山車行列
新庄まつりの目玉である山車行列は、20台の山車が市内を練り歩く圧巻の光景です。宵まつりと本まつりに、20台の豪華絢爛な山車行列が行われます。
山車は町内ごとに制作され、歴史物語や伝説、能、歌舞伎など、それぞれ異なるテーマを題材にした山車で豪華絢爛に飾り付けられています。
各町から出発し、メインストリートをパレードします。24日の夜には山車に明かりが灯され、昼間とは異なる幻想的な姿を見せます。
神輿渡御行列
200人の侍や神官による古式ゆかしい神輿渡御行列が行われます。勇壮な掛け声とともに新庄城址にある戸澤神社から市内を練り歩く行列です。
鹿子踊り
新庄城址で舞われる風雅な萩野鹿子踊り・仁田山鹿子踊りは、五穀豊穣を祈願する伝統芸能です。華麗な衣装を身にまとった踊り手たちが、優雅な舞を披露します。
歴史
新庄まつりは、1756年(宝暦6年)から始まると伝えられています。前年の「宝暦の飢饉」により、多数の餓死者が出た新庄藩で、領民に活気と希望を持たせるため、新庄城内に鎮座する天満宮の祭典を行ったことが起源です。
記録に初めて山車が登場したのは1776年であり、現在の山車の原型といえる飾り物・花笠鉾などの行列が当時から存在していたと考えられます。
1962年(昭和37年)には灯籠によるライトアップが始まり、現在は発電機を使った電飾が行われています。
まつりの進行
24日(宵まつり)
勇壮な20台の山車行列が見どころです。夜は山車に照明が灯り、幻想的な姿に変わります。
25日(本まつり)
神輿渡御行列が新庄城址にある戸澤神社を出発します。総勢200名が新庄藩の武士になりきり、市内を巡行します。その後、20台の山車行列が始まります。
26日
新庄北部に伝わる五穀豊穣を祈願する萩野鹿子踊りと仁田山鹿子踊りが行われます。祭りの最後には、20台の山車が集結しフィナーレを迎えます。
山車
新庄まつりの花形である山車は、町内の若連と呼ばれる単位で作られます。プロの職人がいるわけではなく、若連のメンバーが仕事を終えた後に集まり、山車づくりに勤しみます。山車は進行方向左側が豪華に飾られ、右側は左側の見栄えを良くするために山が配される場合が多いです。山車を動かすために前面に梶棒があり、その梶棒に2本の曳き綱が結び付けられています。
囃子
新庄まつりには、「宿渡り」と「羯鼓」の2曲が一般的に演奏されます。楽器の基本構成は、笛、鉦、大太鼓、小太鼓、三味線です。囃子若連ごとに微妙に異なるため、聞き比べも祭りの楽しみの一つです。