三ツ星の「極上の眺望」
夜間は陸繋島のくびれた形の市街に輝く街灯りと漆黒の海の部分のコントラスト、
さらに6~12月にはイカ釣り漁船が漁の際に灯す漁火(集魚灯)が織り成す、美しい夜景が有名。
夜景の中に「スキ」や「ハート」という文字を見つけると幸せになれたり両思いになれると言われている。
春は雲海、夏は霧がかかりやすく、きれいな夜景が見られない日があるが、その隙間から幻想的な光景が出現することも。
秋は晴れの日が多く空気が澄んでいるため、遠くまで見えることが多い。
冬は雪やイルミネーションとの競演が見られる。
昼間、晴れた日には眼下の函館市街はもとより、津軽海峡を挟んで遠く下北半島をも望むことが可能。
函館山
12の山々が連なってできていて、牛が寝そべるような外観から「臥牛山(がぎゅうざん)」とも呼ばれる函館山。
元は海底火山の噴出物が土台になってできた大きな島だった。
海流や風雨で削られて流出した土砂が堆積して砂州ができ、約5000年前に渡島半島と陸続きの陸繋島に。
函館市の中心街はこの砂州の上にある。
1898年から軍事要塞として利用され、一般人の立ち入りが禁止された。
このために自然が守られ、函館山は約600種類の植物と約150種の野鳥が生息する自然の宝庫。
渡り鳥の休息地としても有名。
ロープウェイ
125名が乗車できる大型ロープウェイで海抜334メートルの山頂まで約3分で着くことができる。
山頂展望台
ロープウェイ乗り場がある3階建ての山頂展望施設には、眺めの良い展望ラウンジや休憩ができる屋内ラウンジ、レストラン、イベントホール、売店など充実した設備がある。
ハイキングコース
山麓にはハイキングコースが整備されていて、四季折々の風景を楽しみながら歩くことができる。
年間を通して、函館山から見える海や街並み、自然を楽しみながら、歩いて登ることもでき、山頂展望台に1時間ほどで到着。
ロープウェイで下山することもできるので、気軽に展望台まで行けるのも嬉しいポイント。
起点の函館山ふれあいセンターでは、マップなど登山情報が入手できる。
軍事要塞
函館山では1898年から軍事要塞として要塞建設が始まり、1905年までに山全体に砲台など17の施設が建設された(津軽要塞)。
一般人の立入禁止になり、山全体が軍事機密として、地形図から函館山が消えた。
1945年の第二次世界大戦の終結後に解体されたが、今も砲台や発電所、観測所など戦争の痕跡が残り、残施設跡は一部見学できる。