指定の有形民俗文化財として登録されています。また、神楽殿や参集殿などの建築物は、国登録有形文化財に指定されています。

屏風と絵画

境内に保存されている「春秋遊牛図屏風」や「天神祭礼船渡御図屏風」は、歴史的にも美術的にも高い価値を持ち、大阪市の指定有形文化財となっています。これらの文化財は、大阪天満宮が持つ深い歴史と、地域社会との結びつきを物語っています。

交通アクセス

最寄駅

大阪天満宮へは、以下の駅が便利です。

周辺観光スポット

大阪天満宮の周辺には、天神橋筋商店街や天満天神繁昌亭など、観光やショッピングに適したスポットが多く点在しています。また、吉本興業の創業地としても知られており、歴史的な背景を感じながら観光を楽しむことができます。

まとめ

大阪天満宮は、学問の神として名高い菅原道真を祀り、地元大阪市民のみならず多くの参拝者に親しまれている神社です。歴史的な建築や文化財、そして毎年の天神祭など、訪れる人々に多くの魅力を提供しています。大阪天満宮に訪れれば、その深い歴史と現代に続く伝統を体感することができるでしょう。

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大阪天満宮
(おおさか てんまんぐう)
Osaka Tenmangu Shrine
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