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長門峡

(ちょうもんきょう)

ハイキングに人気の山口県を代表する景勝地

長門峡は、山口県山口市阿東および萩市川上に位置する全長12キロメートルの美しい峡谷です。この峡谷は、中生代白亜紀に形成された流紋岩質凝灰岩やデイサイト溶岩が阿武川の流れによって長年にわたり浸食され、現在の壮大な断崖絶壁が形成されました。阿武川の上流部に位置し、その壮観な自然美から国の名勝長門峡県立自然公園に指定されています。

四季折々の景観

長門峡の見所は、その四季折々に変化する美しい景観です。約5.1キロメートルの遊歩道が整備されており、訪れる人々は、阿武川のせせらぎを聴きながら、峡谷に広がる豊かな自然を堪能できます。

春の景観

春には、が峡谷を彩り、阿武川の流れと相まって優雅な風景が広がります。新緑の中で咲く桜は、訪れる人々に穏やかで爽やかな印象を与えます。

夏の景観

夏には、新緑が鮮やかに峡谷を覆い、自然の生命力を感じさせます。涼やかな川風と豊かな緑が、夏の暑さを忘れさせてくれるでしょう。

秋の景観

秋には、紅葉が峡谷全体を色鮮やかに染め上げます。赤や黄色に染まった木々が、川の水面に映り込む様子は、まさに絶景と言えるでしょう。多くの観光客がこの時期に訪れ、秋の美しさを堪能しています。

冬の景観

冬には、雪景色が峡谷を包み込み、白銀の世界が広がります。静寂の中、雪に覆われた岩肌と川のせせらぎが織りなす景色は、幻想的で心に残るものです。

長門峡の自然と生態系

長門峡には、多様な動植物が豊かに生息しています。特に、初夏には、峡谷全体が紅紫色のシャクナゲの花やフジの花、ヒナランの淡紫色の可憐な花で彩られます。これらの植物が作り出す色鮮やかな景観は、訪れる人々を魅了してやみません。

動植物の多様性

この地域には、魚類鳥類、そして蝶類が豊富に生息しており、自然観察を楽しむには最適な場所です。特に、阿武川で捕れる鮎は長門峡の名物として知られ、その美味しさを求めて多くの人々が訪れます。

長門峡の名所と見所

長門峡には、訪れるべき数多くの名所があります。例えば、洗心橋には詩人・中原中也の詩碑が立っており、その詩に触れながら峡谷の自然を堪能できます。また、龍宮淵獺淵暗がり淵といった場所も、長門峡を代表する見所として人気です。

観光遊歩道

特におすすめなのが、洗心橋から龍宮淵までの5.5キロメートルの観光遊歩道です。ここでは、ハイキングやトレッキングを楽しむ人々が、美しい自然の中で心地よいひとときを過ごしています。峡谷の中を歩きながら、多彩な風景や珍しい植物を楽しむことができ、心身ともにリフレッシュできるスポットです。

長門峡での食体験

長門峡での楽しみの一つは、阿武川で捕れる鮎を堪能できることです。竜宮淵入り口周辺には、鮎料理の店が軒を連ねており、新鮮な鮎を使った料理が提供されています。特に、シーズン中には鮎祭りが開催され、多くの観光客が訪れ、地元の味を楽しんでいます。

長門峡へのアクセス

長門峡へのアクセスは、山口市側と萩市側の2つのルートがあります。山口市側の入り口は、JR山口線長門峡駅の前にある道の駅長門峡からアクセスが可能です。ここには、駐車場も完備されており、国道9号に面しているため、年間を通じて多くの観光客が訪れます。萩市側の入り口は、阿武川ダム上流の竜宮淵に位置しており、こちらも自然を満喫するには最適な場所です。

長門峡の歴史と文化

長門峡の名前は、郷土の画家高島北海によって命名されました。また、詩人中原中也もこの地を訪れ、その美しさを絶賛しました。その結果、長門峡は、日本五大名峡の一つに数えられることもあります。この美しい峡谷は、四季を通じて楽しむことができ、年間で60万人以上の観光客が訪れる人気の観光スポットです。

まとめ

長門峡は、四季折々の美しい景観と豊かな自然が調和した場所であり、訪れる人々に深い感動を与えます。豊かな動植物や名所、そして地元の美味しい料理を楽しむことができるこの峡谷は、自然と人々が共に生きる素晴らしさを感じさせてくれます。ぜひ、長門峡を訪れて、その魅力を存分に味わってください。

Information

名称
長門峡
(ちょうもんきょう)
Chomonkyo Gorge
リンク
公式サイト
住所
山口県萩市川上
電話番号
0838-54-2121
駐車場
無料
アクセス

国道262号線長門峡北入口から県道293号を経由し、約30分

山口ICから国道262号、9号、県道310号を経由し、約50分

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