千利休七哲の細川三斎(忠興)(妻はガラシャ夫人)建立の寺。椿が多く、千利休邸宅を移築した書院がある。本堂庭園には忠興とガラシャ夫人の灯籠墓がある。【創建年代】1601年
高桐院(こうとういん)は、京都市北区にある臨済宗大徳寺派の寺院です。正確には、大徳寺の塔頭の一つとして位置づけられています。創建は1601年で、創建者は関ヶ原の戦いの武将、細川忠興です。彼はこの寺院を、戦場で命を落とした多くの武士たちの供養のために建立しました。
高桐院は、元々は細川忠興の隠居所として建てられたものでしたが、後に寺院として改められました。忠興は、茶道の大家としても知られ、寺院の庭園や建築にその影響が色濃く現れています。特に、茶室「松向軒」はその代表例で、現在も多くの観光客や茶道愛好者に親しまれています。
高桐院の建築は、禅宗のシンプルさと武家の重厚さを兼ね備えています。主要な建物としては、本堂や庫裏、茶室などがあり、それぞれが美しい庭園に囲まれています。特に、四季折々の風情を楽しむことができる庭園は、訪れる人々に安らぎと癒しを提供しています。
高桐院には、多くの重要文化財や美術品が所蔵されています。その中でも特に注目すべきは、細川忠興自身が描いたとされる掛軸や、彼の師である千利休の遺品です。これらの文化財は、寺院の歴史と共に、訪れる人々に深い感銘を与えています。
高桐院は、年間を通じて訪れることができますが、特に紅葉の季節には多くの観光客で賑わいます。寺院内のガイドツアーも行われています。訪れる際には、事前に公式ウェブサイトで開門時間や特別公開の情報を確認することをお勧めします。
高桐院は、歴史的な背景や美しい建築、庭園、そして多くの文化財を擁する寺院です。その静謐な雰囲気は、現代の喧騒を忘れさせ、訪れる人々に深い癒しと感動を提供します。京都を訪れる際には、ぜひ立ち寄りたい名所の一つです。
9:00~16:30
【大人】400円
地下鉄烏丸線北大路駅から市バスで5分