砂山ビーチは、自然が造り出した独特な景観が印象的で、前浜ビーチと並んで宮古島を代表するビーチの一つです。このビーチは、日本国内のクチコミサイトでも常に上位にランクインしており、その美しさと独特の景観から多くの観光客に愛されています。
砂山ビーチは、宮古島の西岸に位置し、平良市街から北へ車で約15分の距離にあります。また、自転車でもアクセス可能なため、その便利さからシーズンには観光客や地元の人々で賑わいます。駐車場も完備されており、アクセスの良さがこのビーチの魅力の一つです。
駐車場から「砂山」の名の通り、大きな砂の山を登ると、初めて目にする山の下に広がる美しいビーチの光景に圧倒されることでしょう。
砂浜の左側には、波の侵食によって大きな吹き抜け状の穴が開いたアーチの天然岩があり、この岩は砂山ビーチの象徴とも言える存在です。
ビーチの幅は70メートルほどですが、琉球石灰岩の岩場と緑の山に囲まれた景観は、自然が長い時間をかけて造り出した地形の美しさを感じさせます。白く粒子の細かいパウダー状の砂は、見た目の美しさだけでなく、裸足で歩くと足の裏を心地よくくすぐってくれます。
砂山ビーチでは、潮の流れが速いため遊泳には注意が必要です。風が強い日には迫力のある波が見られることもあり、その力強い波の動きに魅了されることでしょう。しかし、監視員やライフセーバーは配置されていないため、特に注意が必要です。
砂山の手前(陸側)には無料の駐車場、更衣所、シャワー、トイレなどが整備されていますが、これらの施設はビーチからやや離れた場所にあります。砂山ビーチは公的に指定された海水浴場ではないため、注意が必要です。夏季には業者がレジャー用品のレンタルなどの営業を行っていますが、2019年4月からは条例による許認可制度が導入され、ライフセーバーの配置などの条件を満たした事業所のみに営業が認可される予定です。
砂山ビーチは、トリップアドバイザーによる2019年の「日本のベストビーチ トップ10」で2位に選ばれました。また、2018年には4位、2017年には7位に選ばれています。2016年には、トリップアドバイザーが発表した「トラベラーズチョイス世界のベストビーチ2016」の日本国内ランキングで10位にランクインしました。
砂山ビーチでは、2014年に死亡事故が2件相次ぎ、遊泳していた観光客4人が亡くなる悲しい出来事がありました。事故発生時にはいずれも波浪注意報が発令中であり、遊泳には十分な注意が必要です。また、2000年には沖合40mでイタチザメによる死亡事故が発生し、2016年にも海岸から5mほどのところで体長2-3mのサメが目撃されています。
砂山ビーチは、その美しい自然景観と便利なアクセスで多くの人々を魅了しています。しかし、遊泳時の注意が必要なビーチでもあります。宮古島を訪れる際には、砂山ビーチの美しさを存分に楽しみつつ、安全に注意して過ごしてください。
無料
宮古空港から車で約15分
平良港から車で約10分