京都市内に中央に位置する京都御苑。東西約700メートル、南北1,300メートルの広大な敷地の京都御苑の一帯は、江戸時代には大小200あまりの屋敷が立ち並ぶ公家町でした。
1869年(明治2年)、都が東京へ移ったのち、急速に荒廃してきた公家町の様子を深く哀しまれた明治天皇が、御所の保存を宮内省(当時)に命じた。これを受け、数年間をかけ、この一帯が整備されたことにより、現在の京都御苑の姿にとどまりました。
1974年(昭和22年)、同じく皇室苑地であった新宿御苑、皇居外苑とともに、国民公園とすることが閣議決定され、現在では、京都市民に愛される憩いの地となっています。