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水戸芸術館

(みと げいじゅつかん)

空に伸びる芸術の象徴、100mのシンボルタワー

茨城県水戸市にある水戸芸術館は、音楽、演劇、美術の3つの芸術分野を融合させた、水戸市の市制施行100周年を記念して開館した複合文化施設です。施設の設計は、建築界のノーベル賞とも言われる「プリツカー賞」を受賞した建築家の巨匠、磯崎新が手がけました。

世界的な指揮者、小澤征爾が館長を務めるなど、その誕生から注目を集めてきました。水戸芸術館のシンボルタワーは、水戸市制100周年に合わせて高さ100メートルある特徴的な塔です。そのユニークなデザインは、来館者の目を惹きつけ、水戸市のランドマークとして親しまれています。

施設の構成と特徴

専門空間としての役割

館内には、音楽、演劇、美術の専門空間として、コンサートホールATM、ACM劇場、現代美術ギャラリーが設けられており、日々、3部門それぞれの事業が繰り広げられています。高さ100mの特徴的な塔をシンボルに、1990年の開館以来、多彩で魅力的な事業を展開しており、地域の文化活動の拠点として市民と連携したさまざまな企画も実施しています。

現代美術ギャラリーでは、世界的アーティストや日本を代表する作家の個展、時代に呼応したテーマのグループ展などが年に3~4回開催されています。

受賞歴

水戸芸術館は1989年に公共建築百選に選ばれ、1991年に第32回BSC賞、2015年には第15回日本建築家協会25年賞(JIA25年賞)を受賞しています。

シンボルタワーとそのデザイン

水戸市制100周年を記念して建設された高さ100mの塔は、未来的なイメージを喚起させるチタンの正三角形パネルを組み合わせた外装を持ち、らせん形状のデザインが特徴です。地上86mにある最上部の展望室へはガラス張りのエレベーターで上ることができ、内部構造を見ながらのぼることができます。この塔のデザインは、無限に発展する水戸を象徴しています。展望室からは、水戸市とその郊外を一望できます。

広場

水戸芸術館の広場は街の中心地にありながら、大通りの喧噪から隔離された安らぎの空間です。一辺56mの正方形の広場には、石畳の歩道が格子状に区画され、芝生が植えられています。広場は常に解放され、フリーマーケットや野外コンサートなどの催し物だけでなく、市民の憩いの場として親しまれています。

カスケード

宙吊りの巨大な石に向かって勢いよく水が流れるカスケードは、広場でひときわ目を引く存在です。石は笠間産稲田石で重さ約20t、6本のワイヤーロープで吊られています。循環式のジェット噴水は毎分約10tの水を噴射し、ダイナミックな光景を生み出しています。

パイプオルガン

エントランスホールには、ヨーロッパの教会建築の様式を取り入れたパイプオルガンが設置されています。これはドイツで修業し、マイスターの称号を得た日本人によって作られたもので、国内最大級のオルガンです。週末には無料のコンサートが開かれており、多くの人に親しまれています。

エントランスホール

幅7m、奥行き22mの細長い空間ですが、高さ11mの吹き抜けがあり、開放感のあるホールとなっています。パイプオルガンが設置されています。

コンサートホールATM

クラシック音楽専用ホールで、六角形のステージがあり、座席が取り巻いています。舞台背後にも座席があり、合唱隊のために使用できます。天井の音響反射板は可動式で、演奏する音楽の特性に合わせて最適な残響に変えることができます。座席数は620席から680席まで可変です。

水戸室内管弦楽団をはじめとする専属室内楽団が活動の中心で、市民演奏家・合唱団による演奏も行われます。小澤征爾を音楽顧問として迎え、世界の気鋭の指揮者によるコンサートも随時行われています。

ACM劇場

472席から636席まで、席数可変の劇場です。舞台を囲むように円形に座席が配置され、舞台の面積が大きいため、最上階や最後方からでも舞台との距離は近いです。舞台は10分割してせり上がることができ、演出意図に合わせた舞台設定が可能です。

演目は能、ダンス、演劇、映画上映など多彩であり、水戸子供演劇アカデミーや水戸市民演劇学校など、市民向けの教育プログラムも実施されています。専属劇団ACMも活動しています。

現代美術ギャラリー

美術ギャラリーは、9室の展示室を持ち、高い天井や明るい照明、外光が特徴です。壁に直接釘を打ったり、絵を描いたりすることができるなど、使用方法は自由です。

自主企画による展覧会を中心に、現代美術に特化した個展やグループ展を行っています。若手美術家を取り上げる「クリテリオム」シリーズも好評です。

その他の施設

水戸芸術館の敷地には、国道50号から1本奥に入った場所にあり、広場は街の中心地にありながらも静かで快適な空間となっています。広場の南側には大きな3本のケヤキ、北側には巨大な石を吊ったカスケードがあり、広場に生き生きとした表情を与えています。訪れる人々が交流し、憩いの場として親しまれる空間です。

また、離れた場所には80名弱収容の円形会議室があり、各部門に関係した会議が行われます。タワーの足元にはレストランがあり、披露宴などにも対応しています。

施設の構成と特徴

音楽、演劇、美術の専門空間

水戸芸術館は、音楽・演劇・美術の専門空間としてコンサートホールATM、ACM劇場、現代美術ギャラリーを設けており、日々、これら3部門それぞれの事業が繰り広げられています。シンボルとなる高さ100mの塔は、千波湖畔に立ち、内部構造を見ながらガラス張りのエレベーターで展望室(高さ86.4メートル)に上ることができます。

複合文化施設の役割

1990年の開館以来、音楽、演劇、美術の3部門が自主企画による多彩で魅力あふれる事業を展開するほか、地域の文化活動の拠点として市民と連携してさまざまな企画を実施しています。現代美術ギャラリーでは、世界的アーティストの個展や日本を代表する作家の個展、時代に呼応したテーマのグループ展などを年に3~4回開催しています。

水戸芸術館の歴史

水戸芸術館は1990年3月22日に開館しました。水戸市中心部に位置し、中心市街地活性化の一環として、移転した水戸市立五軒小学校の跡地に建設されました。

Information

名称
水戸芸術館
(みと げいじゅつかん)
Art Tower Mito
エリア
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カテゴリ
タワー・展望施設 美術館・ミュージアム・ギャラリー 史跡・文化財・建造物・世界遺産

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