臨済宗相国寺派の大本山で禅宗行政や五山文学の中心となった寺。法堂の天井に描かれた蟠龍図は「鳴き龍」で知られる。五山文化の絵画、書、仏像など五山文学の粋を集めた承天閣美術館がある。
相国寺(しょうこくじ)は、京都市上京区に位置する臨済宗相国寺派の大本山です。1382年に足利義満によって創建され、長い歴史を持つ寺院として知られています。相国寺は、金閣寺や銀閣寺を管理する寺院としても有名です。
相国寺は、室町時代の初期に足利義満の命により建立されました。義満は、相国寺を京都五山の第二位とし、禅宗の中心的な寺院として位置づけました。創建以来、相国寺は多くの戦乱や災害に見舞われましたが、そのたびに再建され、現在に至ります。
相国寺の境内には、数多くの重要文化財と美しい建築物が点在しています。法堂や方丈、三門などが代表的な建物で、その壮麗な建築様式は訪れる人々を魅了します。また、境内には見事な庭園もあり、四季折々の風景を楽しむことができます。
相国寺には、多くの重要文化財が所蔵されています。特に注目すべきは、狩野永徳や狩野山楽による障壁画や、江戸時代の書画、彫刻などです。これらの文化財は、相国寺の歴史と共に、日本の芸術と文化の豊かさを物語っています。
相国寺は、金閣寺(鹿苑寺)と銀閣寺(慈照寺)を管理する寺院としても知られています。これらの寺院は、相国寺の分院として建立され、それぞれが日本の歴史と文化において重要な役割を果たしています。金閣寺と銀閣寺は、美しい庭園と建築で世界的に有名です。
相国寺は、教育と研究の拠点としても重要な役割を果たしています。禅宗の修行道場として多くの僧侶を育成し、また、相国寺承天閣美術館では、定期的に展覧会が開催され、学術的な研究が進められています。これにより、相国寺は現代においても文化的な発展に寄与しています。
相国寺は、年間を通じて一般公開されています。開門時間は午前9時から午後5時までで、入場料は大人800円です。特別拝観や展覧会が行われることもあり、その際には追加料金が必要となる場合があります。訪れる前に公式ウェブサイトで最新の情報を確認することをお勧めします。
相国寺へは、京都市内からバスやタクシーで簡単にアクセスできます。最寄りのバス停は「相国寺前」で、京都駅から約30分の距離です。また、周辺には他の観光名所も多く、相国寺を訪れた際には周辺の観光も合わせて楽しむことができます。
相国寺は、その豊かな歴史と美しい建築、そして多くの文化財で知られる寺院です。訪れる人々に深い感動と学びを提供します。京都を訪れる際には、ぜひ足を運んでその魅力を堪能してみてください。
10:00~16:00
承天閣美術館
年末年始(12/27~1/5)、展示替時
承天閣美術館
一般 800円
65歳以上・大学生 600円
中・高生 300円
小学生 200円(但し展示により異なる場合あり)
春・秋期特別拝観期間中のみ拝観可(方堂・方丈・浴室)
一般 800円
地下鉄烏丸線今出川駅から徒歩で8分
市バス「同志社前」下車から徒歩で8分