まるでタイムスリップしたかのよう
平安時代の衣装に身を包み、武具を身につけ、歴史の舞台に足を踏み入れましょう。まるでタイムスリップしたかのような貴重な体験ができます。
主屋の寝殿を中心に東・西・北の部屋が廊下でつながる「伽羅御所」や、政治や重要な儀式が行われていた「政庁」は、奥州藤原氏の興亡や平安時代の文化を再現した園内の迫力満点の建築群。
エンターテイメントと郷土芸能
大河ドラマやテレビ番組、映画のロケ地としても利用され、エンターテイメント性も豊か。さらに、定期公演として郷土芸能「江刺鹿踊」の鑑賞も楽しめます。
えさし郷土文化館では地方の文化を紹介していて、そば打ちやさき織り、さらに平安時代の勾玉作り、弓矢や貝合わせの体験を楽しむことができます。
まるで映画の中にいるよう
大河ドラマや映画のロケ地としても使用されたえさし藤原の郷は、まるで映画の中に入り込んだような感覚を味わえます。細部にまでこだわった再現が魅力で、歴史の舞台に身を置いてみてください。
平安時代の風情が息づく歴史の旅へ
園内には岩手県の名産品を取り揃えた売店やレストラン、園内でのロケの様子や裏話、最新のロケ情報などを紹介するロケ資料館もあります。
平安時代の風情が漂う魅力的なスポット。過去の世界に浸りながら、歴史の舞台で織りなされた物語に思いを馳せてみましょう。花々も彩りを添え、四季折々の美しい景色も楽しめます。
金色堂
創建当時を想定して覆堂のないかたちで再現されています。東を正面にした三間四方の建物です。
平泉文化の最高傑作である金色堂を創建当時を想定して覆堂のない姿で再現しています。藤原清衡は、戦乱で罪なくして死せられた魂を弔い、奥羽の安寧と国家の安泰を祈願するとともに、辺境といわれた地に都と同じ仏教文化を築くという願いを込めて金色堂を建立しました。中尊寺金色堂は三間四方の単層方形造で、木造に漆が塗られ、その上に金箔が張られ、内陣は平安美術の最高傑作といわれています。
無量光院
平等院鳳凰堂を模して造られたとされる寺院です。実際の距離感を持たせ1/4の大きさで再現されています。
無量光院(むりょうこういん)は秀衡が宇治平等院を模して建立したとされる寺院です。発掘調査により、その規模は平等院を凌ぐものだったことがわかっています。平泉の無量光院跡の西側には金鶏山があり、日が沈む時はまさに西方極楽浄土の趣だったでしょう。ここでは庭園奥に背後の山を借景に実際の距離感をもたせて4分の1の大きさで作られています。庭園は作庭記をもとに造られています。
政庁
正殿を中心に左右対称の建物が配置され、政治や重要な儀式が行われていました。
政庁(せいちょう)は新旧二つの様式で再現されています。北側は8~9世紀頃の東北地方の古い時代を想定しており、正殿を中心に板葺の脇殿、北門と衛舎が板塀で囲まれています。南側の朱塗りの建物は律令時代(12世紀)の政庁の再現で、正殿を中心に左右対称に建物が配置されています。朱塗りや太い丸柱が格式の高さを示し、檜皮葺入母屋造(ひわだぶきいりもやづくり)の正殿と脇殿が回廊で結ばれ、高床式の倉を築地塀と上土塀が囲んでいます。
園内のみどころ
経清館(つねきよのやかた)
東北の小規模な武士の館を再現しており、主屋の茅葺の切妻屋根が特徴です。
陸奥国府の官だった藤原経清が江刺に移り住んだ11世紀半ば頃の地方豪族の一般的な館を再現しています。奥殿と西対の三棟が茅葺き屋根で、寝殿ほか台所・馬舎・宿直などもあり、これらが渡殿で結ばれて寝殿造へ発展していきます。豊田館跡から出土した中国産の白磁四耳壺がえさし郷土文化館に展示されています。
清衡館(きよひらのやかた)
寝殿造の初期の様式で、4つの建物が廊下でつながれています。屋根は薄い板を何枚も重ねた「とち葺」です。
後三年合戦で焼失した豊田館は、清衡により再び江刺に建てられました。その館を再現したのが清衡館(第二期豊田館)で、寝殿を中心に東・北・西の対屋を渡殿で結び、寝殿の床を高くし丸柱を使うなど、寝殿造初期の様式が取り入れられています。両端に向かって反ったとち葺きの屋根も特徴です。
城柵ゾーン
大和朝廷時代に設置された城柵を再現しています。櫓(矢倉)の上の小屋には弓矢などを常備していました。
志波城(盛岡市)の発掘調査などを参考に、東北特有の城柵を再現しています。城柵は城の最前線であり、木柵と楼門、櫓門、物見、衛舎によって構成されています。柵の前面は土塁と空堀になっており、敵が容易に近づけないように設計されています。
伽羅御所(きゃらのごしょ)
南向きの主屋の寝殿を中心に、東・西・北の部屋が廊下でつながれています。釣殿と呼ばれる離れの建物もあり、屋根は檜の皮を重ねた「檜皮葺(ひわだぶき)」をイメージし、優美な反りが特徴です。
平泉文化の最盛期を築いた奥州藤原氏三代秀衡の居館を想定して再現しています。平安時代の寝殿造の様式で、主人の住居である寝殿を中心に東・北・西の対屋が渡殿で結ばれ、家臣たちのいる侍廊、蔵人所、料理所、玄関に当たる中門なども廊でつながれています。西対から伸びる廊の先端には釣殿もあり、風流な遊びなどに使われました。平安時代は景観が大切にされており、作庭記を参考にして庭園には池を配し中島や築山も作り、周りには各種の木々を配置しています。寝殿造の様式を再現した日本で唯一の建造物です。
ロケ資料館
園内で撮影が行われたドラマや映画などの代表的な作品のロケエピソードやロケポイント、ロケ風景などを「大河ドラマゾーン」「民放・映画・CMゾーン」に分けてパネルで紹介しています。ロケで使用した台本や小道具、出演者の鋳物手型やサイン色紙も展示されています。
時代衣装で歴史体験
時代衣装着付体験
武士体験: 政庁では鎧の着付け体験と弓矢体験が大人気です。兜と鎧を身に着けたり、弓矢で標的を射抜いてみれば、気分はすっかり平安時代の武士です。誰でも体験ができ、記念撮影も自由に行うことができます。
平安貴族体験: 平安時代の衣装を羽織り、気軽に平安貴族の気分を味わうことができます。お手持ちのカメラで自由に撮影できます。
紺紙金銀字写経体験
奥州藤原氏初代・清衡公が平和を願って行った写経事業に思いを馳せる、体験ができます。
ハマグリ絵付体験
貝合わせに使うハマグリの貝殻に好きな絵を描いて楽しむことができます。