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竹富島

(たけとみじま)

青い海、赤い屋根、白砂の道など沖縄の原風景が残るサンゴの島

竹富島は、八重山諸島に位置する小さな島で、周囲は約9kmです。石垣島から高速船で10分ほどでアクセスでき、美しいコバルトブルーの海と白い砂浜に囲まれています。

伝統的な集落の風景

島の集落には、沖縄の古来からの風景が残り、白い砂が敷き詰められた道と赤瓦の木造民家があります。この街並み全体が、重要伝統的建造物群保存地区に指定されており、赤い屋根とシーサーなど、沖縄の原風景が今も残っています。

竹富島の民家

竹富島の民家は、石垣に囲まれているため、軒から下の部分は目立ちません。そのため、民家の屋根が集落景観の大切な要素となります。竹富島の場合、民家の屋根の大半は赤瓦葺きで、雌瓦と雄瓦をかぶせ、漆喰で固めています。これは、この地方の風土条件の下で発展したもので、強風で瓦が飛ぶことを防ぐためです。瓦の赤褐色と漆喰の白色のコントラストが鮮やかで、上には魔除けの獅子「シーサー」が置かれます。

伝統と文化

島民たちは伝統的な暮らしを守り、600年以上にわたる奉納芸能も今も続いています。竹富島はサンゴ礁が広がり、多くの美しいビーチや世界的に有名なダイビングスポットがあります。また、「西桟橋」から見るサンセットも美しい景色として知られています。

ドラマのロケ地としての竹富島

竹富島は、ドラマ「つるかめ助産院〜南の島から〜」のロケ地としても有名です。

竹富島の歴史と文化

竹富島(たけとみじま)は、沖縄県の八重山列島にある島で、全島が沖縄県八重山郡竹富町に属しています。地理的には、八重山列島の中心地である石垣島の南約6kmに位置し、石垣港からは高速船で約10分の距離にあります。

名称の由来と歴史

竹富島の名称の由来は、1708年の『指南広義』や1721年の『中山伝信録』に「達奇度奴」として記されています。一方、1697年から作成された『元禄国絵図』には「たけとみ嶋」、1719年に新井白石が著した『南島志』には「堂計止美島」(タケトミ)と記されており、この頃から「たけとみ」という呼称が存在していたことが分かります。現代の竹富島方言では「テードゥン」、石垣方言では「タキドゥン」と呼ばれています。

漢字の表記

古くは「竹富」と表記されていましたが、1729年に琉球王府が「竹」の字の使用を禁じたため「武富」と表記するようになりました。以降、「武富」と表記されていましたが、明治20年代頃から再び「竹富」と表記されるようになりました。

自然と景観

竹富島の西海岸は西表石垣国立公園の第2種特別地域に指定されており、コンドイ浜には園地(コンドイ園地)が設けられています。竹富島はサンゴ礁の隆起によって生じた琉球石灰岩からなる低島であり、平坦地が多いです。周囲は約9kmで、全島が西表石垣国立公園に指定されています。

ビーチとダイビングスポット

特に海水浴等の利用者が多いコンドイ浜(海水浴場)や星砂で有名なカイジ浜(皆治浜)がある西海岸は、第2種特別地域に指定されています。また、日本最大のサンゴ礁である石西礁湖内に位置しており、多様なサンゴ群落が発達しダイビング利用者も多い島北西部のタキドゥングチ、島南西部のシモビシ、南部の竹富島南沖礁の各海域は、海域公園地区に指定されています。

集落とその保存

竹富島には東集落(アイノタ)、西集落(インノタ)、仲筋集落(ナージ、南集落とも)の3つの集落があり、島の中央部から北西部にかけて位置しています。集落景観は、木造赤瓦の民家と白砂が撒かれた道を基調としています。町並みは、1987年に重要伝統的建造物群保存地区として選定されました。

竹富島憲章

「竹富島憲章」は、「売らない」、「汚さない」、「乱さない」、「壊さない」という島を守るための4原則に、「生かす」を加えた5つの基本理念を掲げています。これに基づき、竹富島民の自治組織である竹富公民館内に竹富島集落景観保存調整委員会を設置し、景観を保全する制度を確立しています。

産業と観光

竹富島の主要産業は観光であり、島内には多くの民宿や旅館、ゲストハウス、ホテルがあります。また、島の南部には大規模な車海老の養殖場や竹富共同牧場組合の牧場があります。

入域料の導入

2019年9月1日から、竹富島では全国初の地域自然資産区域における入島料(入域料)の徴収を開始しました。これは、自然環境保全事業や農村集落景観保全のための土地取得事業等に充当するためです。入域料は300円で、島民外を対象としています。

教育と文化

竹富町立竹富小中学校は、創意工夫育成功労学校賞文部科学大臣賞を2回受賞しています。また、竹富島には数多くの伝統文化が継承されており、特に織物などの民芸が盛んです。竹富島の伝統的な言葉は「テードゥンムニ」と呼ばれ、八重山方言に属しています。

観光名所と自然

竹富島には多くの観光名所があります。特に「西桟橋」から見るサンセットは美しい景色として知られています。また、竹富島のサンゴ礁や美しいビーチは、訪れる人々にとって魅力的なスポットです。

Information

名称
竹富島
(たけとみじま)
Taketomi Island
リンク
公式サイト
住所
沖縄県八重山郡竹富町
電話番号
0980-82-5445
アクセス

石垣港離島ターミナルから高速船で10分
港から集落行き・ビーチ行きバスが運行しています

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