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宝塚大劇場

(たからづか だいげきじょう)

夢と感動を届ける、宝塚歌劇団の本拠地

華やかな舞台芸術を楽しめる宝塚歌劇の聖地

宝塚大劇場は、兵庫県宝塚市栄町に位置する、宝塚歌劇団の本拠地として知られる劇場です。宝塚歌劇団の各組によるミュージカルやレビューを中心に、華やかな舞台公演が年間を通じて行われています。音楽コンサートなどが開催されることもあり、全国から多くの観客が訪れる文化・芸術の拠点です。

劇場には1階席と2階席があり、座席数は合計2,550席です。また、併設施設として、より小規模な公演を楽しめる「宝塚バウホール」も設けられています。こちらの座席数は526席で、宝塚歌劇の多彩な舞台芸術に触れられる場所となっています。

宝塚大劇場とその周辺地域は、宝塚歌劇のファンの間で親しみを込めて「ムラ」と呼ばれることもあります。劇場を中心に、宝塚ならではの華やかな文化が息づいています。

宝塚大劇場の歴史

初代宝塚大劇場の誕生

初代宝塚大劇場は、1924年に開場しました。座席数は3,500席で、宝塚歌劇の発展を支える大規模な劇場として誕生しました。

宝塚歌劇の創設期には、プールを改造した「パラダイス劇場」が公演会場として使用されていましたが、火災によって焼失しました。その後、新たな公演の場として建設されたのが初代宝塚大劇場です。

竣工当初は歌舞伎劇場のような花道が設けられていましたが、後に舞台前方に「銀橋」が新設され、花道は撤去されました。銀橋は、出演者を客席に近い位置で見せる宝塚歌劇ならではの舞台演出を支える重要な設備となりました。

日本初のレビューと劇場の黄金時代

1927年9月1日には、日本初の本格的なレビュー作品として知られる『モン・パリ~吾が巴里よ!~』が上演されました。この作品をきっかけに、宝塚大劇場は華やかなレビュー作品の舞台として発展していきます。

1935年1月25日には火災に見舞われましたが、創設者の小林一三による迅速な判断もあり、同年4月に公演が再開されました。この時代には、天津乙女、三浦時子、橘薫など、多くのスターが活躍し、宝塚歌劇の人気を高めました。

戦時中の閉鎖と戦後の復興

第二次世界大戦が激しくなると、宝塚歌劇でも戦争を意識した作品が増えていきました。1944年には『勧進帳/翼の決戦』を最後に劇場が閉鎖され、海軍に接収されました。終戦後にはアメリカ軍に接収されましたが、その後返還され、1946年に『カルメン/春のをどり(愛の夢)』で公演を再開しました。

戦後の舞台では、春日野八千代、越路吹雪、淡島千景などのスターが活躍しました。華やかな舞台は、戦争で傷ついた人々の心を癒やし、再び多くの観客を魅了していきました。

1950~1960年代の名作とスターたち

1950年代から1960年代にかけて、宝塚大劇場では数々の代表作が上演されました。『虞美人』『シャンゴ』『ジャワの踊り子』『華麗なる千拍子』『ウエスト・サイド物語』など、多彩な作品が観客を楽しませました。

この時期には、寿美花代、高千穂ひづる、明石照子、八千草薫など、多くのスターが誕生しました。宝塚歌劇は舞台芸術としての魅力をさらに高め、幅広い世代から支持を集めました。

初代劇場の閉幕

長年にわたり数々の名作を生み出してきた初代宝塚大劇場も、年月の経過とともに老朽化が進みました。1990年10月には新劇場の建設が始まり、1992年11月に杜けあきのさよなら公演『忠臣蔵』が上演され、初代劇場は68年の歴史に幕を下ろしました。

二代目宝塚大劇場の誕生

現在の二代目宝塚大劇場は、1992年9月28日に竣工し、1993年1月1日に開場しました。南ヨーロッパを思わせる外観が特徴で、宝塚歌劇の専用劇場として、より快適で充実した観劇環境を備えています。

