» 四国 » 高知県 » 高知市周辺

中津渓谷

(なかつ けいこく)

迫力のある渓谷と幻想的な水流

中津渓谷は、仁淀川の支流である中津川に位置し、新緑や紅葉が美しいことで知られる渓谷です。仁淀ブルーと称される青く輝く川沿いには、全長約2.3kmの遊歩道が整備されています。大きな岩を縫うように進み、石橋を何度も渡ることで、自然の美しさを堪能することができます。

遊歩道の魅力

遊歩道を進むと、紅葉滝竜宮淵、険しい岩盤が切り立つ高さ約20メートルの石柱など、四季折々の渓谷美や奇観を間近で楽しむことができます。

約20分ほど歩くと、クライマックスには落差20メートルの雨龍の滝が待っています。この滝は多方向に勢いよく水を吹き出し、その神秘的な美しさで訪れる人々の心を打ちます。

渓谷内には、七福神が点在し、訪れる人々を見守っています。秋には、燃えるような紅葉と透き通るブルーのコントラストが絶景で、川の中を舞う紅葉の落葉も見所です。

温泉宿「中津渓谷 ゆの森」

中津渓谷の入り口には温泉宿「中津渓谷 ゆの森」があり、日帰り温泉も楽しむことができます。木の香り漂う露天風呂で川の音を聞きながら、旅の疲れを癒すことができます。

中津川の概要

中津川は、四国を流れる仁淀川の上流に位置する支流のひとつです。愛媛県との県境にある中津明神山や雑誌山に発し、高知県の仁淀川町を東へ流れて仁淀川に注ぎます。認定流路延長は9.0km、流域面積は32.20km²です。

中津渓谷の景勝地

中津川の流域は中津渓谷と呼ばれ、その美しい景観から「四国の水辺88か所」にも選ばれています。上流の上名野川地区一帯や中津川の両岸は、中津渓谷県立自然公園に指定されています。

流路と歴史

中津川の源流は仁淀川町(旧吾川村)西部の中津明神山に発し、そこから東へ斜面を下り、上名野川地区で北の雑誌山からくる槇ノ谷を合わせます。この上名野川地区は全域が中津渓谷県立自然公園の区域に指定されており、かつては「奥菜ノ川村」と呼ばれていました。源平時代には平宗盛が落ち延び、明神山城(名野川城)を築いたという伝承があります。

また、戦国時代には文禄年間(1593-1596)に丸石四方太夫が勧請した大山神社があり、かつての村社でした。下流には元亀年間(1570-1573)に築城された「寒草城」跡がありましたが、長宗我部元親による検地の頃には既に廃れていました。近年は高齢化が進み、2004年には下名野川小学校が廃校となり、翌年からは「山村自然楽校しもなの郷」として宿泊客の受け入れや山岳・観光ガイド、山村・農村の生活体験などを行っています。

名野川発電所

中津渓谷を過ぎると名野川地区で仁淀川に注ぎます。合流点付近には1924年(大正13年)開業の名野川発電所があり、中津川中流の下名野川から取水して184.57mの標高差を利用して発電しています。

中津渓谷の景観

雨竜の滝

中津渓谷は断崖や巨岩、滝や淵に富んだ景勝地であり、中津渓谷県立自然公園の中核を成しています。谷沿いには2kmあまりの遊歩道が整備され、温泉宿泊施設も設けられています。

渓谷内には、四国八十八景31番に選ばれている落差20mの雨竜の滝や高さ約8mの石柱紅葉の滝竜宮淵などの景勝地があり、11月頃の紅葉の名所としても知られています。

中津渓谷県立自然公園

中津渓谷と上流の山岳地域は1958年(昭和33年)に中津渓谷県立自然公園に指定されました。指定範囲は1,684ヘクタールあり、域内には太平洋と瀬戸内海、四国カルストなどを展望できる中津明神山や中津渓谷などの自然景勝地のほか、大山神社、寒草城跡などの旧跡も含まれています。

Information

名称
中津渓谷
(なかつ けいこく)
Nakatsu Valley
リンク
公式サイト
住所
高知県吾川郡仁淀川町
電話番号
0889-35-1083
アクセス

 佐川駅から車で40分

エリア
高知県の観光地 高知市周辺の観光地 四国の観光地
カテゴリ
山・峠・高原・湿原・渓谷

Gallery

高知市周辺

高知県

カテゴリ

エリア