白州蒸溜所

世界でも稀な森に囲まれたウイスキーの蒸溜所。
サントリーウイスキー誕生50周年を記念して、1973年に山崎蒸溜所に次ぐ同社二つ目の蒸溜所として、日本有数の名水地である白州町に設立された。

ブレンデッド・ウイスキー用モルト原酒を産出するほか、シングル・モルト・ウイスキー「白州」を生産している。

蒸留所の一部は見学コースとして開放されており、ウイスキーの製造工程とミネラルウォーターのボトリングの様子を見学ツアーにより無料で見ることができる。また、ウイスキー博物館が併設され、ウイスキーの歴史などを学ぶこともできる。水源地保護の観点から広大な森林を有していて、定期的に探鳥会を催している。

蒸溜所ツアー（有料・20歳以上・要予約）では、スタッフの案内でモルトウイスキーの製造工程見学や「白州」のテイスティングも楽しめる。

場内見学（無料・要予約）では、世界のウイスキー文化について学べるウイスキー博物館、サントリーのさまざまなウイスキーが楽しめる「BAR白州」、蒸溜所限定グッズが購入できるショップ、地元食材を活用したレストランなど充実した施設も満喫できます。

また、敷地内にある散策コース「バードサンクチュアリ」では野鳥のさえずりを聞きながら散策ができ、白州の大自然を満喫できる。

概要

白州蒸溜所（はくしゅうじょうりゅうしょ）は、山梨県北杜市に位置するサントリーのウイスキー蒸溜所です。この蒸溜所は、1981年に創設され、日本国内外で高く評価されるウイスキーを生産しています。白州蒸溜所は、南アルプスの美しい自然環境に囲まれ、豊かな水資源を活かした高品質なウイスキー作りで知られています。

歴史

白州蒸溜所は、1981年にサントリーによって創設されました。創設の目的は、山崎蒸溜所とは異なる環境で独自の風味を持つウイスキーを生産することでした。南アルプスの清らかな水と、四季折々の気候を利用して、白州蒸溜所は独自の個性を持つウイスキーを作り続けています。

1990年代には、シングルモルトウイスキー「白州」が発売され、国内外で高い評価を受けるようになりました。2000年代に入ると、蒸溜所見学ツアーも開始され、多くのウイスキーファンが訪れる人気スポットとなりました。

生産工程

白州蒸溜所では、伝統的なウイスキーの生産工程を守りつつ、最新の技術を導入しています。主な生産工程は以下の通りです。

仕込み: まず、大麦を発芽させたモルトを粉砕し、温水で糖化させます。これにより、発酵に必要な糖分を得ることができます。

発酵: 糖化液に酵母を加えて発酵させます。この工程では、アルコールと共にウイスキーの風味が形成されます。

蒸溜: 発酵液をポットスチルで2回蒸溜し、アルコール度数を高めます。蒸溜された液体は、ホワイトスピリッツと呼ばれる無色透明の状態です。

熟成: 蒸溜されたホワイトスピリッツをオーク樽に詰め、数年から数十年にわたり熟成させます。この過程でウイスキーは琥珀色に変わり、独自の風味が生まれます。

特徴

白州蒸溜所のウイスキーは、南アルプスの清らかな水を使用していることが最大の特徴です。この水は、ウイスキーに軽やかでフルーティな風味を与え、爽やかな口当たりを実現しています。また、蒸溜所が位置する標高約700メートルの高地環境が、熟成に適した気候条件を提供しています。

蒸溜所では、シングルモルトウイスキー「白州」をはじめ、様々な種類のウイスキーが生産されています。これらのウイスキーは、フルーティでフローラルな香りと、バランスの取れた味わいが特徴です。

見学ツアー

白州蒸溜所では、見学ツアーが行われており、多くの観光客が訪れます。ツアーでは、ウイスキーの生産工程を間近で見学できるほか、実際に熟成中のウイスキー樽や蒸溜器を観察することができます。また、試飲コーナーでは、白州のウイスキーを楽しむことができ、ウイスキーの奥深さを体験できます。

ツアーは事前予約が必要で、詳細は白州蒸溜所の公式ウェブサイトで確認できます。見学は無料で、ガイドが丁寧に案内してくれるため、初めての方でも安心して参加できます。

アクセス

白州蒸溜所へのアクセスは、車や公共交通機関を利用することができます。最寄りのJR中央本線「小淵沢駅」からタクシーで約20分の距離にあり、また中央自動車道「小淵沢IC」からも車で約20分です。自然豊かな環境の中にあり、訪れるだけでもリフレッシュできます。

まとめ

白州蒸溜所は、南アルプスの美しい自然環境に囲まれた場所で、高品質なウイスキーを生産しています。その歴史や生産工程、独自の風味を持つウイスキーは、多くのウイスキーファンに愛されています。見学ツアーを通じて、その魅力を体験し、白州のウイスキーの奥深さを感じてみてください。