気軽に名湯をはしご
温泉巡りができる「湯めぐり手形」を使えば、加盟旅館の中から3軒の温泉を利用できる。
日帰り入浴専用の手形で、有効期限が半年あるので、使いきれなかったら次に来た時に利用可能。
温泉街には足湯スポットも10カ所あり、異なる趣きの湯に浸かって下呂温泉を満喫しよう。
河原の開放的な露天風呂
飛騨川の河川敷にある、気軽に無料で入浴できる開放的な河原の露天風呂「噴泉池(ふんせんち)」。
大きさは縦6・5メートル、横5メートルあり、男女共用。
1983年に設置されて以来、観光名所となった。
河川敷のため雨による水没や土砂の流入がたびたびあり、何度も流されるなどしたが、そのたびに復旧し、観光客や住民から愛されてきた。
2010年から水着着用、2021年からは足湯専用に。
しらさぎ伝説と開湯
約1000年前に、現在の温泉地の東方にある湯ヶ峰(1,067メートル)の山頂付近に温泉が湧出したのが下呂温泉の始まりとされ、その泉効により当時から湯治客があった。
1265年に山頂からの湧出が止まってしまい、村人が困っていたところ、白鷺が飛騨川に舞い降りたところに湯が湧き出ていた。
白鷺が飛び去って行った山の中には、薬師如来像が鎮座していた。
薬師如来像を安置するために、温泉寺を創建。
境内の本堂の前にある薬師如来像の下からは温泉がわきあがっており、霊泉とされている。
このことから白鷺は下呂温泉のシンボルとなっている。
カエルとチャップリン
温泉街には加恵瑠(かえる)神社があり、石灯籠の窓や手水舎、社殿の中にも、あちらこちらにカエルが。
下呂(ゲロ)とカエルの鳴き声をかけたダジャレにちなんだネーミングと「無事帰る」など語呂合わせのユーモアを楽しみながら、ご利益に期待。
白鷺橋の上には座っているチャップリン像。
二人でチャップリン像をはさんで写真を撮る記念撮影の定番スポットとなっている。
平和のシンボルとして、なんと製作を本場ハリウッドの造形アーティストに依頼。
朴葉味噌と鶏ちゃん
郷土料理の朴葉(ほおば)味噌と鶏ちゃん。
朴葉味噌は自家製の味噌にネギなどの薬味、椎茸などの山菜・茸をからめて朴の葉にのせて焼き、ご飯にのせて食べる料理で、旅館の朝食に出していたり、夕食に朴葉味噌の上に飛騨牛と野菜を載せて焼く料理を提供している旅館やホテルもある。
鶏ちゃんは一口大にカットされた鶏肉に、自家製の味噌と醤油ベースにニンニクや生姜などで下味を付けていて、焼いて食べる。