舟下りで味わう、猊鼻渓の魅力
猊鼻渓の舟下りは、静かな流れの中で船頭が唄う「げいび追分」の音色を楽しみながら、風光明媚な景観を満喫できます。両岸にそびえる約50メートルの断崖や、石灰岩の岸壁が作り出す壮大な風景は圧巻です。
フジ岩と藤の花が織りなす美しい景色
猊鼻渓の代表的な景観であるフジ岩は、岩肌にフジのつるが絡みつき、5月中旬から5月下旬にかけて岩全体が鮮やかな紫色に染まることで有名です。舟から眺める景観は特に美しく、岩肌を覆うフジの花を眺めることができます。
猊鼻渓の神秘と魅力
猊鼻渓は、岩手県一関市東山町にある砂鉄川沿いの渓谷で、カルスト台地を東西に貫いて形成された深い谷です。全長2kmにわたり、高さ50メートルを超える石灰岩の岸壁や奇岩、流れ落ちる滝が点在し、鍾乳洞も見られます。
東の耶馬渓と謳われる猊鼻渓は、船頭が謡う猊鼻追分を堪能しながらの舟下りが楽しめる人気の観光地です。紅葉や藤の名所としても名高く、手漕ぎ船での舟下りは観光客に人気があります。
願いを込めて、岩の穴に投げ入れる運玉投げ
猊鼻渓の名物の一つである「運玉投げ」は、舟下りの途中に体験できるユニークなアクティビティです。運玉は、素焼きで作られた直径約3cmの球体です。表面には「運」「縁」「寿」「愛」「願」「恋」「絆」「禄」「財」の9種類の文字が彫られています。運玉投げは、舟下りの折り返し地点にある大猊鼻岩で行われます。岩には穴が開いており、そこに運玉を投げ入れると、願いが叶うと言われています。
運: 運気が上がる
縁: 良縁に恵まれる
寿: 長生きする
愛: 愛情が深まる
願: 願いが叶う
恋: 恋愛成就
絆: 絆が深まる
禄: 給料が上がる
財: お金持ちになる
厳美渓との違い
同じ一関市内には、名前が似た「厳美渓」という景勝地もあります。こちらも国の名勝及び天然記念物に指定されており、磐井川沿いに位置しています。猊鼻渓と併せて訪れることで、一関市の自然美を堪能できます。