座席数は2,550席です。舞台設備には、次回公演のリハーサルを舞台上で行える2段式の吊り装置が採用されました。また、座席は前の人の頭で舞台が見えにくくならないよう、左右にずらした「ちどり配列」となっています。

こけら落とし公演と震災からの復興

二代目劇場のこけら落とし公演は、紫苑ゆう率いる星組による『宝寿頌/Parfum de Paris』でした。その後も、安寿ミラ、一路真輝、天海祐希など、数々のスターが舞台で活躍しました。

1995年1月17日に発生した阪神・淡路大震災では、劇場も大きな被害を受け、一時的に公演が中止されました。しかし、復旧を経て同年3月に『国境のない地図』で公演を再開し、震災からの復興を象徴する舞台となりました。

舞台設備と客席の改修

2004年末には、舞台前方の銀橋のカーブを緩やかにする改修工事が行われ、1階最前列中央の客席も増設されました。さらに、2009年には1階最前列の呼称が「0列」から「1列」に変更され、客席のグレードも見直されました。

こうした改修によって、舞台演出の魅力を生かしながら、観客がより快適に公演を楽しめる環境が整えられてきました。

宝塚大劇場の併設施設

宝塚大劇場には、舞台公演の鑑賞だけでなく、宝塚歌劇の歴史や舞台裏の魅力に触れられる施設も充実しています。公演の前後に立ち寄れば、宝塚歌劇の世界をより深く楽しめます。

宝塚バウホール

宝塚バウホールは、宝塚大劇場に併設された小劇場です。座席数は526席で、大劇場とは異なる規模や演出の舞台公演が行われます。宝塚歌劇の新たな魅力や出演者の多彩な表現を楽しめる施設です。

宝塚歌劇の殿堂

「宝塚歌劇の殿堂」は、2014年4月4日にオープンした展示施設です。宝塚歌劇の発展に貢献した団員やスタッフにゆかりのある品々をはじめ、舞台衣装や小道具などが展示されています。

第一会場では、宝塚歌劇の歴史を支えてきた人物や関係者にまつわる資料を紹介しています。第二会場では、実際の公演で使用された衣装や小道具などを通して、舞台づくりの魅力を感じられます。展示内容によっては、小道具に触れたり、写真撮影を楽しんだりすることもできます。

Salon de Takarazuka ステージスタジオ

「Salon de Takarazuka ステージスタジオ」では、宝塚歌劇の舞台で使用される衣装を身に着け、記念写真を撮影する体験が楽しめます。舞台メークを体験できるサービスもあり、宝塚歌劇の華やかな世界を身近に感じられる施設です。

宝塚レビュー郵便局

劇場内には「宝塚レビュー郵便局」があり、宝塚歌劇にちなんだ小型印を押したはがきや手紙を投函できます。観劇の記念や、宝塚歌劇のファンへの便りとして利用できる、ユニークな施設です。

レストラン・売店

劇場内には複数のレストランがあり、公演に合わせて食事を楽しめます。予約制のレストランも設けられており、幕間の限られた時間を有効に使いたい場合にも便利です。

また、劇場内外には売店があり、軽食や飲み物のほか、宝塚歌劇にちなんだグッズなどを購入できます。観劇の思い出となる品を探したり、公演前後に食事や買い物を楽しんだりできるのも魅力です。

宝塚歌劇の魅力を体感できる文化スポット

宝塚大劇場は、1924年に開場した初代劇場から現在の二代目劇場へと歴史を受け継ぎ、数々の名作とスターを生み出してきました。華やかなレビューやミュージカル、独自の舞台演出は、長年にわたって多くの人々を魅了しています。

舞台公演を鑑賞するだけでなく、「宝塚歌劇の殿堂」で歴史を学んだり、ステージスタジオで衣装体験を楽しんだりできるのも、この劇場ならではの魅力です。宝塚を訪れた際には、夢と感動に満ちた舞台芸術の世界を体験してみてはいかがでしょうか。

Information

名称
宝塚大劇場
(たからづか だいげきじょう)
Takarazuka Grand Theater
エリア
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