安曇野ちひろ公園は、のどかな田園風景と北アルプスを望む約53,500平方メートルの広大な公園です。この広場では、豊かな自然に囲まれながら、様々なアートや体験が楽しめます。園内には、黒柳徹子のエッセー『窓ぎわのトットちゃん』の世界を体感できる「トットちゃん広場」や、チェコの絵本画家クヴィエタ・パツォウスカーのデザインによる「パツォウスカーの庭」などがあり、子どもから大人まで一日をゆっくりと楽しめる場所となっています。
「トットちゃん広場」では、黒柳徹子のエッセー『窓ぎわのトットちゃん』に登場する車両校舎が再現されています。ここでは、1980年まで運行していたデハニ201の車両を移設し、「電車の教室」や「電車の図書室」を設置しています。訪れる人々は、物語の世界に入り込んだような感覚を味わうことができ、特に子どもたちにとっては、想像力を膨らませながら学びと遊びを楽しむことができる場所です。
「パツォウスカーの庭」は、チェコの絵本画家でありアーティストでもあるクヴィエタ・パツォウスカーがデザインしたエリアです。このエリアには、美術館へと広がる道筋に8つの石のオブジェが点在しており、大小二つの正方形を組み合わせた池が特徴的です。池のそばでは、子どもたちが水遊びを楽しむ姿が見られ、自然とアートが見事に融合した空間が広がっています。
「体験交流館」では、地元産の新鮮な食材を使った料理体験が楽しめます。この施設では、訪れる人々が自ら手を動かして料理を作ることで、地元の食文化に触れることができる貴重な体験を提供しています。季節に応じた食材を使ったメニューが用意されており、家族や友人と一緒に楽しい時間を過ごすことができます。
安曇野ちひろ美術館は、生涯を通じて子どもの表情を描き続けた絵本画家、いわさきちひろの作品をはじめ、世界中の絵本画家の作品を展示する世界最大規模の絵本美術館です。この美術館では、子どもたちの純真な姿を描いた作品を鑑賞しながら、いわさきちひろが愛した松川村の風景に思いを馳せることができます。
美術館周辺には、豊かな自然が広がっており、公園内の木陰で本を読んだり、子どもたちが池で遊ぶ姿を見ることができます。こうした風景は、いわさきちひろが生前に愛した松川村の姿そのものであり、訪れる人々に穏やかで心温まるひとときを提供します。公園全体が、自然と芸術が織りなす特別な場所として、多くの人々に愛されています。
トットちゃん広場・体験交流館
9:00~17:00
無料
JR大糸線「信濃松川」駅よりタクシー3分・レンタサイクル7分・徒歩30分
車の場合:長野自動車道豊科ICより大町・白馬方面へ約30分