「麦わらダコに祭りはも」に込められた歴史
京都には「麦わらダコに祭りはも」という言い回しが伝わっています。冷蔵や輸送の技術が発達していなかった時代、海から離れた京都まで生きたまま運ばれる魚介類は限られていました。そのなかで、麦の穂が色づくころのタコと、祇園祭のころに届く鱧は、貴重な海の幸だったといわれています。
現在では高級食材として扱われる鱧ですが、かつて大阪湾や瀬戸内海で多く獲れたころには、京都の人々にとって身近な日常の食材でもありました。長い歴史のなかで受け継がれてきた鱧料理は、京都ならではの食文化を今に伝えています。
京都の夏に味わいたい旬の魚
鱧の旬は6月から8月。祇園祭でにぎわう夏の京都を訪れたら、伝統の鱧料理を味わってみてはいかがでしょうか。祭りの風情とともに楽しむ一皿は、京都の夏をより深く感じさせてくれます。
旬の時期:6月~8月