スクリーン映像と空中回廊でキリコを楽しむ
館内には大小さまざまなキリコが約30基展示されており、最大で4階建てビルほどの巨大さで、その圧倒的な大きさに驚かされます。
キリコ祭りの雰囲気を再現した館内では、スクリーンにキリコ祭りの様子を映し出し、祭り囃子と光の演出が幻想的な雰囲気を醸し出しています。
さらに、2階の空中回廊からはキリコを上から眺めることができます。
迫力満点!御陣乗太鼓の実演
春から秋にかけて開催される「御陣乗太鼓」の実演は必見。
迫力ある音と仮面をつけた人々のパフォーマンスは一見の価値があります。無料で鑑賞できるので、実演日をチェックして見逃さないようにしましょう。
能登の魂をはずませるキリコ祭り
キリコ祭りは、能登半島各地で行われる祭りで、巨大な切籠(キリコ)や奉燈(ほうとう)をを背負いながら町を練り歩く壮大な祭り。
夏祭りや秋祭りとして開催され、約200か所で行われています。疫病退散や豊作を願って始まった伝統的な祭りです。
高さ10メートルを超える巨大なキリコや5メートルほどのキリコが担ぎ手によって練り歩かれます。その迫力ある姿は見る者を圧倒し、祭りの魅力となっています。
季節を彩る風物詩として、多くの人々が訪れ、祭りの活気に包まれます。
輪島キリコ会館では、その華やかさやエネルギーに溢れた祭りの雰囲気を存分に味わうことができます。建物内外に展示されるキリコやスクリーン上の映像は、夜の幻想的なキリコ祭りを再現。能登の魂が躍動する一瞬を感じてください。
夜のキリコ祭りの華やかさが再現された会館内や周辺のイベントスペースでは、いつでも祭り魂を感じることができます。
キリコ
キリコ(切籠)は、背が高い直方体状の行灯が代表的な形です。前面中央には「キリコ吉祥文字」と呼ばれる、地区ごとの願いや祈りを込めた漢字3文字が配されており、背面には「後美人」と呼ばれる武者絵や風景画などの絵が施されています。上部は切妻屋根の構造で、提灯や御幣などの飾りが付けられています。ただし、キリコの形や大きさは地区によって様々で、中には青森ねぶたに似た曲線状のものも存在します。
キリコは「笹キリコ」と呼ばれる、笹竹の先端に和紙を付けた手で持てる程度のものが始まりとされています。次第に巨大化し、江戸時代後期には現在のキリコになったとされています。