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宇治上神社

(うじかみ じんじゃ)

明治時代までは、隣接の宇治神社と二社一体で「離宮上社」と呼ばれていました。祭神は、応神天皇とその皇子莵道稚郎子(うじのわきいらつこ)及び兄の仁徳天皇とされています。境内正面の拝殿は鎌倉初頭のもので、寝殿造りの様式を伝えています。特に縋破風(すがるはふ)といわれる手法を用いた屋根の美しさは格別です。本殿は、平安時代後期に建てられた現存するわが国最古の神社建築です。三棟の内殿を一列に並べて、共通の覆い屋で覆った特殊な形式の建物で、左右の社殿にある蟇股(かえるまた)も建築年代を示すものとして重要です。境内にはその他、鎌倉時代に建てられた春日神社などの摂社や、宇治七名水のひとつ「桐原水」があります。1994年に世界遺産に登録されました。

 宇治上神社本殿・拝殿 
本殿は、現存する神社建築では日本最古(平安時代後期建築)。藤原時代の一間社流造りという3棟の社で、正面のかえるの股の飾りは藤原期の三かえる股のひとつとして知られる。拝殿は鎌倉期のものでいずれも国宝。世界遺産にも登録された。

概要

宇治上神社(うじがみじんじゃ)は、京都府宇治市に位置する日本の神社で、平安時代に創建されたとされています。世界遺産「古都京都の文化財」の一部として登録されており、その歴史と建築美で知られています。

歴史

宇治上神社の創建は平安時代に遡り、神社の記録によれば、1060年に建立されたとされています。この神社は、平等院の鎮守社として重要な役割を果たしました。また、宇治市の地域住民からは長い間、信仰の対象として尊崇されてきました。

建築

宇治上神社の本殿は、日本最古の神社建築として知られています。本殿は三間社流造(みましゃながれづくり)という建築様式で、平安時代後期の美しい建築技術が凝縮されています。また、拝殿も重要文化財に指定されており、これらの建築物は神社の歴史的価値を高めています。

文化財

宇治上神社は、多くの文化財を有しています。その中でも特に注目すべきは、国宝に指定されている本殿と拝殿です。これらの建築物は、日本の伝統的な建築技術を今に伝え、訪れる人々に深い感動を与えます。また、境内には古代からの自然環境が保たれており、美しい自然景観も見どころの一つです。

神社の御祭神

宇治上神社の御祭神は、菟道稚郎子命(うじのわきいらつこのみこと)と応神天皇(おうじんてんのう)です。菟道稚郎子命は応神天皇の皇子であり、学問や知恵の神として崇められています。多くの参拝者が学業成就や知恵の向上を祈願するために訪れます。

四季折々の風景

宇治上神社の境内は四季折々の美しい風景が楽しめます。春には桜が咲き誇り、夏には新緑が鮮やかに映えます。秋には紅葉が美しく、冬には静寂に包まれた神社の雰囲気が漂います。これらの自然景観は、訪れる人々に季節ごとの魅力を提供します。

訪問情報

宇治上神社は、年間を通じて訪れることができます。開門時間は午前9時から午後5時までで、入場は無料です。特別な祭事やイベントが行われることもあり、その際には多くの参拝者で賑わいます。訪れる前に公式ウェブサイトで最新の情報を確認することをお勧めします。

アクセス

宇治上神社へは、JR奈良線の宇治駅から徒歩約10分、または京阪電車の宇治駅から徒歩約15分でアクセスできます。公共交通機関を利用するのが便利で、周辺には他の観光名所も多く、宇治市内を散策しながら訪れるのがお勧めです。

まとめ

宇治上神社は、その歴史と美しい建築、そして豊かな自然で知られる神社です。世界遺産に登録されていることからも、その価値と魅力が認められています。京都を訪れる際には、ぜひ足を運んでその素晴らしさを堪能してみてください。

Information

名称
宇治上神社
(うじかみ じんじゃ)
Ujigami Shrine
住所
京都府宇治市宇治山田59
電話番号
0774-21-4634
営業時間

8:00~16:30 季節により変更有 

定休日

年中無休

料金

無料

アクセス

京阪宇治線宇治駅から徒歩で10分
JR奈良線宇治駅から徒歩で15分

エリア
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カテゴリ
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