箱館奉行所は、日本の北辺防備の拠点として設置された江戸幕府の役所。
当初は箱館山の麓に置かれていたが、水堀で囲まれた五芒星型の城郭「五稜郭」が築かれ、その内側に建物が建築されて1864年に移転した。
完成からわずか2年後の1868年に江戸幕府が崩壊。
1871年のわずか7年で解体されたが、古写真や文献資料・古図面などの調査を重ね、2010年に復元された。
1854年にペリー来航で江戸幕府はアメリカと日米和親条約を締結。アメリカに対し下田と箱館(現在の函館)の2港を開港し、200年あまり続いた鎖国は終わり日本は開国した。
箱館に入港する外国の大砲が充実した軍艦に対応するため、当時のヨーロッパの築城術を参考に五稜郭を完成させた。
水堀で囲まれた星形と1ヶ所の半月堡からなり、その内側に奉行所などの建物が建築された。
江戸幕府の崩壊後、箱館府に引き継がれたが、戊辰戦争(新政府軍と旧幕府軍が戦った日本最大の内戦)で最後の戦いとなる箱館戦争の舞台となり、旧幕府軍が五稜郭を占領した。
新政府軍の軍艦が箱館港内から五稜郭に向けて艦砲射撃を行い、箱館奉行所に命中。
旧幕府軍が降伏し、五稜郭は新政府軍に引き渡され、箱館奉行所は1871年解体された。
4月~10月 午前9時~午後6時
11月~3月 午前9時~午後5時
12月31日~1月3日
その他臨時休館あり
一般 500円
学生・生徒・児童 250円
※小学校就学前の子どもは無料
函館駅から箱館奉行所まで
市電で「五稜郭公園前」下車 徒歩18分(所要時間約40分)
タクシー(所要時間約15分)