道の駅きらら289は、福島県南会津郡南会津町に位置する国道289号沿いの人気観光スポットです。日帰り温泉を備えた道の駅として、多くの観光客や地元の人々に親しまれています。施設内には温泉のほか、レストランや物産館も併設され、地域の魅力を余すことなく体験することができます。
きらら289の大きな特徴の一つが、温泉大浴場です。1994年に掘削深度1,300mから湧出した75.6℃の源泉を利用しており、豊富な湯量と泉質の良さで知られています。和風の「山桜の湯」には気泡浴やドライサウナがあり、洋風の「リンドウの湯」には源泉掛け流しの風呂が整えられています。いずれの浴場にも大浴槽と露天風呂があり、四季折々の自然を眺めながら心身ともにリフレッシュできます。
浴場のほかにも、広々とした休憩室や大広間、研修室などが設けられています。温泉を楽しんだ後はゆったりと休むことができ、観光の途中に立ち寄るにも最適です。
館内のレストランでは、地元の食材をふんだんに使ったメニューを楽しめます。特に人気なのが「南郷トマトラーメン」です。地元特産の南郷トマトを贅沢に使用した塩ベースのスープは、さっぱりしながらもコク深い味わいで、ちぢれ太麺とよく絡みます。スープを飲み干した後にライスを加える食べ方もおすすめで、やみつきになる美味しさと評判です。
レストランでは、手打ちそばやソフトクリームなども人気です。特に、きらら289オリジナルの南郷トマトロールケーキは、糖度の高い南郷トマトをピューレにして使用した逸品で、濃厚なクリームとの相性が絶妙です。お土産としても高い評価を得ています。
物産館には、南郷トマトを使った加工品や地酒、地元ならではの特産品が数多く揃っています。訪れる人々は、ここでしか手に入らない商品を探す楽しみも味わえます。観光の思い出や贈り物にぴったりのアイテムが充実しており、旅の締めくくりに立ち寄るのもおすすめです。
きらら289は1998年に「南郷村交流促進センター」と物産館を併設した複合施設として開業しました。その後、2006年の市町村合併を経て「南郷地域交流促進センター・物産館きらら289」となり、2012年に正式に道の駅として登録されました。地域の観光拠点としての役割を担い続けており、初年度から多くの利用者が訪れています。
国道289号線沿いに位置しているため、自動車でのアクセスが便利です。また、国道401号線からも接続しているため、周辺観光と組み合わせた訪問にも最適です。
南会津町には尾瀬や檜枝岐村など自然豊かな観光地が点在しています。道の駅きらら289は、それらを巡る途中の休憩地点としても利用しやすく、観光と温泉・グルメを一度に楽しめる貴重なスポットです。
道の駅きらら289は、温泉、グルメ、特産品と三拍子揃った観光拠点です。南会津ならではの自然の恵みを存分に堪能できる場所として、観光客だけでなく地元の人々にも愛されています。旅の途中に立ち寄れば、心も体も癒やされるひとときを過ごすことができるでしょう。