828年に慈覚大師円仁が開山した寺。1609年に伊達政宗が再興し、寺名も「瑞巌寺」に改めた。伊達家の菩提寺となっている。
桃山建築の粋を尽くした建物は、政宗が130人の名工を招き、5年の歳月をかけて完成させたもの。
境内には今も多くの遺構があり、本堂と庫裡は国宝に指定されている。
本堂では、豪華絢爛なふすま絵や彫刻などを見ることができる。
宝物館では国重要文化財の本堂障壁画など、瑞巌寺に伝わる秘宝を収蔵・展示する。
瑞巌寺(ずいがんじ)は、日本の宮城県松島町にある臨済宗妙心寺派の寺院です。正式名称は「松島青龍山瑞巌円福禅寺」で、平安時代に慈覚大師円仁によって創建されました。日本三景の一つである松島の景観と調和する美しい建築で知られています。
瑞巌寺の歴史は古く、828年(天長5年)に慈覚大師が開山したと伝えられています。その後、戦国時代には伊達政宗が再建し、現在の姿になりました。政宗は瑞巌寺を菩提寺とし、多くの寺領を寄進しました。また、彼の尽力によって瑞巌寺は東北地方の禅宗寺院の中心として繁栄しました。
瑞巌寺の建築は、桃山時代の特徴を持つ豪壮華麗なもので、国宝に指定されています。特に本堂は、欄間や襖絵などが見事な装飾を施されており、一見の価値があります。また、庫裡や唐門などの建造物も重要文化財に指定されており、その保存状態は非常に良好です。
瑞巌寺の庭園もまた、美しい景観を誇ります。池泉回遊式庭園であり、松島湾の景色を取り入れた設計となっています。四季折々の風情が楽しめるこの庭園は、多くの観光客を魅了しています。特に春の桜や秋の紅葉は絶景で、多くの写真家や観光客が訪れます。
瑞巌寺には多くの文化財が所蔵されています。例えば、本堂にある襖絵は狩野派の名匠によって描かれたもので、その精緻な技術と美しさは圧巻です。また、寺院内には歴代住職の肖像画や書簡、古文書などの貴重な資料も保存されています。
瑞巌寺では、年間を通じて多くの行事や祭りが行われます。特に有名なのは、毎年8月に行われる「松島盆踊り大会」です。この祭りは、地域の人々と観光客が一体となって楽しむことができ、瑞巌寺の境内も祭りの賑わいに包まれます。
瑞巌寺へのアクセスは、仙台市内から電車やバスを利用することができます。JR仙石線の松島海岸駅から徒歩10分ほどで到着します。また、松島観光遊覧船を利用することで、松島湾内の美しい景色を楽しみながら瑞巌寺に訪れることも可能です。
瑞巌寺は、その歴史的価値と美しい建築、庭園、そして豊かな文化財によって、訪れる人々に深い感動を与えます。松島を訪れる際には、ぜひ瑞巌寺にも足を運び、その魅力を堪能してください。
8:00~17:00(10・3月は~16:30、11・2月は~16:00、12・1月は~15:30)
無休
拝観料
大人 700円
小中学生 400円
仙石線 JR松島海岸駅より徒歩10分
東北本線 JR松島駅より徒歩25分