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毛馬桜之宮公園・桜の通り抜け

(けま さくらのみや こうえん さくら とおりぬけ)

大阪の春を彩る桜の名所

毛馬桜之宮公園は、大川の上流部から下流の天満橋まで両岸に広がる、全長4.2キロメートルのリバーサイドパークです。 水や緑、そして桜が美しい河岸公園として、市民に親しまれています。

水と緑、桜が織りなす美しいリバーサイドパーク

公園は、毛馬洗い堰から天満橋までの河川敷を利用しており、右岸には造幣局や泉布観などの明治時代初期を代表するレトロな建物が並びます。 川の流れに沿ったプロムナードには桜並木が続き、水の広場や遊歩道も整備されており、散策やジョギングに最適な場所です。

桜の名所

公園内にはソメイヨシノ、ヤマザクラ、カンヒザクラ、カンザクラ、ジダレザクラ、オオシマザクラなど多種多様な桜が約4800本も植えられています。 毎年3月下旬から4月上旬にかけて、川面を薄紅色に染め上げる壮観な景色を作り出し、花見の名所として知られています。

造幣局の桜の通り抜け:八重桜が咲き誇る春の祭典

造幣局の桜の通り抜けは、毎年4月中旬頃のヤエザクラの開花時期に合わせて、7日間限定で造幣局の敷地内の一部が一般公開される、多品種の桜を楽しむことができる催しです。

桜の通り抜けの歴史

桜の通り抜けの起源は、天保・弘化年代(1830年-1847年)に伊勢国津藩主藤堂家大坂蔵屋敷の堤に桜を植えたことに始まります。 明治時代に入り、蔵屋敷の一部が造幣局として整備されると、蔵屋敷にあった桜は大川の川岸通りに移植され、造幣局敷地内にも新たに桜の若木が植えられました。 明治16年(1883年)には、造幣局長遠藤謹助の「局員だけの観桜ではもったいない。大阪市民の皆さん方と共に楽しもうではないか。」という思いから、一般開放されるようになりました。

桜の品種

造幣局は日本さくら名所100選に選定されており、構内にはカンザンやフゲンゾウなどの遅咲きのヤエザクラを中心に、134品種338本の桜が植えられています(2019年時点)。 毎年1つの品種が「今年の花」として選定され、公表されています。

桜の通り抜けの様子

「通り抜け」という名称は、大川沿いに続く構内通路沿いの560mに多くの桜が植えられ、その通路に沿って一方通行で花見客が通り抜けることに由来しています。

明治時代の文豪、キプリングもこの「通り抜け」に遭遇し、その様子を「川と並行する道沿いには桜、桃、梅といった木々がピンクや白や紅の花をいっぱいにつけ、枝と枝を差し交しつつ目の届く限りの遥か彼方まで柔らかなビロードの帯のように続いていた。」と描写し、日本人の花見を楽しむ習慣に感銘を受けたことを記しています。

桜の通り抜けの変遷

大正時代には周辺の工場からの煤煙の影響で樹勢が衰え、大正末期から昭和初期にかけて全国から苗木を集めて補植が行われました。 昭和20年(1945年)の空襲では桜の過半数が焼失しましたが、戦後の復興とともに補植が進められ、昭和26年(1951年)には戦前の状態まで復興しました。 その後も様々な出来事を経て、現在では多くの人が訪れる桜の名所となっています。

毛馬桜之宮公園と造幣局の桜の通り抜けは、大阪の春を彩る美しい桜の名所です。 多種多様な桜を楽しむことができ、歴史や文化に触れることもできます。 ぜひ一度訪れて、その美しさを体感してみてください。

Information

名称
毛馬桜之宮公園・桜の通り抜け
(けま さくらのみや こうえん さくら とおりぬけ)
Kema Sakuranomiya Park, Cherry Blossom Pass
リンク
公式サイト
住所
大阪府大阪市都島区中野町1丁目 ほか
電話番号
06-6312-8121
営業時間

常時開園

料金

無料

アクセス

地下鉄谷町線、京阪「天満橋」駅
JR東西線「大阪城北詰」駅
JR環状線「桜ノ宮」駅西口すぐ

エリア
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カテゴリ
桜・春の花 公園・緑地・多目的施設

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