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サンシャインシティ

(Sunshine City)

サンシャインシティは、東京都豊島区東池袋三丁目に位置する複合商業施設であり、超高層ビル「サンシャイン60」を中心に構成されています。この施設は、株式会社サンシャインシティによって運営され、東京拘置所(旧巣鴨拘置所)跡地を再開発して1970年代に建設されました。池袋のランドマーク的存在として、多くの人々に親しまれています。

再開発の歴史

サンシャインシティの建設は、1958年に東京拘置所の移転が閣議で決定されたことに始まります。しかし、財政難や移転先の確保が難航し、計画の進展は遅れていました。その後、1964年の東京オリンピックを契機に池袋地区の再開発が俎上に載り、副都心計画(TKプラン)が進められることになりました。この計画の推進には西武百貨店が中心的な役割を担い、1964年にはデベロッパー会社設立のための発起人会が結成され、1966年には新都市開発センター(現:サンシャインシティ)が設立されました。

サンシャインシティの完成と発展

1973年7月、サンシャインシティの建設が開始されましたが、オイルショックの影響で工費が倍増するなどの困難を乗り越え、1978年4月6日に「サンシャイン60」が竣工しました。その後、展望台やオフィス・テナントがオープンし、同年10月5日にはプリンスホテルを除く全館が竣工し、グランドオープンを迎えました。当初、池袋駅から離れている立地条件からテナント誘致に苦戦しましたが、サンシャイン60の入居率が100%を超えるまでには4年の歳月を要しました。

施設の特徴と現在の状況

サンシャインシティは、サンシャイン60を中心に複数のビルや地下街、専門店街で構成され、商業施設やホテル、水族館、屋内型テーマパーク、プラネタリウム、劇場など、多彩な施設が集結しています。また、コンベンションホールやイベント会場としても利用され、多くのイベントが開催されています。さらに、マンションも含まれており、日本初の複合都市施設として注目されています。平日には約8万人、休日には約10万人が訪れる大規模な施設です。

サンシャインシティの株式と所有権

2008年2月から3月にかけて、サンシャインシティの筆頭株主であった三菱地所が、協業体制の強化を図るために株式公開買付け(TOB)を実施し、59.59%の株式を取得しました。この結果、同年3月25日に三菱地所の連結子会社となりました。これにより、西武鉄道は主要株主から外れることとなりました。

サンシャインシティのエリア構成とシンボルカラー

サンシャインシティは、「サンシャイン60」「プリンスホテル」「ワールドインポートマート」「文化会館」「専門店街アルパ」の5つのエリアに分かれており、各エリアにはシンボルカラーが設定されています。このシンボルカラーは館内の案内表示や地下駐車場内の目印として使用され、訪問者の利便性を高めています。

主な施設

サンシャイン60(シンボルカラー: 緑)には、高層ビルとして都内一の高さを誇る展望台「てんぼうパーク・スカイデッキ」や企業オフィス、総合診療センター、郵便局が入っています。
プリンスホテル(シンボルカラー: 黄色)では、「サンシャインシティプリンスホテル」が1980年に開業し、1166室の客室を有する大型シティホテルとして知られています。

ワールドインポートマート(シンボルカラー: 赤)

ワールドインポートマートには、「サンシャイン水族館」や「ナンジャタウン」、さらに「バンダイナムコ Cross Store 東京」などのテーマパークがあり、家族連れや観光客に人気です。また、プラネタリウム「コニカミノルタプラネタリウム満天 in Sunshine City」も施設内にあります。

専門店街アルパ(シンボルカラー: 橙色)

専門店街アルパは、多くのショップやレストランが並び、ショッピングや食事を楽しむことができます。また、文化会館(シンボルカラー: 青)には「古代オリエント博物館」や「サンシャイン劇場」があり、文化・芸術を楽しむことも可能です。

アクセスと周辺施設

サンシャインシティは池袋駅から徒歩でアクセス可能であり、周辺にはバスターミナルや公共地下駐車場、首都高速道路東池袋出入口などが整備されています。また、「メゾンサンシャイン」という分譲マンションも併設されており、居住者にとっても便利な施設です。

サンシャイン60

サンシャイン60は、東京都豊島区東池袋に位置するサンシャインシティの中心的な超高層ビルです。地上の高さは239.7メートルに達し、完成当時はアジアで最も高いビルとして注目を集めました。

サンシャイン60展望台の特徴

屋内展望台「スカイサーカス」

サンシャイン60の展望台は60階に位置し、その高さは地上から226.3メートル、海抜では269.8メートルと、都内でも有数の高層展望台です。東京タワーの特別展望台の高さ223.55メートルを上回る地上高を誇り、東京スカイツリーの展望台が建設される以前は、タワー展望台を含めて東京都内で最も高い展望台として知られていました。

この展望台は2015年5月7日からリニューアル工事のため一時閉館しましたが、2016年4月21日に「スカイサーカス サンシャイン60展望台」として新たにオープンしました。リニューアル後は、より魅力的で体験型の施設として再出発し、多くの来訪者を魅了しました。

最新のリニューアル「サンシャイン60展望台 てんぼうパーク」

2022年10月2日、再度リニューアル工事のため展望台は閉館しました。そして、2023年4月18日に「サンシャイン60展望台 てんぼうパーク」として新たな名称で再びオープンしました。これにより、訪れる人々にとってさらに魅力的な場所となり、再度注目を集めています。

特別なイベント「初日の出営業」

新春の風物詩

サンシャイン60展望台では、毎年元日に「初日の出」を鑑賞できる特別営業が行われてきました。この日、展望台は通常よりも早く、午前5時30分から開館し、訪れる人々に新年の始まりを特別な場所で迎える機会を提供してきました。展望台への入場は、1階のオフィスロビーから専用のチケットを購入して行い、早朝4時30分から先着500名が入場可能でした。

また、この特別なイベントに参加した人々には、新春を記念した「干支グッズ」が配布され、年の始まりを特別な思い出として残すことができました。かつては屋上のスカイデッキも開放されていましたが、2012年以降は屋内展望台のみでの実施となりました。

まとめ

サンシャインシティは、歴史的な背景を持ちつつも、現代のニーズに応える多機能な複合商業施設です。観光、ショッピング、ビジネス、文化、娯楽のすべてを一箇所で楽しめるこの場所は、東京のランドマークとして今後も多くの人々に愛され続けることでしょう。

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