もちとは凍らせて乾燥させた餅のこと。冬の厳しい寒冷地方に伝わり、保存食として重宝された。凍らせた餅を和紙にくるみ、わら紐でくくったものを、冬の間軒下に吊るして乾燥させる。昔は冬が来ると見られる風物詩的風景だったが、近年ではめっきり見られなくなった。食べかたは様々。そのまま食べるとパラパラと砕け、舌にしばらくおくと餅の食感へと変化する。おやつに砂糖と凍り餅をお湯でとき、葛湯のようにとろみを楽しむことも。和菓子の材料としても扱われ、凍り餅を使った銘菓も多い。県内の土産店やスーパーで販売される。
氷餅
信州の冬の寒さが生んだ郷土食「凍り餅」をイメージして作った和菓子。