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七戸町

(しちのへまち)

七戸町は、青森県上北郡に位置する自然と歴史に恵まれた町でございます。八甲田山の東側に広がるこの町は、十和田市などとともに上北地域に属し、古くから交通や文化の要衝として栄えてまいりました。近年では、新幹線の開業により首都圏や北海道からのアクセスも格段に向上し、観光地としてますます注目を集めております。

七戸町の地理と交通アクセス

七戸町は八甲田山の東側に位置し、美しい自然環境に恵まれております。2010年(平成22年)12月4日には、東北新幹線の八戸駅―新青森駅間が開業し、町内に「七戸十和田駅」が設けられました。これにより、青森市内だけでなく首都圏からのアクセスも便利になり、さらに十和田湖や奥入瀬渓流への観光の拠点として利用されております。
また、2016年(平成28年)3月26日には北海道新幹線が開業し、函館方面からのアクセスも可能となりました。これにより、北東北と北海道を結ぶ交流の窓口としての役割も担っております。

産業と地域の特色

七戸町は農業を基盤とした町で、特にナガイモやニンニクの栽培が盛んです。肥沃な土壌と寒冷な気候が、これらの農産物を高品質に育て上げております。また、酪農や競走馬の生産も重要な産業であり、町の象徴ともいえる存在です。
町の玄関口である道の駅しちのへには、東京優駿(日本ダービー)を制した名馬「ヒカルメイジ」と「コマツヒカリ」の像が建てられており、馬産地としての誇りを物語っています。

名所・旧跡のご紹介

歴史を伝える旧跡

七戸町には数多くの歴史的建造物や旧跡が残されております。
七戸城址(国の史跡)は現在「柏葉公園」として整備され、春には桜の名所として多くの観光客が訪れます。
また、天王神社(1394年勧請)や、見町観音堂(1396年創建)小田子不動堂(1396年創設)など、室町時代からの由緒ある寺社も点在し、長い歴史を感じさせます。
さらに、二ツ森貝塚は縄文前期から中期の遺跡であり、国内でも有数の規模を誇る貴重な史跡として国の指定を受けています。縄文時代の生活文化を知る上で欠かせない場所です。

文化財と伝統

七戸町には、旧七戸郵便局(1928年竣工、登録有形文化財)や、南部地方独特の曲屋が残る旧盛田牧場など、近代以降の歴史を今に伝える建物も保存されております。
また、千曳神社は807年に坂上田村麻呂によって創建されたと伝わる古社で、町の守護神として崇敬を集めています。

観光スポット

観光を楽しむ方には多彩なスポットがございます。
美術愛好家に人気の鷹山宇一記念美術館(絵馬館)、自然を満喫できる東八甲田家族旅行村東八甲田ローズカントリー、冬にはウィンタースポーツを楽しめる七戸町営スキー場などがございます。
また、諏訪牧場では競走馬の生産から育成までの過程を見学することができ、馬産地ならではの観光体験を楽しめます。

祭りと伝統行事

七戸町では、一年を通して様々な祭りや行事が開催されます。
町を彩る七戸秋祭りや、華やかなみよこまつりは地域の人々に親しまれています。また、ユニークな行事として「まける日」があります。これは町の商店街を中心に行われる催しで、「まける」とは商品の値引きを意味し、お買い物を楽しむお客様で大変賑わいます。

自然と名木

七戸町には貴重な自然資源も数多くございます。特に大銀南木(イチョウ)は、推定樹齢700年とされ、青森県の天然記念物に指定されております。
また、町内では絶滅危惧種であるヒナコウモリも確認されており、豊かな自然環境が守られていることが伺えます。

郷土料理と特産品

七戸町の味覚もまた大きな魅力でございます。郷土料理のなべこ団子は、家庭の味として親しまれ、素朴ながらも心温まる料理です。
さらに、町の特産品である長芋にんにくは全国的にも評価が高く、食卓を彩る健康食材として人気を集めています。
また、地元の酒蔵で造られる地酒「駒泉」は、清らかな水と厳しい気候が育む芳醇な味わいで、多くの人々に愛されております。

まとめ

七戸町は、自然の美しさ、歴史ある史跡、伝統行事、そして豊かな食文化と、訪れる人々を魅了する要素が数多く揃っております。新幹線開業によりアクセスも大変便利になり、観光地としての魅力はますます高まっております。
八甲田山や十和田湖の観光とあわせて、ぜひ七戸町を訪れ、その歴史と文化に触れていただければ幸いです。

Information

名称
七戸町
(しちのへまち)
Shichinohe Town
エリア
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