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魚楽園

(ぎょらくえん)

水墨画家・禅僧の雪舟が室町時代に平和を願い築庭した日本庭園

室町時代に活躍した水墨画家・禅僧の雪舟が1470年代に築庭した国指定名勝の池泉回遊式庭園。藤江家が管理していることから藤江氏魚楽園とも呼ばれる。

天然の山を利用して岩清水を引いた池には中島を作り、周囲にはつつじや老松を配している幻想的な魚楽園の空間では四季折々の美しさを満喫できる。

築庭時の京都が応仁の乱で荒廃しており、戦乱から逃れてきた雪舟が、戦争を憂い、平和を願う心境を表したもので、平和への願いを込めた理想郷として築庭された。

自然の山を借景として、中心に池を掘り、水を配して三か所に石橋を架けている。その周りにツツジ、紅葉、ツバキなどを植え、四季折々の自然の変化を楽しめる趣向が凝らされている。

魚楽園の概要

魚楽園は、福岡県北九州市に位置する日本庭園で、その美しい景観と歴史的価値から多くの人々に愛されています。この庭園は、江戸時代中期に築庭され、現在では国の名勝に指定されています。魚楽園は、その名の通り、水と魚をテーマにした庭園であり、四季折々の自然の美しさを楽しむことができます。

歴史と背景

魚楽園の歴史は、江戸時代中期の18世紀に遡ります。当時、地元の豪商であった庄屋の秋田屋喜兵衛によって築庭されました。彼は、庭園の設計にあたり、名庭師の監修を受け、魚と水をテーマにした独特の景観を創り上げました。魚楽園は、当時から地元の人々に親しまれ、多くの文化人や芸術家が訪れたとされています。

明治時代には、一時荒廃するものの、その後の修復活動によって再びその美しさを取り戻しました。現在では、国の名勝として指定され、地域の歴史と文化を伝える重要な観光地となっています。

庭園の構造と特徴

魚楽園は、約3ヘクタールの広大な敷地を誇り、その中には池泉回遊式庭園が広がっています。この庭園形式は、中央に大きな池を配置し、その周囲を遊歩道が取り囲む形となっています。訪れる人々は、池を中心に庭園内を散策しながら、様々な角度から景観を楽しむことができます。

池の中には、色とりどりの鯉が泳いでおり、その姿が庭園の名にふさわしい「魚楽」を演出しています。また、池の周囲には、石橋や石灯籠、滝などの伝統的な庭園要素が巧みに配置されており、訪れる人々に日本庭園の美しさと静けさを提供します。

四季折々の美しさ

魚楽園は、四季折々の自然の美しさを楽しむことができる場所です。春には桜や梅の花が咲き誇り、庭園全体が華やかな雰囲気に包まれます。夏には新緑が美しく、涼しげな池の風景が訪れる人々を癒します。秋には紅葉が見事で、庭園内が赤や黄色に染まる様子は圧巻です。冬には雪景色が広がり、静寂な雰囲気の中で庭園の趣を楽しむことができます。

文化とイベント

魚楽園では、年間を通じてさまざまな文化イベントが開催されています。茶会や花見、紅葉狩りなど、季節ごとの行事が多くの人々に親しまれています。また、庭園内では、伝統的な日本文化に触れることができるワークショップや展示会も行われており、訪れる人々にとって貴重な学びの場となっています。

アクセスと利用情報

魚楽園へのアクセスは、公共交通機関と車の両方が便利です。最寄りの駅はJR鹿児島本線の「門司港駅」で、駅からバスまたはタクシーで約10分の距離にあります。また、車を利用する場合は、北九州都市高速の「大里IC」から約15分で到着します。庭園の周辺には駐車場も完備されており、観光シーズンでも利用しやすい環境が整っています。

庭園の開園時間は午前9時から午後5時までで、最終入園は午後4時30分です。入園料は大人300円、子供(中学生以下)150円で、団体割引や年間パスポートも提供されています。詳細な情報は公式サイトで確認することをおすすめします。

訪問の際の注意点

魚楽園を訪れる際には、庭園内のルールを守り、静かに散策するよう心掛けましょう。特に、池や植栽に触れないように注意し、ゴミは必ず持ち帰るようにしてください。また、写真撮影の際には他の訪問者への配慮を忘れずに行動しましょう。庭園の美しさと静けさを保つために、訪れる全ての人々の協力が必要です。

まとめ

魚楽園は、その美しい景観と豊かな歴史で多くの人々を魅了する日本庭園です。四季折々の自然の美しさと、伝統的な庭園の要素が調和したこの場所は、訪れるたびに新しい発見があります。ぜひ一度、魚楽園を訪れて、その魅力を体感してみてください。

Information

名称
魚楽園
(ぎょらくえん)
Gyorakuen Garden
リンク
公式サイト
住所
福岡県田川郡川崎町大字安真木6388
電話番号
0947-72-7777
営業時間

10:00〜16:30

定休日

月曜・第3火曜日
※月曜が祝日の場合は翌日火曜

料金

大人 300円
高校生以下 100円

駐車場
150台 無料
アクセス

豊前川崎駅からバスで30分 *ふれあいバス利用・JR豊前川崎駅前 乗車・荒平公民館前   下車
川崎町役場から車で15分

エリア
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