日本初の女子観想修道院として1898年に創立。天使園とも呼ばれる。
煉瓦の外壁、半円アーチの窓などゴシックとロマネスクの混在するデザインが印象的な聖堂は1927年に再建された。
修道女は現在も厳格な戒律のもとで祈りと労働、聖なる読書を中心とした自給自足の共同生活を送っている。
修道院内は男子禁制であるが一般開放エリアへの立ち入りは可能。
前庭や売店併設の資料室の見学でき、院内での生活や修道院の歴史などを紹介。
売店内でお土産物として売られているマダレナ(マドレーヌ)やクッキーが有名で、函館土産としても知られている。
トラピスチヌ修道院(トラピスチヌしゅうどういん)は、日本の北海道函館市に位置するカトリック教会の女子修道院です。1898年にフランスから来日した8人のシトー会(トラピスト会)修道女たちによって設立されました。
フランスのトラピスト会は、17世紀に改革されたシトー会の一派で、厳格な修道生活と自給自足を重視しています。トラピスチヌ修道院も同様に、労働と祈りを日常生活の中心としています。日本における修道院設立は、当時の日本政府と教会の協力によって実現しました。
修道院の建物は、ゴシック・リバイバル様式で設計され、赤レンガの外観が特徴的です。敷地内には、美しい庭園や果樹園が広がり、訪れる人々に静寂と癒しの空間を提供しています。また、修道院は函館山のふもとに位置しており、美しい自然景観も楽しむことができます。
トラピスチヌ修道院の修道女たちは、厳しい規律に従い、祈り、黙想、労働に従事しています。彼女たちの主な労働は、農作業や手工芸品の制作であり、自給自足の生活を送っています。特に有名なのは、修道院で生産されるバターやクッキーで、多くの観光客に人気があります。
トラピスチヌ修道院は、一般公開されており、訪問者は修道院の一部を見学することができます。特に人気があるのは、美しい庭園と礼拝堂です。訪問者は、静かに修道院の雰囲気を楽しむことが求められています。また、修道院の売店では、修道女たちが作った製品を購入することも可能です。
トラピスチヌ修道院は、日本におけるカトリック修道院の重要な一つであり、その歴史的価値と美しい建築・自然環境で知られています。訪れる人々は、修道女たちの厳しい生活と祈りの場を垣間見ることができ、静寂と癒しを感じることができます。
3月・4月・10月・11月 8:30~16:30
5月~9月 8:30~17:00
12月~2月 9:00~16:00
年末年始
無料
「トラピスチヌ入口」バス停 下車 徒歩10分