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帝釈峡

(たいしゃくきょう)

自然の驚異と歴史が織りなす景勝地

石灰岩台地が浸蝕された渓谷。日本百景の一つ。三段峡と共に広島県を代表する景勝地として知られ、国内有数の峡谷でもある。

神竜湖湖上には遊覧船が就航し、帝釈川ダム付近まで遊覧する。探勝歩道と呼ばれる遊歩道も整備されており、いくつかの橋を渡りながら風景を楽しめる。

寄倉岩陰遺跡を中心に、縄文時代から鎌倉時代の遺物も出土しており、神竜湖ほとりに歴史民俗資料館として展示している。

観光ホテルや休暇村など宿泊・観光施設も充実している。

神竜湖は春の新緑、秋の紅葉が素晴らしい見応えで、秋になると紅葉狩りの名所となる。水鳥も飛来し、人造湖とは思えないたたずまいを見せる。

石灰岩台地が深く浸食されて形成されたカルスト地形が広がり、深度は200-300メートル。特に石灰岩が溶食されてできた天然橋「雄橋」は同峡谷最大のハイライト。ほかに白雲洞などの鍾乳洞も見られる。

# 帝釈峡の魅力と見どころ

## 概要
帝釈峡(たいしゃくきょう)は中国山地に位置する広島県北東部、庄原市と神石郡神石高原町にまたがる全長18キロメートルの峡谷です。1923年に国の名勝に指定され、比婆道後帝釈国定公園の主要景勝地となっています。帝釈峡は高梁川水系成羽川(東城川)支川の帝釈川の一部にあたります。

## 夏の帝釈峡
帝釈峡は日本百景の一つで、三段峡と共に広島県を代表する景勝地として知られています。地元では日本五大峡の一つとされています。五大峡の他の4つは、長門峡(山口県)、豪渓(岡山県)、寝覚の床(長野県)、昇仙峡(山梨県)です。

神竜湖では遊覧船が運航しており、帝釈川ダム付近まで遊覧できます。探勝歩道と呼ばれる遊歩道も整備され、風景を楽しみながらいくつかの橋を渡ることができます。また、縄文時代から鎌倉時代の遺物が出土する寄倉岩陰遺跡があり、神竜湖ほとりの歴史民俗資料館で展示されています。観光ホテルや休暇村などの宿泊施設も充実しており、毎年4月には「帝釈峡湖水開き」、秋には紅葉祭りが開催されます。

## 自然
神竜湖は春の新緑や秋の紅葉が見事で、紅葉狩りの名所となっています。水鳥も飛来し、人造湖とは思えない風景を楽しめます。石灰岩台地が深く浸食されて形成されたカルスト地形が広がり、深度は200-300メートルあります。特に「雄橋」(おんばし)は天然橋で、帝釈峡のハイライトです。その他、白雲洞などの鍾乳洞も見られます。

## 遊歩道と観光
上帝釈の駐車場から神竜湖までの全長6キロメートルの遊歩道が整備されています。1996年に一部が通行止めとなりましたが、2000年に迂回路が完成しました。ただし、急峻なため自転車での通行はできません。

## 雄橋
雄橋は長年の河川侵食で形成された天然橋で、独自に天然記念物に指定されています。日本百名橋の一つで、特別天然記念物への格上げを目指しています。

## 断魚渓
雄橋から約300メートル下流にある断魚渓は、急流が魚の遡上を阻む場所です。輝緑凝灰岩の地層を侵食して形成され、古い地層にはサンゴやウミユリの化石が見られます。

## 鬼の唐門・鬼の供養塔
鬼の唐門は高さ約8メートルの天然橋で、古い鍾乳洞の入り口が残ったものです。鬼の供養塔は高さ約10メートルの石柱で、陰陽二鬼神の供養塔とされています。

## 白雲洞
白雲洞は雄橋の上流にある鍾乳洞で、200メートルが観光化されています。洞内は温度が11度前後に保たれており、見学が可能です。

## 幻の鍾乳洞
下帝釈の神石高原町永野にある鍾乳洞で、1993年に再発見されました。入り口は狭いですが、奥行きは長く、手つかずの鍾乳石が多く残されています。見学には事前連絡とガイドが必要です。

## 鬼の岩屋
鬼の岩屋はかつて鬼が住んでいたとされる鍾乳洞で、入り口は2メートル程度ですが、奥には大きな空間があります。

## 神竜湖(帝釈川ダム)
帝釈川ダムは1924年に完成した日本最初期のコンクリートダムで、現在は発電用ダムとして利用されています。ダムおよび神竜湖は比婆道後帝釈国定公園の第1種特別地域に指定され、湖上には国の登録有形文化財である神龍橋と桜橋がかかっています。

Information

名称
帝釈峡
(たいしゃくきょう)
Teishakukyo Gorge
リンク
公式サイト
住所
広島県神石郡神石高原町
電話番号
0847-85-2201
アクセス

中国自動車道 東城ICから車で15分

エリア
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