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龍泉洞

(りゅうせんどう)

ドラゴンブルーに輝く地底湖

龍泉洞は、秋芳洞(山口県美祢市)・龍河洞(高知県香美市)と共に日本三大鍾乳洞の一つであり、1938年(昭和13年)に「岩泉湧窟及びコウモリ」として国の天然記念物に指定されています。

洞窟の全長は5,000メートル以上と推定され、現在確認されている総延長は4,088メートルに達しています。高低差は±195メートルです。洞内には清水が湧き出ており、いくつかの深い地底湖を形成しています。第三地底湖の水深は98メートルで、未公開の第四地底湖は日本一の水深120メートルを誇ります。

観光コースとして約700メートルが一般に公開されており、直線的に伸びる神秘的な洞窟空間や、透明度の高い水をたたえた「ドラゴンブルー」の輝きを持つ地底湖が見どころです。昭和30年代の調査で発見された第一地底湖から、最大水深98メートルを誇る第三地底湖まで見学できます。

名水百選の龍泉洞の水

洞内の水は世界有数の透明度を誇り、地下深くに潜り込んだ沢の水が地底湖で湧出するため、非常に澄んでいます。

龍泉洞の水は、良質の腐植土によって濾過され、地中の石灰質を多く溶かし込んでいるため、しっかりとした味わいがあります。そのため、龍泉洞地底湖の水は名水百選の一つに選定されています。

周囲の森林地帯に育まれたミネラル豊富な龍泉洞の水は、岩泉町の上水道として利用されています。ミネラルウォーターとしても商品化されており、カルシウム分を多く含む弱アルカリ性のおいしい水としてお土産としても人気です。

地底湖

第一地底湖
水深35m。龍泉洞は昔から大量の水が湧く底知れない洞窟として知られていましたが、なかなか中には入れませんでした。1959年、この地底湖の上の崖からゴムボートを降ろして第一地底湖の調査が行われました。

第二地底湖
水深38m。この地底湖は、1962年に潜水調査で発見されました。龍泉洞の地底湖の水は、北に広がる森林地帯から集まったものです。

第三地底湖
水深98m。この第三地底湖は、1967年の潜水調査で発見されました。観光コースの最終地点です。この奥にはさらにいくつかの地底湖が確認されており、現在も調査が進められています。

龍泉洞のコウモリ

洞窟内には、キクガシラコウモリ、コキクガシラコウモリ、モモジロコウモリ、ウサギコウモリ、テングコウモリの5種のコウモリが生息しており、これらのコウモリ類と共に「岩泉湧窟及びコウモリ」として国の天然記念物に指定されています。越冬のために訪れるコウモリも観察できます。手を触れず優しく観察しましょう。

龍泉洞新洞科学館

龍泉洞と共通チケットで入場できる龍泉洞新洞科学館も楽しめます。約200mの鍾乳洞が公開されており、太古の地層に育まれた様々な形の鍾乳石が見どころです。縄文時代初期と見られる遺跡も見つかり、土器や装飾品、貝殻などが出土しています。

龍泉洞園地

洞窟の外にもさまざまな施設が整備されています。龍泉洞観光センターは1階には龍泉洞や岩泉町に関するお土産物販売と食堂、2階には無料の休憩所があります。

龍泉洞の水が飲める水飲み場や、ハートの龍のオブジェがあり、二つの食事処では、岩泉の季節の特産品を提供しています。園地には季節ごとの植物が彩りを添え、賑やかなお祭りでは岩泉の特産品が並び、郷土芸能や音楽が楽しめます。

Information

名称
龍泉洞
(りゅうせんどう)
Ryusendo Cave
リンク
公式サイト
住所
岩手県下閉伊郡岩泉町岩泉字神成1-1
電話番号
0194-22-2566
営業時間

8:30~17:00(最終入洞時間)

定休日

年中無休

料金

大人(高校生以上)1,100円
小・中学生 550円

アクセス

岩泉駅からバスで15分

エリア
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