神聖な山岳、日本三霊山
富士山、立山とともに日本三霊山の一つで、日本百名山、新日本百名山、花の百名山および新・花の百名山に選定された、その神聖さと豊かな自然が魅力です。
最高峰の御前峰(標高2,702メートル)・剣ヶ峰(2,677メートル)・大汝峰(2,684メートル)の「白山三峰(白山三山)」を中心とした周辺の山峰の総称で、山頂周辺は成層火山です。
山名の由来、越白嶺
白山は標高が高く、他の山々が残雪が消えた後も残雪が長く続くことから、「白い山」として遠くからでも一目で判別できます。
古くは越白嶺(こしのしらね)と呼ばれていました。この名前は、現在の白山周辺の地名である「白峰」として残っています。
「越白嶺」から「白山」という表記へ変わり、「しらやま」と読まれていた時期を経て、現在の「はくさん」になりました。
花が彩る自然の宝庫
白山は「花の山」とも呼ばれ、豊かな高山植物の宝庫として知られています。特にクロユリは白山を代表する花で、群生は日本一の個体数を誇り、その美しい群生は登山客を魅了します。
腹で見ることができます。自然の息吹と花々の彩りに包まれた白山は、植物愛好家や自然散策を楽しむ人々にとって魅力的なスポットです。
山岳地帯の生息動物
自然豊かな山岳地帯であり、さまざまな動物たちの生息地となっています。イヌワシやクマタカなどの猛禽類が空を舞い、山腹にはニホンカモシカが生息しています。
また、周辺の森林や渓谷にはさまざまな野生動物が生息しています。白山の豊かな生態系に触れながら、野生動物たちの姿を観察することは、訪れる人々にとって特別な体験となるでしょう。
白山への登山
白山には複数の整備された登山道があり、室堂からのコースは初心者やファミリーでも比較的登りやすい山として知られています。
山小屋やキャンプ場、トイレも充実しており、安心して登山を楽しむことができます。
白山の登山シーズンは、一般的に6月から10月までとされています。この期間中は気候が安定しており、登山に適した条件となります。特に7月から8月は登山客が最も多くなる時期です。
時間をかけてゆっくり登ることをおすすめします。白山周辺には神秘的な湖や雪渓があり、お池巡りも人気のアクティビティです。
山頂近くの山小屋で一泊すれば、満点の星空を眺め、ご来光を迎えることができます。
白山室堂
室堂(むろどう)は、白山の登山ルート上に位置する施設であり、立山黒部アルペンルートの一部となっており、登山者の拠点として利用されています。
室堂という名称は、江戸時代の建物に由来しています。元々は修験者の宿泊や祈祷を行うための堂であり、後に宗教登山者の拠点となりました。
現在は、室堂小屋として保存・公開され、国の重要文化財に指定されています。
また、室堂周辺には立山玉殿の湧水という名水百選の一つに指定された湧水があり、水飲み場やホテルの水道水として利用されています。
霊山への信仰の神聖なパワースポット
白山は古くから信仰の対象となってきた霊山です。白山信仰は修験道とも深いつながりがあり、修験者たちは白山を修行の場としました。
白山修験の道場が山麓に広がり、多くの人々が修行や信仰を通じて白山の神聖さを感じてきました。
今でも全国に約2,700社もの白山神社が存在し、白山比咩神社がその総本宮として崇められています。神聖な雰囲気漂う境内で心静かに参拝し、穏やかな気持ちを得ることができます。
癒しの天然温泉地
白山周辺には多くの温泉地が広がっています。中宮温泉や白山一里野温泉、白峰温泉など、自然の恵みで湧き出る温泉があります。
これらの温泉は疲れた体を癒し、心身をリフレッシュさせる絶好の場所です。
また、岩間噴泉塔群や白水湖畔ロッジの大白川露天風呂など、温泉そのものの景観も楽しむことができます。
白山での山岳体験の後に温泉に浸かり、疲れを癒す贅沢なひとときを過ごしましょう。
絶景ドライブ
白山白川郷ホワイトロードを利用すれば、車で1時間ほどの絶景ドライブを楽しむこともできます。途中には展望台もあり、渓谷美や高山ならではの自然の美しさを満喫できます。