西日本第一の高峰。信仰の山として昔から多くの人が頂をめざして登った。石鎚登山ロ-プウェイ終点から約3時間。【標高】1、982m
石鎚山(いしづちやま)は、四国地方の愛媛県に位置する山で、標高1,982メートルを誇ります。この山は四国山地の最高峰であり、日本百名山の一つとしても知られています。石鎚山は、その美しい自然景観と信仰の対象として、多くの登山者や参拝者に愛されています。
石鎚山は、四国山地の中央部に位置し、その頂上からは四国全体を見渡すことができます。山の斜面には豊かな森林が広がり、ブナやツガなどの樹木が生い茂っています。また、春にはシャクナゲ、秋には紅葉が美しく、季節ごとに異なる風景を楽しむことができます。山中には多くの渓流や滝もあり、自然の宝庫といえます。
石鎚山は、古くから信仰の対象とされてきました。特に山岳信仰が盛んで、山の神を祀る石鎚神社が山頂に建立されています。石鎚神社は、日本三大修験道の一つとして知られ、修験者たちが厳しい修行を行う場所でもあります。毎年7月には「石鎚山開き」という祭りが行われ、多くの信者や観光客が訪れます。
石鎚山への登山ルートはいくつかありますが、最も一般的なのは成就社から頂上へ向かうルートです。このルートは、初心者から経験者まで幅広い登山者に適しており、美しい景観を楽しみながら登ることができます。成就社までは、ロープウェイを利用することができ、アクセスも良好です。頂上までの登山時間は、平均して約3〜4時間程度です。
石鎚山周辺には、多くの観光スポットがあります。例えば、石鎚山温泉は、登山後の疲れを癒すのに最適な場所です。また、山のふもとには石鎚スカイラインというドライブコースがあり、美しい景色を楽しむことができます。冬にはスキーやスノーボードも楽しめるため、年間を通じて様々なアクティビティが楽しめます。
石鎚山は、その貴重な自然環境を守るため、環境保護活動が行われています。登山者にはゴミの持ち帰りや植物の保護などが呼びかけられており、自然の美しさを未来に伝えるための取り組みが続けられています。また、地元の団体やボランティアによる清掃活動も定期的に行われています。
石鎚山は、これからもその美しい自然と歴史的な価値を維持し続けることでしょう。観光資源としての重要性も高く、地域経済に寄与しています。未来に向けて、石鎚山は多くの人々に愛される存在であり続け、訪れる人々に感動と癒しを提供し続けることでしょう。
伊予西条駅からバスで50分