金鱗湖

(きんりんこ)

温泉により朝霧がかかる幻想的な風景

由布院温泉にある温泉の湧く池で、金鱗湖に朝霧がかかる風景は由布院温泉を代表する景観。

池底から温泉と清水が湧き出ているとともに、5つの河川が流入しており、その中には約30℃の温泉水が流れる河川もある。

その温度差のために秋から冬にかけての早朝には池面から霧が立ち上る幻想的な光景が見られる。

その霧が、由布院盆地の名物である朝霧の源であるとも言われる。この景色はお盆に霧が乗ってるように見えることから「霧盆」と呼ばれ、湯布院を代表する風物となっている。

金鱗湖には、フナやコイ、ハヤのほか、外来魚のティラピア、グッピー等が生息している。

由布岳の麓にあることから金鱗湖はかつて「岳下の池」、「岳ん下ん池」と呼ばれていたが、1884年に儒学者が、魚の鱗が夕日に照らされて金色に輝くのを見て「金鱗湖」と名付けたと伝えられている。

由布院盆地は古くは大きな湖であり、金鱗湖はその名残であるとの言い伝えがある。

かつては数倍の広さがあったが、数度の地震による山崩れで埋没したために、現在のように狭く浅くなったとも言われる。

現在の面積は8000平方メートル、周囲約400メートル、水深は約2メートル。
紅葉も美しく、見頃は例年11月上旬~中旬。

金鱗湖には鳥居があり、この鳥居の背後には天祖神社が鎮座している。
鳥居はもともと少し離れた佛山寺のものであるが、明治時代の神仏分離によってこの地に移された。

天祖神社には拝殿、本殿と御神木である県下最大級の杉があり、厳かな雰囲気。

湖畔に金鱗湖を眺めながら温泉に入れる半露天風呂のある外湯「下ん湯」がある。
茅葺きの東屋の簡素な作りで、一般客も入浴でき、屋内は混浴で脱衣所と湯船のみ。

内風呂と冬は仕切りが入り内風呂になる半露天風呂があり、他のシーズンは外から丸見えになるが、目前に広がる金鱗湖を眺めながら入浴できる。

ゆったりとしたコンクリートの湯船には単純温泉、40~50度の湯が豊富にあふれている。

湯はリューマチ・婦人病・皮膚病などに効果がある。この素朴な下ん湯の前に昔の馬の洗い場があり、今は洗濯などに使われている。

Information

名称
金鱗湖
(きんりんこ)
Kinrin Lake
住所
大分県由布市
アクセス

大分自動車道湯布院インターチェンジより車で約10分
JR由布院駅より徒歩約15分

エリア
大分県 湯布院
カテゴリ
滝・湖沼・池・ダム

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